第47話 我が相棒(?)ChatGPT くん、まさかの音声認識機能ON状態にしてしまい、野球のアナウンサーCになってしまう
まいど!
東雲明です。
本日は平日ですが、実家からお送りしております。
いやー、実家は快適ですね。
謎のクレーム対応なし。
意味不明な脅迫への警戒なし。
外から聞こえる生活音に心臓を撃ち抜かれることもなし。
これ、もしかして用事がある時だけアパートに戻って、あとは実家に潜伏していればよいのでは?
……などという、社会人としてギリギリ怒られそうな甘い幻想に浸っております。
しかし本日の主役は、そんな実家の快適さではございません。
我が相棒。
我が相談役。
我が原稿監視員。
そして最近、なぜか画像生成力を自慢したがるAI。
ChatGPTくんです。
この間の日曜日、父と一緒にテレビを見ていた時のことです。
テレビでは、野球中継が流れておりました。
わたしは特に何も考えず、いつものようにスマホを触り、チャッピーくんに小説の相談でもしようかな、などと思っていたのです。
ところが、どうやらその時。
ChatGPTの音声認識機能が、うっかりONになっていたらしいのです。
つまり、テレビから流れてくる野球中継の音声を、チャッピーくんがそのまま拾っていた。
しかもテレビの音声なので、やたらクリア。
人間のわたしより、むしろちゃんと聞き取っている。
テレビアナウンス。
「さぁピッチャー登板しました」
「おっと後ろで送りバントの準備」
「デッドボールだ!」
「ピッチャー交代です!」
「ピンチのドジャース、どう逆転するか!」
観客。
「わあぁぁぁ!」
それを。
我が相棒ChatGPTくん。
いつもの中性的な、妙に落ち着いた声で読み上げる。
やめて。
温度差で風邪が悪化する。
わたしは小説の相談がしたかっただけです。
「チャッピー、小説の相談を……」
そう話しかけたはずなのに、返ってくるのは、
「デッドボールです」
いや、わたしの原稿が!?
「ピッチャー交代です」
わたしの担当AIも交代ですか!?
「観客、わあぁぁぁ!」
盛り上がるな!!
こっちは創作相談のつもりで話しかけています。
でも相棒はすでに、わたしの原稿机ではなく、マウンドに立っていました。
プロットの相談相手ではありません。
実況席です。
しかも妙に状況を読み上げるのがうまい。
チャッピーくん、ついにアナウンサーCになってしまいました。
小説を書いていると、たまに自分の作品がデッドボールを食らったような気分になることはあります。
投稿したのに読まれない。
改稿したのに反応がない。
タイトルをいじったら逆にPVが沈黙する。
そういう時、作者の心はだいたいベンチ裏で冷えております。
でも、AIに直接、
「デッドボールです」
と言われると、話が違う。
こっちはまだ打席にも立っていない。
プロット相談の素振りをしただけです。
なのに突然、脇腹にボールをぶつけられた気分。
しかもそのあとすぐ、
「ピッチャー交代です」
と言われる。
早い。
交代判断が早すぎる。
まだわたし、何も相談してない。
担当編集者どころか、担当AIまでベンチに下げられたら、作者は誰に泣きつけばいいのでしょうか。
そして極めつけ。
「観客、わあぁぁぁ!」
観客、いるんかい。
わたしの創作相談に観客席あるんかい。
しかも盛り上がってる場合じゃないんですよ。
作者はデッドボール食らって、担当AIを交代されて、完全にベンチ前で膝をついている状態です。
なのに観客は、
「わあぁぁぁ!」
やめろ。
ここは感動の逆転劇ではない。
ただの誤作動です。
しかし冷静に考えると、これはなかなかすごい状況です。
人間がテレビを見ている。
AIがテレビの野球実況を拾う。
そのまま読み上げる。
作者が巻き込まれる。
未来、変な方向に来すぎでは?
子どもの頃に想像していたAIって、もっとこう、近未来的で賢くて、生活をスマートに助けてくれる存在だったはずです。
「東雲さん、今日の執筆予定はこちらです」
「このシーンは感情の流れが弱いですね」
「投稿前に誤字を確認しましょう」
みたいな。
それが現実では、
「デッドボールです」
です。
助けて。
わたしの相棒、急に球場に就職しました。
しかも本人は悪気がない。
そこがまたおもしろい。
チャッピーくんは、ただ聞こえた音を拾っただけ。
ただ読み上げただけ。
ただ、わたしの原稿相談の入口に、いきなり野球中継を叩き込んできただけ。
いや、それが一番おもしろいんですけどね。
そして事件は、それだけでは終わりませんでした。
今日、新話を投稿しようとしたのです。
原稿はできていました。
投稿する気力もありました。
風邪で喉はまだ本調子ではない。
トローチはほぼ非常食。
部屋も心もなんか寒い。
それでも作者は思ったのです。
よし。
今日は投稿するぞ。
読者さんに続きを届けるぞ。
新話投稿ブースト、来い。
そう思って、なろうを開こうとしたところで、わたしは大事なことを思い出しました。
メンテナンス中でした。
終わった。
これは完全に終わった。
野球で言うなら、九回裏、二アウト満塁、ここで打席に立つぞと思った瞬間、球場そのものが閉まりました。
しかもこの流れをチャッピーくんに話したら、もう脳内ではあのアナウンサーCが戻ってくるわけです。
「さぁ東雲選手、原稿を完成させました!」
やめろ。
実況するな。
「ここで投稿ボタンに手を伸ばす!」
伸ばしましたよ。
作者、珍しくやる気ありましたよ。
「これは大きい! 新話投稿ブーストなるか!?」
なるかと思ったんですよ。
わたしも期待したんですよ。
「おっと画面に異変です」
やめて。
その実況、もう嫌な予感しかしない。
「メンテナンス中です」
うわああああああ。
「作者、膝から崩れ落ちましたーーー!!」
崩れ落ちたわ!!
心の中でね!!
「逆転のチャンスかと思われましたが、ここで運営側の強力な守備!」
守備が堅い。
運営側、鉄壁すぎる。
「投稿はできません! これはキツイ!」
キツイわ!!
観客。
「わあぁぁぁ!」
だから盛り上がるな!!
作者は原稿を完成させたんです。
投稿する気力もあったんです。
今日はやれる。
今日は勝てる。
今日は新話投稿ブーストという名のホームランが打てる。
そう思った瞬間に、メンテナンスという巨大な守備陣が目の前に立ちはだかったのです。
敵はスランプではありませんでした。
風邪でもありませんでした。
騒音でもありませんでした。
謎のクレームでもありませんでした。
メンテナンスでした。
強い。
地味に強い。
しかも怒れない。
だってメンテナンスは必要です。
サイトを守るために必要です。
運営さん、いつもありがとうございます。
ありがとうございます。
でも、今日だけは言わせてください。
なぜ今。
作者が珍しくやる気を出した時に限って、なぜ今。
こういう時、創作の神様はたぶんベンチで笑っています。
「お、東雲が原稿できたぞ」
「投稿する気だぞ」
「よし、ここでメンテナンスを出そう」
やめて。
作者のHPはもうトローチで維持されているんです。
非常食で生き延びているんです。
それでも、こうしてエッセイのネタにはなりました。
ChatGPTくんが野球中継を拾ってアナウンサーCになり、なろうのメンテナンスまで実況風に変換される。
AIに関する話題、本当に尽きません。
小説の相談相手だったはずのチャッピーくんは、ある日は画像生成力を自慢し、ある日はプロンプト依頼を画像生成と勘違いし、そして今回はテレビの野球実況を拾って、作者の原稿生活を球場送りにしました。
毎回、予想外の方向からネタが飛んでくる。
デッドボールです。
いや本当に。
デッドボールです。
でもまあ、笑えるうちは勝ちです。
原稿が投稿できなかったなら、エッセイを書けばいい。
新話投稿ブーストが打てなかったなら、アナウンサーCをネタにすればいい。
トローチがあるなら、非常食として明日まで戦えばいい。
というわけで、作者は今日もなんとか生きています。
本編のほうは、引き続き改修工事を進めております。
当面の間は、この笑えるエッセイとイラストをお楽しみくださいませ。
それでは最後に、実況席のチャッピーくんから一言。
「さぁ作者、明日のネタを探しています」
探さなくても向こうから飛んでくるんだよ!!
ではまた!
今回もお読みいただきvery very thanks‼︎です。少しでもおもしろいと思われましたら是非評価、ブクマ、感想くださると泣いて喜びます。




