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第一話 家への帰路

「とりあえず、このまま家に帰ってもいいんだけど、その前に服買いに行くかぁ」

「そこまでしなくても大丈夫ですよ?」


「そこまでしなくていいって、私はあんまり服持ってないし、それにそんなボロボロな格好させとくのもねぇ」

「う、すいません」

「そんなに謝らないで、こんな時間まで開いてて、服売ってる所なんてあるのかなぁ」


(ドンキとか開いてないかなぁ、でも、さっきまで意識朦朧としてたけど、今は元気そうな感じだな。そんなすぐに治るような感じじゃなかったのに、、、、少し警戒しといたほうがいいかもな)


そうして、近くにあったドンキが開いていたので、そこで紬の服を3着と靴など必要になりそうな物を買おうと思ったのが、紬は思ったよりもスタイルが良く、彩夢は服を選ぶのが楽しくなり、想定よりも長い時間かかりはしたものの、紬にあっている服を買うことができ、非常に満足していた。


「こんなに買ってもらってだいじょうぶですか?」

「お金は仕事でそこそこ持ってるし、これぐらいは大丈夫よ」


(まぁ、あんまり使わないし、いい機会でしょ、それに思ったより楽しかったし)


「ところで、お仕事って、その背中に背負ってるギターケースは仕事道具なんですか?」

そう言いながら、紬はとても興味深そうに見ていた。

「あーそうだけど、見せることはないと思うな」

「あ、そうなんですか、、、、」


(すごいシュンとしてる。でも、流石に見せるわけにはいかないんだねぇ)


「ごめんね、流石にこれに関しては話せないことが多いから」

「大丈夫です、言えないならしょうがないですもん」

そう言いながらも、紬は知りたそうにソワソワしているが、それを彩夢は無視して

「家まであと少しだから、家に着いたら色々聞きたいこと聞くけど良いかな?」


すると、紬は緊張した面持ちになりつつも

「は、はい、覚えてる事は全部お話します」

そう答えた、しかし、その覚えている事で怖い思いをしたのか、微かに震えているような気がした。


(できることなら、手助けしてあげたいけど、なーんかきな臭いだよねぇ、この子、とりあえずこの子の話を聞いてからじゃないと何とも言えないんだけど)







そして、それから5分後彩夢が住んでいる一軒家の前に着いたのだった。その家はそこそこ大きく、ガレージがあり、外装もオシャレな家がそこには立っていたのだった。


「大きな家ですね、お金持ちななんですか?」

「いやぁ、親はお金持ちではあったけど私はあんまり持ってないし、親も死んでるしね」

「あ、えっと、ごめんなさい」

「いいの、いいの、貴方が気にすることじゃあ、無いしねえ」

「いや、そうじゃない気がするんですが」

「うん?まぁ、気にしないのー」

「あ、はい、、、、、」

「ほら、立ち話してないで家に入るよ」

「はい、お邪魔します」

「特に何かあるわけでは無いけどゆっくりしていいからね」


そして、家に入ると広い玄関があり、とてもオシャレな場所が広がっていた。

また、リビングに行くとアンティークな物が多く置いてあり、とても整理されてあり、きれいな部屋である。

リビングの直ぐ側にあるキッチンから彩夢はお茶を持ってきて


「お風呂沸かしたり仕事の道具を片付けてくるから、取り敢えず、のんびりしといて」

「えっと、お話はいつすれば?」

「まあ、一通り片付けだったりが終わってからかな、仕事終わりで汗も流したいし」

「お仕事終わりだったんですね、すいません、お手を煩わせてしまって」

「まぁ、テレビでも見てて」

「はい、ゆっくりさせてもらいます」


そうして、彩夢はリビングから出た。その後、とある部屋に入っていき、そこでようやく背負っていたギターケースを下ろした。

しかし、その中に入っていたのはギターではなく、2丁の銃が入っていた。

(あの子の話によってはこれ使わないといけないんだよなぁ、まあ使うことに関しては別に良いんだけど、)

(あ、でもあの子自体が敵になりうるから、予備で持ってる拳銃だけ隠し持っとこうかな)


そう思いながら、部屋の机の引き出しに入っていた拳銃を取り出し腰のベルトに付け、パーカーで隠した。

(さて、あんまりのんびりしてないでお風呂沸かしに行こ)


そうして、お風呂の追い炊きのボタンを押して

(さて、あの子はなにしてるかな?つうか、お腹すいたな、なんか冷蔵庫に入ってたけ?)


そんな事を思いながらリビングに戻った。彩夢が扉を開くと、紬はソファーの上で丸まりながらテレビを見ていた。そして、戻ってきた彩夢に気が付いて話しかけてきた。


「あ、お帰りなさい」

「うん、戻ったよー、そういえばお腹すいてない?今からご飯作るけど」

「あ、ありがとうございます。確かに少しお腹がすいていたので」

「あら、そう?あんまり凝ったものは作れないけどいいかしら?」

「だいじょうぶです、いただけるだけでも嬉しいです」


そうして彩夢は数分間キッチンで料理をし、できた料理を机に並べていった。

そこに並べられたのは、生姜焼きや大根サラダなどであった。


「うわー美味しそう、本当に頂いてもいいんですか?」

「いいに決まってるでしょ、なんのために作ったのよ」

「たしかにそうですね、じゃあ、いただきます」


そして、彩夢と紬はご飯を食べ終えた。その後はお風呂にも入り、少しの間ゆっくりとした時間を過ごした。

そうした時間を過ごした後、彩夢は紬に話を切り出した。


「じゃあ、なんであんなところでボロボロになってたのか聞いていいかしら」

「は、はい、しっかりお話します」


紬は恐怖心を抑えながらもゆっくりと言葉を紡いでいた。



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