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バトン〜異世界行っても駆け抜ける  作者: かんガエル
一章〜異世界生活〜
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8/10

情報屋

俺たちは日が昇る前に出発した。


「ガーメールさん中継地点はどこの街に行くんですか?」


「そうだな、あまり考えてはいないがサラルの街を寄ってもいい」


「わかりました」


俺も最近は地理を勉強している。この世界の地理を勉強しておくとこれからの旅がだいぶ楽になる。


「そろそろ着くぞ」


半日経つとサラルの街に着いた。ここサラルの街は小さい街だが冒険者で賑わっている。


「ここで調味料と水を買い足しましょう」


「わかった。行ってこい」


「はい」


この街は初めてきたがシルベル王国の街に少し似ている。


シルベル王国はデザートサーモンとヒューマニアの真ん中にある国であまり大きな国ではないが途中拠点として宿に泊まる冒険者が多かった。


「これください」


そう言って塩と醤油と少し気になったスパイスを手に取りペトラ銀貨2枚渡した。


「兄ちゃんとっておきの情報聞いて行きなよ」


こうゆう市場の人はかなり情報を知っている。ガーメールも情報は絶対聞けと言っている。


金を払ってでも聞いた方がいいらしい。そしてこちらの情報は言うな。とのことだ。


「是非聞くとしましょうか」 


「おっ兄ちゃんわかってるねぇ。でも無料ってわけにはいかねぇだろ」


「ほうではペトラ銀貨1枚でどうです?」


「おいおい兄ちゃんそりゃないぜ。我が国ペトラ王国のとっておきの情報さ。 ペトラ銀貨5枚は必要だぜ」


ペトラ銀貨5枚か。少し割高な情報だ。しかしそれなだけ聞く価値はある。


「では銀貨3枚で手を打ちましょう」


「兄ちゃん交渉上手だねぇ」


「どうも」


「いいだろう。手を打とうじゃぁねぇか」


「いったいどんな情報ですか?」


「何も隣の武器鍛冶屋があんだろ」


「はいありますね。かなり質の良い武具を作っているようで」


「そうなんだよ。あそこは質がいいんだ」


「それがどうかしたんですか?」


「どうも何も最近国の傭兵団の人がこぞってそこの剣を買うんだ」


「ほう剣ですか」


「剣だけじゃねぇよ。向かいの閉まってる店があんだろ」


「ありますね」


「あの店魔法石と弓矢の店なんだけどなぁ。最近はどうも国の人達がこぞって買い占めるんだとよ」


「もしや」


「あぁそうだ。近々食材の値段も上がってら」


「国は戦争を起こすのですか?」


「そこまでは言えねぇよ。俺は事実しか言わねぇからな」


「でもこれはもしかするとですね」


「だろうな。ところで兄ちゃんかなり腕聞きの戦士だろう。どこの道場よ」


「わたしは道場ではなく個人に稽古をつけてもらっただけで」


「戦士試験は何級なんだ?」


「戦士試験とは?」


「兄ちゃん戦士試験しらねぇのか?」


「はいそんなものあるんですか?あぁそうだ。戦士試験は来週あるんだが兄ちゃんなら一級だって通ってしまいそうだ」


「やってみないとわかりませんね」


「まぁみんなそうだろうが、良かったら受けてみなよ」


「わかりました」


「そんなどでかい武器使える戦士は強いに決まってるんだからよ」


「そうですかね?」


「あぁそうだ。兄ちゃんは何人で旅してんだ?」


「俺は3人で旅していて、1人親分的な人がいて」


「その人に許可がいるんだな」


「はいそうなんです」


「許可取れたら是非受けてほしいところだな」


この人はとてもいい人なんだろう。常に笑顔で接してくれている。


ーー買い物終わりーー


「ガーメールさんこの街は戦士試験が受けられるんですか?」


「あぁ言おうと思っていたところだ」


「と言いますと」


「来週から一ヶ月間戦士試験というものが行われる」

「そんなに長いんですね」


「あぁ長いな。お前は戦士試験を受けたことがないからな」


「最大で一ヶ月ということですか?」


「あぁそうだ。1級戦士になると皇族の護衛の仕事ができたりする」 


「それは路銀稼ぎにうってつけですね」


「そうだな。だからお前にこれを授けよう」


ガーメールは禍々しいオーラのハンマーを持ってきた。


「あのこれは一体」


「爆裂槌(デストロイブレイカー)」

なんという厨二心くすぐるハンマーなんだ。かっこいい。

「どうゆうハンマーなんですか?」


「これは敵の魔力を受けると吸収して攻撃のエネルギーに変える」

「それは強いですね」


「それだけではない。お前の重解の威力もかなり高める」


「それは本当にありがたい能力です」


「あとはこれを左手につけろ」

「これは一体」


「鉄手袋(アイアンハンディ)だ」


今度は少し弱そうだが。俺は少し気を落とした。


「これはどういうものですか?」


「これはお前の鉄拳の威力を倍増させ、鉄拳を振るうと見えない弾丸が30m先までたうようになる」


「たうようになる?」


「あぁそうだ。かなり強い装備だろう」


ガーメールはどこ出身かわからないが、機嫌がいい時は結構な頻度で方言が出る。こう言ったところはまだ学生っぽいな。


「しかしこれで遠距離でも戦えます」


「そうだな。戦士試験の間は俺は若菜を連れてショルツ王国まで行ってくる」


「帰ってくるまで僕はどうしたらいいですか?」


「そのことについてはこの紙に全て書いてあるが、無論一級試験合格を前提としている」


まじかよ。どんだけ鬼なんだよ。


「訓練場などで鍛錬しておくといい」


「わかりました」


ーー1週間後ーー


ついに戦士試験が開始した。毎年かなりの参加者がこの試験を受ける。だから小さい街でも活気があったのか。


しかし弓矢とか槍とかリーチが長いやつが多いな。ただほとんど鉄拳で叩き潰せるだろうとガーメールは言っていたが…


「よくきた諸君。我が名はファイルズ。今回の試験の試験官を務める一級戦士だ」


こいつはかなり強そうだ。武器は棍棒って厳ついな。


「まず第一試験を開始する。今回は武器の持ち込みは不可とさせてもらった通り、第一試験は体力テストだ」


体力テスト。みんなも学校でよくやったあれだ。

地獄のシャトルランとかあるのだろうか?


「テストは全部で7つだ。どれからやっても構わない。ではスタート」


体力テストは

短距離走 長距離走 立ち幅跳び 重量挙げ パンチ力テスト キック力テスト 柔軟

の全てで7つだ。


まぁとりあえずパンチ力は最後にしておこう。ゾルダートと特訓したときに鉄拳はゾルダートを越すことができたからだ。


測定方法は全て魔道具らしいが正確な数字が出ているのが不思議だ。


50m走2.7秒

日本に住んでいた時には考えられないタイムだ。覇気によって身体能力が上がってるとはいえ速くなりすぎな気もするが。


「50メートル0.9秒」


は?1秒未満?早すぎるだろ。多分光剣流の剣士の人だろう。この試験は剣士と戦士を対象とした試験なのでかなり剣士が多い。


まぁ人のことを気にしている場合ではない。


長距離走15分37秒

何キロかわからんからあまり日本にいた時と比べられないな。


立ち幅跳び56m

これだけはわかる20倍くらいに成長している。重解・地で高く飛ぶとはいえこんだけ飛べたら十分だろ。


重量挙げ1155キロ

かなり上げたな。でもゾルダートは重力操作魔法で3800キロ上げたらしいが重力操作魔法って実際上げやすいのか上げにくいのかわからんな。 


キック力318ポイント

キック力とか初めて測ったわ。てかポイントならわからんし。けど現在2位ならいい方でしょ。


柔軟(長座体前屈)56cm

変わらん。これだけは変わってないことがわかる。でしょうね


パンチ力

パンチ力は自信があるから一番最後に残しておいた。パンチ力テストは俺で最後か。えっと一位が340ポイントね。

いくぞー


ーー鉄拳ーー


バコーーーン……


魔道具が壊れ消し飛んだ。もう一度測ったが同じ結果になった。


パンチ力測定不能


体力テストの全体順位は2位だ。パンチ力が数値化できていればまだ一位狙えたな。


ーー終了後ーー


「諸君お疲れ様。君たちの体力を確認させてもらったよ。テスト合格者は前の紙に貼り出しているよ。合格者は明日は休んで明後日から2次試験を始めるよ。


明後日から2次試験が始まるらしい。


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