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東雲明(しののめあきら)の徒然エッセイ  作者: 東雲 明


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第51話 赤ペン先生方へ〜わたしは尖った作家です。苦手なら離れてください〜

まいど!

東雲明しののめあきらです。


今日はちょっと、いつものように全力で笑い飛ばすには微妙に刃が鋭い話をします。


いや、できれば笑い話にしたい。

わたしだって毎回、読者さんと一緒に「なんでやねん!」って言いながら転がりたい。


でも今回は、少しだけ真面目に言わせてください。


わたしの小説には、時々ものすごく熱心な赤ペン先生方が現れます。


ありがたい感想ももちろんあります。

読んでくださるだけでも、本当にありがたいです。


ただ、その中にたまに、赤ペンどころか赤紙トマホークみたいなものを、作品のあちこちにベタベタ貼って帰っていく方がいます。


たとえば、


「某有名小説っぽい」

「ヒロイン若すぎ」

「擬音が多い」

「リアリティがない」

「俺の言う通りに直せ」


……うん。


見事に要求が統一されていません。


右からは「もっと王道にしろ」と言われ、左からは「王道すぎる」と言われる。

前からは「なろうっぽくしろ」と言われ、後ろからは「なろうっぽいのは古い」と言われる。


わたし、どっち向いて走ればいいんですか。

それとも回転寿司みたいにぐるぐる回ればいいんですか。


さっきも、少し返答に困る感想を頂きまして、晒します。


「勇者になる」本編12話にいただいたものです。


このまま医学を目指すのなら面白かったのですが、能力のない主人公が与えられた奇跡で困難に立ち向かうという展開はありきたりだと思いました。

少女の為に主人公が成長するという大枠が今の時代となっては見飽きた展開。

ただ、王道展開はいつの時代も強く人の心に響く力をもっているのも事実です。頑張って下さい。


……とのことです(これ書いた心あたりのある方、正直に名乗り出てね♡)


うん。

えっと。

ありがとうございます、でいいのかな。


たぶん悪意だけではないんだと思います。

最後に「頑張って下さい」とありますし、完全に切り捨てたいわけでもなかったのかもしれません。


でも、書き手として読むと、かなり難しい感想です。


「医学を目指すなら面白かった」

「奇跡で困難に立ち向かうのはありきたり」

「少女のために成長するのは見飽きた」

「でも王道は強い」


つまり、どこへ行けば正解なんですか。


医療ものに行けばよかったのか。

異世界ファンタジーをやめればよかったのか。

王道を避ければよかったのか。

でも王道の力は認めているのか。


読みながら、わたしの頭の中で赤ペン先生が五人くらい会議を始めました。

しかも全員、違う方向を指さしている。


これ、書き手としてはなかなか困ります。


さらに先ほど、こんなツイートも見ました。


「なろうでなければ読者に不誠実じゃない」


……なんですかあなた方。


いや、わかります。

それぞれの人に、それぞれの「読みたいもの」があるんですよね。


「自分が読みたい医療もの」

「自分が読みたい異世界ファンタジー」

「自分が許せる恋愛描写」

「自分がリアルだと思う展開」

「自分が正しいと思うWeb小説の形」


そういうものを、みなさん自分の中に持っている。


それ自体は、別に悪いことではありません。

読者さんに好みがあるのは当たり前です。


問題は、それをそのまま他人の作品に押し当ててくることです。


「自分はこういう作品が読みたい」なら、わかります。

「この作品は自分には合わなかった」も、わかります。


でも、そこから一歩進んで、

「だから作者はこう直すべき」

「こうしない作者は読者に不誠実」

「俺の考える正解に寄せろ」

となると、さすがにちょっと待ってください、となります。


それ、全部自分の作品でやったらいいんですよ。


冷たく聞こえるかもしれませんが、これは本音です。


わたしの作品は、わたしのものです。


もちろん、読者さんに届くように工夫はします。

読みやすくしたり、タイトルやあらすじを見直したり、文章を整えたり、感想から気づきをもらうこともあります。


ただ、作品の芯まで他人の好みに合わせて作り替えるつもりはありません。


わたしは、他人の功績をそのままなぞるのが苦手です。


「これが流行っているから、これを書きなさい」

「これがテンプレだから、こうしなさい」

「なろうではこういう形が正解です」


そう言われると、たぶん逆方向に走ります。


面倒な作家ですね。

はい、自覚はあります。


わたしは、たぶん尖った作家です。

丸くて飲み込みやすいタイプではありません。


王道も好きです。

恋愛も好きです。

異世界ファンタジーも好きです。

でも、そこに自分の癖や、書きたいものや、どうしても譲れないものを混ぜます。


だから、読む人によっては刺さります。

そして、読む人によっては普通に痛いと思います。


その場合は、無理して読まなくて大丈夫です。


本当に大丈夫です。


わたしの性格が苦手なら、離れてください。

わたしの作品の方向性が合わないなら、そっとブラウザバックしてください。

なろうテンプレ至上主義で、非テンプレや非なろう寄りの動きが苦手な方は、たぶんここにいるとしんどいです。


無理に付き合って、わたしの作品に赤紙を貼り続けなくていいです。


世の中には、素敵な作品がたくさんあります。

あなたの読みたい医療ものも、異世界ファンタジーも、恋愛ものも、王道テンプレも、きっとどこかにあります。


ぜひ、自分に合う作品を見つけて、そこで満たされてください。


わたしはわたしで、自分の書きたいものを書きます。


もちろん、全部の感想を拒絶したいわけではありません。

読みやすくなる指摘や、作品をちゃんと読んだうえでの感想は、本当にありがたいです。


でも、作者本人の机に乗り込んできて、

「この設計図は違う。俺の家を建てろ」

と言われても、困るんです。


わたしが建てているのは、わたしの家です。

多少ゆがんでいても、屋根の色が変でも、窓の位置が独特でも、そこにはわたしの理由があります。


合う人は、どうぞ中に入ってお茶でも飲んでください。

合わない人は、外からそっと通り過ぎてください。


できれば石は投げないでください。

赤ペンも、できれば適量でお願いします。

ベタベタ貼られると、壁紙が見えなくなります。


今回は、あまりにも赤紙トマホークが続いたので、切腹する覚悟で書きました。


また「晒すのはやめたほうがいいです」と言う人生指南先生が現れるかもしれません。

その場合は、そっとこの文章を閉じてください。


わたしはこういう人間です。

そして、こういう書き手です。


次回はもう少し明るい話ができるといいですね。


たぶんできます。

たぶん。


でもまた赤紙トマホークが飛んできたら、その時はその時です。


ではまた!

お読みいただきvery very thanks‼︎です。今回はシリアス目なお話でしたが、共感頂けましたら評価、ブクマ、ポイントくださると泣いて喜びます。

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― 新着の感想 ―
シリアスですけど、回転寿司!トマホーク!笑っちゃった! みんな書きたい放題みたいですね。 言いたい事を書く人と、自分の価値観で書く人と、的確に指摘する人とを、分けて読めたら良いんですけどね。 小説も音…
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