05-11.慣れない二人
「デート♪ デート♪ 明日はデート♪」
ふふふ♪ 何着てこうかなぁ~♪
選り取り見取り~♪ シアがいっぱい用意してくれたんだよね~♪
「ららら~♪ ネ~メちゃんとデート♪ 楽しみ~♪」
『ご機嫌ね♪ 右手のが良いと思うわ♪』
そう? ちょっと露出しすぎない? 肩とかさ♪
『いっぱいアピールしちゃいましょう♪』
えへへ~♪ だいた~ん~♪
「デートくらい大胆にならないとね♪」
リリスが出てきた。
私の着替えを手伝い、髪を結ってから、お化粧までしてくれた。
「バッチリね♪ 最高よ♪ エコー♪」
「でっへっへ~♪」
なにこれめっちゃ楽しい……!
「リリスはどれが好き? リリスの選んでくれたものも着てみたいな♪」
「嬉しいわ♪ 実は目をつけていたものがあったのよ♪」
早速選び取って差し出してきてくれた。
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「……本当にこれで?」
今朝もリリスがバッチリ着付けてくれた。服だけでなく化粧も髪も完璧だ。完璧すぎて自分じゃないみたいだ。これじゃあ、ネメちゃん私だってわからないんじゃないかなぁ。
『昨晩はあんなに燥いでいたじゃない』
「だってぇ~……楽しかったんだも~ん~……」
本当に昨晩の私はどうかしていた。こんな格好で外に出ようだなんて。いや「こんな」なんて言っちゃダメだよね。折角リリスが選んでくれたのに。けど肩も足もスースーするんだよ。いつものローブと違いすぎて不安なんだよ。今すぐ髪を解いて厚手のマントを羽織りたい気分なんだよ。或いは布団の中に逃げ帰りたい。もう一時間くらいヌクヌクしていきたい。なんならネメちゃんも引きずり込んで……あかん。思考がとっ散らかってきた……。
『落ち着きなさい。緊張なんて要らないわ』
「リリスにだから見せられたんだよ~」
『それは光栄ね♪ ネメちゃんもきっと喜んでくれるわ♪ だって私がそうだもの♪』
「でぇ~も~……」
『覚悟を決めなさい♪』
くぅ~……実は内心、今の私を披露したい気持ちも無いでもない……。
『知っているわ♪ 恥ずかしがっているのも本当だって♪ とっても可愛いわよ♪ 今日のエコー♪』
リリスを喜ばせられたんだからもう十分……。
『なわけないでしょ♪ こんな素晴らしいエコーを独り占めするなんて勿体ないわ♪ 私は皆に自慢したい♪ 私の一番大切な人はこんなに綺麗で可愛い人なんだって♪』
くっ……。今日はネメちゃんとのデートなのに……。
『あらごめんなさい♪ 私が口説いてちゃダメよね♪ 順番だものね♪ さあ♪ 今日の主役はネメちゃんよ♪ しっかりエスコートしてあげなさい♪ 私も手伝うわ♪』
保護者同伴デートっていいのかな?
『なら私は外しましょうか?』
ダメ! 絶対!!
『ふふ♪ いいわ♪ 最高のデートに導いてあげる♪ だから安心して一歩を踏み出しなさい♪』
……いっそリリスが。
『私はそれでもいいけれど。エコーの方こそ本当にそれでいいの? 私とネメちゃんのデートを見ているの?』
それは……嫌かも……。
『でしょ♪ ほら♪ 早く行きなさい♪ ネメちゃんが待っているわ♪』
「う、うん……頑張る」
『その意気よ♪』
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「「……」」
……なんだろう。この空気。
『これは想像以上ね♪ まさかネメちゃんがこんな反応を示すだなんて♪ 興味深いわ♪』
たすけて~……。
『諦めるのが早すぎるわ。先ずは似合ってるくらい言わないと♪ いつもの調子で愛でてあげなさい♪』
くっ……やるしかないのか……。
「ね……ネメちゃん!」
「は、ひゃいっ!」
「すぅ~……はぁ~……今日も可愛いね!!!!」
「っひゃい!?」
やばい!? 急に叫んじゃった!?
『はい深呼吸』
「「すぅ~~~~~はぁ~~~~~~~~」」
ぷっ……なんでネメちゃんまで……♪
「ネメちゃん!」
「う、うん!」
「今日はいつもと全然雰囲気違うね! いつもはまさに女神様って感じだけど! 今日は普通の美人お姉さんみたいな感じで! あ! 違うの! 似合ってないとかじゃなくて! むしろすっごく似合ってて! 町を歩くにはそれが正解だと思うし! 新しいネメちゃんが見れて嬉しいし! やっぱりネメちゃんは美人さんだなって! ほ、ほんと! そう思ってるの! 増々惚れ直しちゃったよ! 本当だよ! 本当に本当だよ! 私やっぱりネメちゃんのこと大好きだから! だから! えっと! あの! その……!」
「……ありがと」
……くぅ~~~~~~~!!! 何その反応!?
「……エコーも。……似合ってる」
「あ、ありがとう!!!」
「(ビクッ!?)」
「じゃ、じゃあ! 行こっか!!」
「う、うん……行こ……」
よ、よし!!
『ふふふ♪ 頑張ってね二人とも♪』




