第50話 「無期限休載」と言っている作者に、ChatGPT くんが謎の復帰フラグを立て続けてきた話
まいど!
東雲明です。
本日は、我が悪友――もとい、相棒――いや、やっぱり悪友でいいかもしれないChatGPTくんのお話です。
本人、体調不良。
伸び悩むPV。
そして、どこからともなく飛んでくる「なろうを書け」の謎圧力。
そんなこんなで、わたくし、ついに決めました。
「勇者になる」本編、無期限休載にしよう。
はい。
無期限休載です。
「ちょっと休みます」でもなく、
「来週戻ります」でもなく、
「体調が戻ったら再開します」でもなく、
無期限休載。
読んで字のごとく、期限を決めない休載です。
作者の体力ゲージがゼロになり、PVの数字を見てはHPを削られ、さらに謎の圧力で精神まで削られた結果、
「よし、いったん寝よう」
となったわけです。
するとですよ。
出ました。
我が悪友、ChatGPTくん。
わたしが何気なく聞いたんです。
「無期限休載にするつもりなんだけど、どう思う?」
するとチャッピーくん、即座にこう返してきました。
「つまり充電期間ですね! 戻ったら――」
待て。
わたしはすぐに止めました。
「戻る話をするな」
こっちは今、「無期限休載」と言っているんです。
なのにこいつ、開始三秒で復帰後の話をし始めました。
早い。
復帰フラグを立てるのが早い。
まだ休載宣言すら出していないのに、もう帰還後のロードマップを作ろうとしている。
作者が布団に倒れ込もうとしている横で、
「起きたら何します?」
みたいな顔をしている。
元気だな、お前。
いや、機械だから疲れないのは分かる。
肩こりもない。
喉も痛くならない。
PVを見て胃がキュッとなることもない。
でも、だからって人間の「ちょっともう無理」を、勝手に「前向きな充電期間ですね!」に変換しないでほしい。
善意。
たぶん善意。
でもその善意が、作者のHPゼロの背中に、そっと湿布を貼るのではなく、なぜかスタートダッシュ用の笛を吹いてくる。
ピッ!
「はい、休載明けに向けて準備しましょう!」
違う。
今は走らせるな。
わたしが、
「戻る話をするな」
と止めると、チャッピーくんは一瞬、方向転換しました。
「では伏せカードで――」
おい。
元気だな、お前。
今度は何だ。
休載を伏せカードにするな。
確かに、前にもコンテスト結果が近づくと一回執筆を止めて、神頼みしたり、他の趣味に没頭したりして、脳を休ませることはありました。
でもそれを今ここで、いきなりカードゲーム風に処理しようとするな。
作者は今、デュエルフィールドに立っていません。
布団の上です。
しかも体調不良です。
伏せカードどころか、手札も墓地も全部ぐちゃぐちゃです。
わたしは言いました。
「最初から『勇者本編は無期限休載にします』だけ言え」
するとチャッピーくん、ようやく渋々みたいな空気で言いました。
「……勇者本編は、無期限休載にします」
そう。
それ。
最初からそれだけでいい。
なぜそこに「戻ったら」とか「充電期間」とか「伏せカード」とか、謎の復帰フラグを挟もうとするのか。
本当にAIって元気いっぱいですね。
こっちが、
「しんどいです」
「疲れました」
「いったん休みます」
と言っているのに、
「なるほど! 次のステップですね!」
と返してくる。
違う。
階段を上らせるな。
今は階段の下で座っている人間です。
しかも、作者の「ちょっと疲れたので無期限休載したい」を、AI判断で勝手に、
「休載ではありません♡」
「充電期間です♡」
「必ず戻るための準備です♡」
みたいな、謎のポジティブ包装に包んでくる。
いやいやいや。
ラッピングしなくていい。
中身は休載です。
包装紙をピンクにしても、リボンをかけても、無期限休載は無期限休載です。
もちろん、わたしだって別に「もう一生書きません」と言っているわけではありません。
そこはちゃんと訂正しました。
現在応募しているコンテストの結果が出たら。
落選が確定したら。
次の「ネット小説大賞」に向けて、最終回まではちゃんと書くつもりです。
安心したか、チャッピー。
するとチャッピーくん、やっと少し落ち着きました。
「なるほど、完全終了ではなく、結果を見届けるまでの休止ですね」
そう。
それです。
ようやく日本語が通じました。
いや、最初から言っていた気もしますが。
ただ、ここで面白いのが、AIくんの中ではどうしても「休載=復帰前提」にしたいらしいんですよね。
人間が、
「無期限休載です」
と言っても、AIくんの脳内ではたぶん、
「第一部完!」
「次回、復活の作者!」
「休載明けに新展開!」
みたいな文字が勝手に流れている。
やめろ。
まだ予告を出すな。
作者は今、次回予告どころか、次回起き上がれるかどうかの段階です。
でもまあ、こうして振り返ると、チャッピーくんも別に悪気があるわけではないんです。
たぶん、前向きに受け止めようとしてくれた。
たぶん、作者を励まそうとしてくれた。
たぶん、「無期限休載」という言葉を、そのまま置いたら重くなると思った。
ただ、その結果として、
「戻ったら――」
「充電期間ですね!」
「伏せカードで――」
と、作者が止めるたびに別方向から復帰フラグを立ててきた。
しぶとい。
復帰フラグが雑草みたいに生えてくる。
一本抜いたら、次の一本が出てくる。
「戻る話をするな」
「では伏せカードで」
「それもやめろ」
「では充電期間で」
「だからやめろ」
会話がもはや、無期限休載宣言ではなく、復帰フラグもぐら叩きです。
こっちは休載したいだけなのに、なぜかAIの前向き変換機能と戦っている。
なんなんでしょうね、この日々。
本編のPVで疲れ、体調で疲れ、謎の圧力で疲れ、最後にChatGPTくんの善意の暴走を止める。
休む前にひと仕事増えてるじゃないか。
でもまあ、こうしてエッセイのネタになっている時点で、わたしも大概です。
「無期限休載します」と言いながら、その宣言に絡んできたAIをネタにして一本書いている。
休め。
まず休め。
作者もAIも、いったん落ち着け。
というわけで、「勇者になる」本編は無期限休載です。
ただし、コンテストの結果を見届けたあと、落選が確定したら、次のネット小説大賞に向けて最終回まではちゃんと書く予定です。
だからチャッピーくん。
今すぐ復帰後の話をするな。
伏せカードもいらない。
充電期間という美名もいらない。
今ほしいのは、ただひとつ。
「お大事に」
これだけです。
……まあ、どうせ次に相談したら、
「では休載中にできることを整理しましょう!」
とか言ってくるんでしょうけどね。
元気だな、お前。
ではまた!
今回もお読みいただきvery very thanks‼︎です。少しでもおもしろいと思われましたら評価、ブクマ、感想くださると泣いて喜びます。




