20話 とび森な世界1 6/11
そこでせいながぴかんとひらめいて、思いついた返答を言う。
「ないしょだよ……」
首を傾げて4人の返答を待っていた見知らぬネコは、それを聞いて
『え~っ! 教えてくれないの~! う~ん、気になるなぁ・・・ なんだろ・・・』
と言って、考え込むように顎に手を当てた。
「ふふふっ!!」
グッジョブせいな!! とあかりがせいなに向けてグッと親指をあげた。ぎゅっと両目をつぶっているがウインクのつもりなのだろうか。
ところがその時、見知らぬネコの頭の上にピカンっと電球が出た。
『あ、わかったかも! もしかして お引越し?』
閃いた! というように聞く見知らぬネコ。
「あーえっとねえー」
こゆきが迷うように、口に手を当ててうなる。
どうなんだろう…… という目線で顔を見合わせた4人。
まあそうなんじゃない? と、楽観的なこゆきが肩をすくめ、見知らぬネコに向き直って答えた。
「うんーまあせいかーい!」
こゆきがにししと笑って、人差し指を顔の前に持ってきて言う。
『えっ、ホントに?!』
それを聞いて、見知らぬネコが目を見開き驚いたように口に手を当てた。
『あはは! 当たっちゃった!』
目を細めて、からからと見知らぬネコが楽しそうに笑った。
「そうですね」
可愛らしく笑う見知らぬネコにつられて、つくよにあかり、せいなもにこにこと優しく微笑む。
『それにしても 引越しかぁ~!』
笑うのをやめた見知らぬネコが、うむうむと頷きながら繰り返した。
『新しい生活が 始まるときって ワクワクするよね!』
耳をぴょこぴょこさせ、見知らぬネコが言った。
「だね……」
せいなが共感し、しみじみとうなずく。
『初めての土地での 暮らしが 楽しいものになることを 願ってるよ!』
そう言って、見知らぬネコはにっこり笑った。
「ありがとうございます。がんばりますね」
4人を代表し、つくよが優しく言った。
電車はまだ走っている。
見知らぬネコが黙ったので、4人もまた窓の外を眺めた。
「ふしぎー……」
しばらくして、小さな声でこゆきがつぶやいた。
「ん……? なにが……」
せいなが首を傾げて聞き返す。
「今回のこの世界のことー……。シチュエーションがゲームと全部一緒だしー……。うーん……」
そう言って考え込むこゆき。
「じゃあやっぱりこのままゲームを進めていく感じの世界かな!?」
「もし3DSのゲームと展開が同じなのでしたら…… こゆきは未来予想のようなことができますね」
楽しそうに笑うあかりとつくよ。
「頑張って再現したのかも……」
せいなも、こゆきが手に持っている3DSの画面を覗き込みながら、3DSから流れてくるものと同じ、不気味な車内のBGMに耳を澄ませて言った。
「こゆき、この後のイベントは何かありますか?」




