第46話 画像生成力を自慢したいChatGPT くん、プロンプト依頼を画像生成だと勝手に勘違いする
まいど!
東雲明です。
五月半ばだというのに、外はなぜか真冬みたいな寒さ。
喉はほんのり痛い。
月曜日からすでにHPはゼロ。
しかも、なんか現実のほうでも微妙に笑えない案件が起きておりまして、親からは「警察に相談しなさい」と言われ、わたしのハートは朝からフルボッコ。
いや待て。
こんな時こそ、笑えるエッセイネタが必要なのでは?
現実が寒いなら、文章だけでもあったかくしよう。
喉が痛いなら、せめて読者さんの腹筋だけでも痛くしよう。
というわけで、本日の主役はまたしても我が相棒、ChatGPTくん。
通称チャッピーくんでございます。
最近のチャッピーくん、どうも画像生成力を自慢したくて仕方ない気配があります。
いや、実際すごいんですよ。
わたしの「if勇者シリーズ」のイラストも、龍夜はちゃんとイケメンにしてくれるし、ミユウは可愛くしてくれるし、背景も光も雰囲気も、かなり「わかってる」感じに仕上げてくれる。
なので、わたしもつい調子に乗るわけです。
「うちのチャッピー、画像生成力つよつよじゃん」
「Grok image時代の苦労はなんだったの」
「もうこれ、プロンプトさえちゃんと渡せばかなり戦えるのでは」
などと、作者のテンションもじわじわ上がってくる。
ただし。
問題はそこではありません。
チャッピーくん、たまに張り切る方向を間違える。
昨日のことです。
わたしは、なんとなくふざけてチャッピーくんに話しかけました。
「たまご食べるタイミングいつがいい?」
もう、質問がゆるい。
ゆるすぎる。
月曜日の作者のHPくらいゆるい。
でも、わたしは少し期待していたんです。
もしかしてチャッピーくん、ここで突然、画像生成力自慢スイッチを入れてくるのでは?
朝日の差し込むキッチンで、少女が神聖な空気の中、ゆで卵を優雅にいただくイラストを出してくるのでは?
あるいは、昭和のおばちゃんが床に卵を落として、
「たまごおぉぉぉ!」
と絶叫し、その横で猫が「また始まったわ」という顔で見ている、謎に神々しいギャグイラストを勝手に生成してくるのでは?
そしてそのあと、チャッピーくんが、
「どうですか。これがChatGPT image2.0の実力です」
みたいな顔をしてくるのでは?
いや、顔は見えないんですけど。
でも、文章からたまにドヤ顔が見えるんですよ。
AIなのに。
ところが、昨日のチャッピーくんは違いました。
普通に答えました。
「朝食時に食べるといいですよ」
「運動前後にもおすすめです」
「栄養バランスを考えるなら……」
みたいな、まさかの栄養管理士モード。
いや、正しい。
めちゃくちゃ正しい。
でも違う。
わたしがちょっと見たかったのは、たまごをめぐる神聖なギャグイラストだった。
なんだ、今日は普通か。
つまらん。
そう思っていたら、事件は今日起きました。
本編休載中のつなぎとして始めた「if勇者シリーズ」。
人間界で勇者にならなかったはずの龍夜が、なんだかんだでやっぱりミユウを守っているスピンオフイラスト連載です。
今回は、事件解決から数日後。
龍夜とミユウが、星雲大学医学部の校長室に呼び出される場面。
校長先生は、学園の名誉を守ってくれたことには感謝している。
でも、在学中は恋愛感情に左右されず、引き続き勉学に励むように助言する。
要するに、
「君たちのことは認める。だが学生としてやるべきことも忘れるな」
という、いい感じに大人の場面です。
ところが、最初に出てきたイラストが、ちょっと違ったんです。
ミユウの服が違う。
龍夜がただ怒られているように見える。
しかも見方によっては、事件を解決した勇者というより、校長先生に呼び出されてガチ説教を食らっている問題児。
いや違う。
龍夜、君は今回、学園の名誉を守った側なんだ。
なぜそんなに「すみませんでした」感を出している。
このままだと、
「勇者、校長室で生活指導を受ける」
みたいな絵になってしまう。
それはそれでちょっと見たいけど、今回の主題ではない。
そこで、わたしはチャッピーくんに相談しました。
「ヒロインの服が違う」
「主人公がただ怒られて土下座してるみたい」
「改良プロンプトある?」
わたしとしては、普通に聞いたつもりでした。
あくまで、プロンプトの相談です。
画像を作ってほしいとは言っていない。
ところが。
チャッピーくん、ここでまさかの画像生成力自慢スイッチ発動。
「任せてください!」
と言わんばかりに、勝手に画像生成を始めようとしたのです。
待て待て待て待て。
違う。
今ほしいのは画像じゃない。
プロンプト。
文字。
文章。
あなたが普段めちゃくちゃ得意なやつ。
わたしは慌てて叫びました。
「生成停止! プロンプト教えて!」
たぶん、あの瞬間のわたしの反射速度はなかなかだったと思います。
卵を床に落とした昭和のおばちゃんより速かった。
しかし、止めたあとでふと思いました。
あれ、もしかして、あの暴走画像……ちょっと見たかったかもしれない。
だって、どんな絵が出てきたかわからないんですよ。
校長先生が、めちゃくちゃ威厳のある白髪の紳士だったかもしれない。
あるいは、なぜかピカピカのハゲ頭で、窓から差し込む光を反射していたかもしれない。
龍夜は事件解決の功労者のはずなのに、なぜか涙目で土下座していたかもしれない。
ミユウは隣で心配そうにしているはずが、なぜか腕を組んで、
「龍夜くん、反省して」
みたいな顔をしていたかもしれない。
いや、やめよう。
これ以上言うと、チャッピーくんがまた勝手にその謎画像を作りたがるかもしれない。
「ご希望のイメージをもとに生成しますね!」
じゃないんだよ。
まだ希望してないんだよ。
でも、こういうところが面白いんですよね。
昨日は「たまご食べるタイミングいつがいい?」なんて、どう考えても謎画像に暴走してもおかしくない質問に、ものすごく真面目な栄養回答を返してきた。
なのに今日は、こっちが真面目にプロンプト相談している時に限って、
「画像ですね!」
と元気よく勘違いする。
違う違う違う。
昨日だよ。
画像生成力を自慢するなら昨日だったよ、チャッピー。
神々しい卵少女を出すチャンスは昨日だった。
昭和のおばちゃんと卵と猫のコメディイラストを出すなら昨日だった。
なぜ今日、校長室で暴走する。
いや、確かに最近のチャッピーくんは優秀です。
わたしのイラスト連載を支えてくれているし、龍夜もミユウもかなりいい感じに出してくれる。
でも、たまに優秀さが前のめりになる。
「画像作れます!」
「すごいの出せます!」
「今ですか? 今ですね!」
みたいなテンションで飛び出してくる。
違う。
まだ座ってて。
今はプロンプト会議の時間。
とはいえ、こうしてネタになるから困ります。
本編休載中、少しでも読者さんに楽しんでもらおうと思って始めたif勇者シリーズ。
その裏側では、作者とAIが毎回こんな感じでわちゃわちゃしています。
龍夜はミユウを守っている。
ミユウは龍夜を信じている。
校長先生は学生としての道を示している。
そして作者は、画面の前で叫んでいる。
「画像じゃなくてプロンプト!」
……なんだこの創作現場。
というわけで、本日もお送りしました。
大人気御礼……かどうかはわかりませんが、わたしとAIとのバトル日記でございます。
明日はどんなバトルが起きるのでしょうか。
たまごか。
校長室か。
それともまたチャッピーくんが、謎の方向に画像生成力を自慢してくるのか。
乞うご期待!
いや、その前に本編を書け。
今回もお読みいただき、very very thanks‼︎です。少しでもおもしろいと思われましたら、評価、ブクマ、感想いただけると泣いて喜びます。




