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追放された黒魔術師は神に拾われ復讐を果たす 〜 私の無自覚な一目惚れ、憑依系ヒロインが叶えてくれるそうです 〜  作者: こみやし
03.すれ違い聖女のサスペリア

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03-09.争奪戦


「らくしょーですね♪」



「本当に強くなったのだわ。モニカ様」


「シアさんのお陰です♪ いっぱい指導してくれたじゃないですか♪」


「あれは……エコー様に託されていたのだわ。わたくしはそれを伝えただけなのだわ」


「だからシアさんも強くなれたんですね♪」


「そうなのだわ。エコー様には驚かされてばかりなのだわ」


 ユースティリアのことだって……。


 エコー様は、やはり女神様がお選びになられたお方なのだわ。リリス様が従うのも当然なのだわ。ユースティリアが懐くわけなのだわ。あの頑固者がわたくし以外に心を開いているところなんて初めて見たのだわ。凄すぎて嫉妬すら湧いてこないのだわ……本当なのだわ。



「ええ♪ ええ♪ 私の恋人は凄いんです♪」


 モニカ様もなのだわ。つい先日まで剣を握ったことすら無かったのだわ。成長速度がおかしいのだわ。これで女神様から力を授かったわけでもないのだわ。リリス様が心の内から手取り足取り導いてくださったわけでもないのだわ。


 このお方は間違いなく歴代最強の勇者となるのだわ。


 きっと世界を変えてみせるのだわ。


 もしかしたら『最後の勇者』にだって。




----------------------




「驚きました。見違えましたよ。ベルタ」


「全てはエコー様のお導きです」


 エコー……彼女は何者なのでしょうか。


 ダンジョンを御するなど聞いたことがありません。北の秘術でしょうか。或いは魔王と繋がりが……あり得ませんか。


 エコーは主がお選びになられた使徒です。


 彼女も主の言葉は聞いていないようですが、その心根が清きものであるのは疑いようがありません。私も直接話してそれを確認しました。


 しかしそれは本来のエコーに関してです。もう一人のエコー……二重人格と嘯いておりましたが……あれはいったい。



「あなたの口にしたエコーはどちらのエコーですか?」


「ご質問の意図がわかりかねます。私にはシア様や聖女様のような特別な眼はございませんので」


 ……あなたまで。



「それよりも聖女様。少々急いだ方がよろしいかと」


「本気で力を貸してくださるのですね」


「その程度で今のシア様が遅れを取ることはありません」


 あの子だけではありません。ベルタにまでエコーとの繋がりを感じます。エコーはなんらかの方法で主から頂いた力を二人にも分け与えているようです。おそらく擬似的に主の用いる使徒化を再現したものかと。


 エコーに聞きたい事がまた増えてしまいました。いくら語り明かしても時間が足りないでしょう。いずれ腰を据えて続きを伺いたいものです。


 ……そういえば「争奪戦」と、おっしゃっていましたね。私が勝てばエコーが従ってくれるということでしょうか。


 エコーは間違いなく一行の頭です。エコーが助力してくれるというなら、オルテシアとも話が出来るでしょう。これは本気で挑む必要がありそうです。




----------------------




 どっちも頑張るね~。


『魅力的な景品のお陰ね♪』


 まさか本当に? 私が欲しいからティアまで本気で?


 なんか最初と全然違うんだよ。今のティア。


 本気で勝とうとしているみたいなの。途中から急にやる気出しちゃってさ。らしくないよね。そんな詳しく知っているわけじゃないけども。


『ふひひ♪』


 いや~な感じ~。


『ごめんて♪』


 楽しむなとは言わないけどね。もうちょっと私に寄り添ってほしいよね。


『あら。私はいつだってエコーの味方よ?』


 リリスは自分の正しいと思ったことを優先するじゃんさ。


『全てはエコーのためよ♪』


 わかるけどね。けどやっぱりそれって恋人や愛人の在り方じゃないよね。どっちかと言うと親のやり方だよね。それも過干渉気味の。


『う~ん……やっぱり難しいわ。人間のそういう機微は』


 優しいお姉ちゃんになら、なれるのかもしれないよ。けれど別の形を求めるなら、相応の距離感があると思うんだ。


『そんな風にカテゴライズしたがる理由がわからないの』


 したがるっていうか、そうなっちゃうっていうか。要は心の距離感の話だからさ。ぶっちゃけ今のリリスを相手に恋人だとは思えないよ。大切で大好きではあってもね。


『それで私は満足よ?』


 え? そうなの? 性行為に興味があるんでしょ?


『ええ。……なるほど。その気になれないと言うのね』


 うん。まあそんなとこ。


『それは由々しき問題ね』


 あらま。


『口うるさいとダメってことなのかしら』


 違うような、あながち間違いでもないような。


 いずれにせよ、本質的でないのは確かだね。それは付加価値っていうか、付帯情報っていうか。


『互いに信頼し合うことが大切?』


 そう! それなんよ! 一方的に面倒見るんじゃなくて、お互いに意見を出して道を決めていくっていうかさ。あんまりにも明確な上下関係が出来ちゃうと、もう恋にはならないっていうかさ。


『でも私はエコーの配下よ? あなたが望むなら私にどんな命令だって下せるのよ?』


 仮にそうやって好き勝手使うようになっちゃったらさ。きっとリリスも私を恋人だとは思えなくなると思うんだよ。あくまで大切な御主人様だって。リリス自身がそう定めちゃうんだと思うの。


『だからエコーは私の好きにさせてくれるの?』


 うん。たぶんね。私はリリスと対等な関係でいたいから。それが恋人や伴侶ってものだと思うから。リリスもそう思うからモニカを眷属にしないんでしょ?


『……な~るほど』


 きっとリリスも理解はしているんだよ。無意識の内にさ。


『わかったわ♪ ありがとう♪ エコー♪』


 お役に立てたのなら何より。


『それじゃあ計画を話すわね♪ 聞いてくれるかしら♪』


 切り替え早いなぁ~。


 もちろんいいよ。聞かせてみて。


『ええ♪ それはね♪』

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