プロローグ
私が幼い頃お父さんは言った。
「お父さんとお母さんがいなくなってしまったら、私達のお仕事をやって欲しいんだ」
「お父さんとお母さんのお仕事?」
「そう、お客さんにお願いされた物を届けるお仕事だ。」
「わかった。大きくなったらお手伝いするー」
「そうか、、、、よろしく頼むよ 彩夢」
あれから、数年がたった私が高校生になった頃に両親が仕事で亡くなってしまった。
お父さん達と仲の良かったお客さんである黒山羊さんが
「仕事で亡くなってしまった。」
そう教えてくれて、病院に行ったが欠損がひどかったらしく、最後に顔も見ることができずに火葬されてしまった。
暫くは、泣いて泣いて泣いた。
それから、幼い頃のお父さんとの話を思い出し、お父さん達の死を知らせてくれた黒山さんに連絡し、仕事を受け継ぐことができないか訪ねると
「仕事の受け継ぎ?うーん、あの子達がやってた仕事ってどんなものか知ってる?」
「えっと、お客さんから依頼を受けて、ものを運送しているって言ってました。」
「あーーいや、あってはいるんだけど、、」
「お父さんが私に死んでしまったら仕事を受け継いで欲しいと言われてて」
「あ、そうなの?でも、まあいっか
でも、かなり危険なことが多いから暫くは私がついて行くからそれでも良いのならやっても良いよ」
「ありがとございます、これからお世話になります」
「じゃあ、仕事の話はまた後日するから、今日のところは家に帰ってゆっくり休みな」
「はい、分かりました。それじゃあ、おやすみなさい」
このときの私はなぜ黒山さんが少し渋ったのか、深く考えずに家に帰ったのだった。
2年がたった。その日も仕事が終わり、帰路に着いていたがふとある路地裏が気になり、普段は絶対に通らない道に入った。
すると十字路の真ん中にあるマンホールの近くに何かスライムのような、でも微かに蠢いているような奇妙な物が入っている容器が落ちていた。
「これなんだろう、、、気持ち悪」
すると、自分の来た道からふらふらと歩いてきた女の子がいた。しかし、その子は様子がおかしく、服はボロボロで靴すらも履いてすら無かった。
「ねぇ、そんなにボロボロになってどうしたの?」
「え、、、えっと、、ひっっ」
その子は私が声をかけて、ようやくこちらに気がついたようだった。そして、私を見て怯えだした。
「どうしたの?急に怯えて」
すると、その子はゆっくりと手を挙げ、先程拾った容器を指さした。
「これ?」
と容器を胸の高さ位まであげると
1歩下がりながらもコクコクと頭を振った。
「あーこれ?さっき拾って良くわかんないやつなんだけど」
(このまま怯えさせても悪いしなぁ、とりあえず遠くに捨てるか)
家の方角とは別の方向に投げた。
「これで大丈夫?」
「は、はい」
「なら、いいわ」
妙な間が空いてしまった。そう、心の中で思いながら
「で、あなた名前は?」
「あ、えっと、白藍 紬だと思います。」
「だと思うってなによ、自分の名前でしょ」
「あまり覚えてなくて、すいません」
(記憶喪失ってことかな?何処まで覚えてるんだろ?)
「まぁ、いっか、私の家くる?」
「でも」
「記憶喪失なら、自分の家も分からないんでしょ」
「そ、そうですけど」
「まぁ、ならついてきなさい」
「ありがとうございます。えっと、」
「あ、名前言ってなかったや、森 彩夢ま、よろしく」
「よろしくお願いします、彩夢さん」
このときから様々な事に巻き込まれていくとはまだこのときの私は思ってもいなかった。
初投稿かつ初めて小説を書いたので凄く拙い文になっていると思いますが
どうぞよろしくお願いします。




