第三十話 サイト442~再会~
ドアの向こう側は短い廊下と、少し広めの部屋になっていた。
そしてその先に、人影が1つ、くっきりとそのコンクリートの床に映し出されていた。
次第にその影と距離が詰まっていく。
そしてだんだんにその顔が明るさを増し、はっきりと誰なのかわかるようになった。
「ベレン、、、?」
「よく来たな、ようこそ、我が研究所へ。歓迎するよ。まあ前のやつはそこのオジサンがぶっ壊しちゃったけど。まあここは地下だし、爆発しても吹っ飛ぶことはないからね。」
と言いながら、そいつはお義父さんのことを指さした。
団員全員が、これには驚いた。
「おやおや、ちゃんと子供たちにもちゃんと説明しなきゃダメじゃないか。口が動かなくなる前にな、ハハハハハ。」
「今のうちに言いたいこと言っといたほうがいいのはそっちじゃないのか?」
流石軍だけあって、お義父さん全く動じない上に、完全にいつでも撃てますよ状態をキープしてる。
しかし、
「まだまだ甘いな、俺に銃を突きつけるとは。試しに撃ってみろよ、ハハハハハ。」
完全に気にしてない、ていうか挑発してる。
「バカなやつだ、後悔するなよ。」
お義父さんが引き金に指を掛ける。そして……
コンクリートの部屋の中を、無数の乾いた銃声が鳴り響いた。
ベレンは微動だにしてなかった。
「甘いと言っただろ。」
そういいながら奴は、両手の拳をゆっくり開いて見せた。
そこからは、無数の弾丸がポロポロと手のひらを零れ落ちていた。
流石の軍も、驚きを隠せない。
「ハハハハハ、次は俺のターンだ、見るがいい、」
そういいながらベレンは、手のひらをこっちに見せてから、一度深呼吸をした。
約3秒後、後ろですさまじい爆発音がした。見ると、お義父さんの後ろ側が無残な残骸と化していた。たしか、さっきまで兵士がいたところ。
「何をやった!」
とっさに叫んでしまった。しかし、そんな緊迫感をよそに、一人高笑いを続けていたベレンが得意げに語った。
「あんたと同じだよ、俺も超能力者ってやつ、今の2つは金属を操る能力ってところか、手榴弾のピンを抜かれたくなかったら、今度からプラスチックで作りな。フハハハハハハハハハハ」
「ま、帰りたかったら今のうちに帰りな、それじゃあ、お先に失礼するよ。」
くっそ、あいつ、よくも、、、
「バルキーノ、、、やつを絶対ぶっ潰すぞ、、、、」
「当たり前だな、そうだろ?」
団員たちが頷く。
奴は、絶対に倒す。
怒りと決意を胸に、奴が立ち去っていった道をたどっていく、8人の後ろ姿があった。




