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追放された黒魔術師は神に拾われ復讐を果たす 〜 私の無自覚な一目惚れ、憑依系ヒロインが叶えてくれるそうです 〜  作者: こみやし
03.すれ違い聖女のサスペリア

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03-13.告白


 それで? この後はどうするん?



『どうしましょっか~』


 おいこら。


『いえね。流石に予想外だったのよ。色々と』


 どんな展開でも問題無いように仕込んでおくものじゃなかったっけ? 策ってさ。


『あはは~♪ ごめんちゃい♪』


 も~しかたないな~。許してあげるよ。


『あら。エコーも私を甘やかすことにしたの?』


 うん。なんかさ。皆不器用だなって。思ってさ。


『だから許し合うことが大切なの?』


 そう。私だって人のこと言えないし。


『間違いないわね』


 私たち一度ちゃんと話し合うべきだと思うの。


『腹を割って?』


 そう。出来れば女神様も含めてね。けどすぐにそれは難しいだろうから、先ずは仲間内で。次の目標は女神様から色々聞き出すってことにしてさ。


『素晴らしい案よ♪』


 ということでよろ。


『あら。自分で話さなくていいの?』


 日が暮れちゃうし。


『慣れないと♪』


 ゆっくり話すからさ。タイミングを見てさ。


『がってんよ♪ 任せなさい♪』


 ありがとう。リリス。


『ふひひ♪』




----------------------




「作戦会議をしましょう♪」


 私(inリリス)、モニカ、シア、ベルタ、ティア、そして急遽呼び戻されたアッシュ(実は近くにいたらしい)の六人( + 一人)は、リリスがまた新たに産み出したダンジョンの一室に集まった。


 どこからか現れたクッションを円を描くよう配置し、皆それぞれに寄り掛かりながら、顔を突き合わせた。



「先ずは『私』の話をしましょう」


 リリスは殆ど全ての経緯を明かした。これまで隠してきた全てをだ。私とリリスだけでなく、アッシュの正体についてもだ。勇者と何があったのか、どのような経緯で命を奪うに至ったのか、その全てを詳らかにしてみせた。



「次はモニカの番よ」


「私ですか!? 私は別に秘密なんて無いですよ!?」


 まあそうでしょうね。



「エコー様。わたくしたちの話はもういいのだわ。エコー様ほどの秘密はもう誰も抱えてなんていないのだわ」


 そりゃそうか。



「ティア。そんなわけなの。私はあなたの求める聖者なんかじゃないわ。もちろん『断罪者』なんて役割を続けるつもりもない」


「……はい。話はわかりました」


「けれど一つだけ。女神様はあなたの考えを尊重してくれたわ。だから私に目を向けてくれたの。お陰で命を救われたのよ。ありがとう、ティア。あなたが立ち向かってくれたことは、決して無駄なんかじゃなかったわ」


「……はい。エコー」


 ティアは涙ぐんだ。なんだかんだと限界いっぱいいっぱいだったのだろう。


 本当にありがとう。ティアがあの勇者を否定していなければ、きっと私が女神様に救われることもなかった筈だから。


 例え命を奪われることが無かったとしても、その時はリリスと出会うことが出来なかった。今があるのはティアのお陰だ。私にとっては恩人と呼べる存在なのだ。



「それでエコーさん」


 モニカが涙ぐむティアに気を遣って、声を上げてくれた。



「結局私の恋人はどちらのエコーさんなんですか?」


 よりによって何故その質問をチョイスしたのか。



「ユースティリアさんのことも恋人にされたいそうですね」


 ああ、うん。さっきリリスがぶっちゃけてたね。流石にそこまで赤裸々にする必要は無かったんじゃないかなぁ。そもそも私は同意してないし。ただリリスの意思を尊重するって言っただけで。……ダメだよね。こういう逃げ方。



「私がリリスさんの恋人で、ユースティリアさんはエコーさんの恋人ということになるのでしょうか?」


 理解しているんだか、していないんだか。



「どちらもエコーの恋人よ♪」


「浮気はいけません。認めません」


 逆に別々ならいいんだ。変に懐が広いね。



「ズルいのだわ。わたくしも加えてほしいのだわ」


「エコーさん。ハッキリさせてください」


 モニカは、シアの発言を聞いて、まるでアッシュとベルタを牽制するように、少し強めに言葉を被せた。



「私は例え神様が相手だって負けませんよ」


 モニカがグイグイくる~……。



「エコーの言った通りだったのね」


 私の? ああ。不誠実はダメだよって話ね。



「皆で楽しく暮らすのではダメなのかしら?」


「……どうしてもですか?」


「人数が問題なら分身……ストップ」


『あら♪』


「……リリス。ダメ」


「エコーさん。ようやく出てきてくれましたね」


 なんで怒っているのかしら。モニカちゃんたら。



「リリスさんに全て言わせるのは卑怯です」


 ごめんなさい……。



「だから嬉しいです。ちゃんと出てきてくれて」


 モニカも私を甘やかしてくれるらしい。



「私をエコーさんの恋人として認めてくれますか?」


「……うん」


「もっとハッキリ言ってください」


「……///」


「わかりました。シャイなエコーさんには酷でしたね」


 諦められてしまった……。



「ごほん。エコーさん。改めて。私とお付き合いしてくださいますか?」


 再びの逆告白。超優しい。



「……はい」


「ふふ♪ やりました♪」


 少し顔を赤らめたモニカがガッツポーズを決めた。


 可愛い♪


『エコーも負けず劣らず真っ赤よ♪』


 ……リリス。皆の前に出てきて。


『がってん♪』


 リリスが私の中から出てきた。



「あれはリリスさんだったのですね」


 さっき挑戦したダンジョンボスの話だろう。



「ねえ、モニカ。一つ相談があるのだけど」


「なんですか?」


「私ね。モニカのことが好きなの。私のことも恋人にしてくれないかしら?」


「……なるほど。そうきましたか」


 そもそも私って、ティアと恋仲にならなくても、モニカとリリスで二股してるんだよね。元々。



「今までエコーとして接してきたのは私なの。だからね。このままエコーとモニカがくっついてお終いだと困るのよ。私は失恋なんてしたくない。受け入れてくれないかしら?」


「……くぅ~♪」


 嬉しそう。めっちゃ嬉しそう。この浮気者め。

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