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バルキーノ  作者: sherry
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第八話 出発

そんなわけで朝、眠い。今は8時、つまり起床。


急いで朝食を食べて、慌てて行く準備をしていると、タカネに呼び出された。渡したいものがあるらしい。


急いでタカネのもとに向かい、「渡したいもの」を受け取る。新聞紙に包まれた「それ」はやけに重たかった。


「必要ないかもしれないけど、念のために今日持って行って。」そう言われて新聞紙をはがしてみると、そこにあったのは、黒光りする38口径の自動式拳銃。装填数は12発、かなりの代物だった気が。

何でこんなものあるわけ?一発で警察に捕まるぞ。


見ると、アジト待機のユウイチとナギサ以外みんな似たようなものを持っている。むろん、タカネとナナミは力がないので、小型の25口径だが、弾丸が小さいだけで基本的にあとは同じ。要は団員全員分あるわけだ。だから何であるんだよ。


するとナナミが、「ちょっとこっちに来て」と言って、俺を謎のドアの向こうに案内した。その先は階段。つまりは地下室に連れていこうとしているわけだが、やけに深い。地下2~3階くらいだろうか。


広い全面コンクリートのその部屋は、いかにも銃撃つところですというような感じで的やらヘッドフォンやらが置いてあった。


要は銃持つのが初めてだろうから練習しとけ、ってことか。出発は10時とかって言ってたからあと1時間はできる。


後ろからの視線が痛すぎるので、試しに12発撃ってみたが、誰かが誘導しているかのように的に当たらない。

1cmか2cmかづつ位的を外しているのだ。誰かの恨みでもこもっているのか、俺そんなことしたかな。


見かねたのか、リビングにいたはずのユウイチが俺のところに来て、俺から銃を受け取り、同じように12発撃った。


見事にすべて命中、けがしてるのに命中って何者だよ。しかも本人まだ不満そうな顔してるし。いつのまにかギャラリーに加わっている団員たちは拍手送ってるし。


「やっぱ俺にはこんなもの必要ないみたいだよ、タカネ。」そう言ってタカネに銃を返す。そして俺はポケットからある秘密兵器を取り出した。直径5㎜位のパチンコ玉。


取り出したそれを右手の親指と人差し指でつまんで、腕を的に向けてまっすぐ伸ばす。そしてその腕の周囲に電気の流れを作る。そして仕上げにその電気の流れを思いっきり的に向けて飛ばす-


激しい爆発音がした。見ると、コンクリートの壁に1cmほどのクレーターができている。的には大きな穴が。どうも成功したらしい。そう、俺は腕の周りに電流を流してパチンコ玉を強力な磁石にし、瞬時に腕の電流の方向を逆に切り替えて、磁石の反発力でもって撃ったのだ。

予想外の威力に俺も驚いたが、どうも団員のほうが腰が抜けたらしく、誰も一言もしゃべらない。


少しして「やっぱり拳銃なんていらないね…」とタカネが若干怯え気味に言った。そんな怯えなくていいから、怖がりすぎだって。


一番近くにいたユウイチが一番冷静で、「もうすぐ10時になるよ~」と声をかけていたが、今すぐ始動できる団員はいなさそうだ。とりあえず俺は上に上がってお迎えを待っていることにしよう。そしたらそのうち勝手に来るだろう。



また頭が痛い。さっきのパチンコ玉を撃ったせいだろうか。少し水を飲んで休むか。


そうこうしているうちに、腰が抜けた団員たちも無事?戻ってきて、とりあえず出発できるようになった。


ナイスタイミングでナナミのお父さんたちが到着、結局合計で10人しかいないが、とりあえず頑張ろう。


さてと、いよいよ出発。そんじゃあ留守は任せたよ、ナギサ、ユウイチ。

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