05-09.求婚
「結婚しよ」
どったんネメちゃん。まだ恋人になったばかりだよ?
「たぶんそれで上手くいくと思うんだよね~」
「半神になるって話?」
「もち♪」
なんだかよーわからんけど、目算があるようだ。
「う~ん……その前にもっと恋人らしいことしてみない?」
「なんで?」
「したいから。私がネメちゃんとデートしてみたいから」
「身体が完成してからでもいいじゃん」
「恋人の間にしか出来ないこともあるっていうじゃん」
というか嫌なんだよ。なんだかさ。身体のために結婚するなんてさ。ちゃんと好きになってもらいたいじゃん。ネメちゃんって私が好きなんじゃなくて、半神の英雄様が好きなんじゃって気持ちも無くはないんだしさ。
「恋人にしか出来ないこと……うん。そうかも♪」
納得してくれたようで何より。けどそれもお母さんを参考にした結果なのかしら?
「じゃあ服脱いで♪」
「なんでさ」
「ああ♪ 我が脱がすんだったね♪」
「すとっぷ!」
「まだ何かあったっけ? ちゅーが先?」
「ちっが~う! 全然違うのぉ~!!」
もう! 全然わかってないじゃん!!
「もっとあるでしょ! 他にもさ!」
「もう。わかったってば。デートでしょ。デート。してあげるって」
「そんな誘い方じゃダメダメだよぉ!」
「めんどくさ~い……」
「何さその態度!」
「そっちこそなんなのさ~」
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「珍しく喧嘩していますね」
「いったい何があったのだわ」
「私たちが戻ったことにすら気付いていないようです」
『リリスから共有。ただの痴話喧嘩』
……なるほど。ならば放っておきましょう。犬も食わぬと言いますから。
「二人とも!」
あ、止める間もありませんでしたか。
モニカがエコーとネメちゃん様の間に割って入りました。
「説明してください!」
「「かくかくしかじか!!」」
モニカには素直な二人です。すぐに状況を説明してくれました。
しかしこれは……。要領を得ませんね。
結局どうして結婚すれば半神の肉体を得られるのでしょう。エコーの求める恋人像とはなんなのでしょう。気になります。あわよくば私も……。
「デートプランはお任せください♪ 最高の一日をご提供します♪」
モニカはそう言って戻ってきました。モニカにはシンプルに切り取ったようです。
「我々で考えるのだわ」
何故かオルテシアまで乗り気です。不思議です。
「善は急げです♪ このまま下見に向かいましょう♪」
「リブラにも町を案内してあげるのだわ♪」
「ということは私も行くのですね」
リブラは私の中に住み着いていますから。
「「当然♪」」
モニカとオルテシアは私の手を引いて走り出しました。
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「行っちゃった」
……これも浮気なのかな?
『流石に許してあげなさい』
全員私のなのに。横の繋がりまで認めたのはリリスとモニカの仲だけなのに。
『そう思うなら口に出さなきゃ。いつも心の中だけで済ませてしまうから誰にも伝わらないのよ』
リリスが伝えて。いつも通り。
『ダメよ』
けち~。
「なんで皆だけ行っちゃったの?」
「さあ?」
『二人のためでしょ』
じゃあ甘い物でも買ってきてって伝えておいて。リリスはリブラといつでも話せるんでしょ?
『ええ。任せなさい♪』
これでネメちゃんの機嫌は取れるだろう。我ながらナイスアイディア♪ モニカたちなら頼まれなくても買ってきそうな気もするけど。
『でしょうね♪』
「我もどっか遊びに行こっかな~」
「私も連れて行ってくれる?」
「む~り~」
でしょうね。
「私一人だけ置いてっちゃうの?」
「まだ二人いるでしょ~」
アッシュとベルタに任せると。
『私もいるわよ?』
そうだった。
「ネメちゃん、私といるのは退屈?」
「そんなわけないじゃん!」
「私はちょっと退屈。本当はネメちゃんともっといろんなことしてみたいから」
「む~……我だって~……」
「ふふ♪ ごめんね♪ 意地悪だったね♪」
「む~……」
ふふふ♪ 悩め悩め♪ 私のためにいっぱい悩んでおくれよ♪ 大好きだぜ♪ ネメちゃん♪




