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とある夜の試作
ー
ー創れると証明する
ー
最初は違ったんだ
ちゃんと違ったんだ
溢れ続けるこの感情を絡め取って
触れた液体ごと記憶に刻み込んで
本音なんて奏でないから
言葉も紡がないから
歪な約束の綻び 切なさが募るから
暗闇に残り香をおいてかないで
引き止めたりないから
ちゃんと諦めるから
滲んだ視界の中
どうか今だけは全て忘れていて
貴方に夜は似合わない
さりげない気遣いも
くしゃっと笑ったその顔も
明るいところで見たかったよ
汚れた私は馬鹿だけど
確かに爪痕を残すから