20話 とび森な世界1 1/11 執筆:だんご 先生
今日も今日とて平和なこたつ部屋にて。
あかりとつくよは、何かの由縁で偶然部屋へ届いた任天堂のチラシを覗き込んでいた。
「こ、これって……っ!!」
「あの伝説のゲームが、switch版になって新発売ですか……?!」
二人が覗き込む色とりどりのチラシには、たぬきを筆頭として様々な動物たちが笑顔で手を振っているイラストが。
あかりが興奮して、こゆきとせいなに鼻息荒く叫ぶ。
「ねえねえ見て!! 『あつまれ! どうぶつの森』だって!!」
そうなのだ。
あの伝説的な、ほのぼのの究極ともいえるゲームの新版が、任天堂のswitch用のゲームとして発売されるようなのだ。
ほのぼのを生きる4人は、ずっと前からこのゲームが気になっていたようだ。
顔を少し赤くして、あかりの隣で嬉しそうにうなずくつくよ。
「ええーどれどれー!」
それを聞き、どたどたとこゆきが駆けてくる。
「わーほんとだー! 楽しそー」
「無人島に行くんだって!!」
きゃっきゃっと楽しそうにチラシを読んでいる二人。
少し遅れてせいなものぞきに来る。
「新しいのが出るんだ……自分もやってみたいなあ……」
うんうんと大きく頷きながら、せいなもにこにこと笑っている。
せいなはどちらかというと新しく出たソフトのことより、楽しそうだとはしゃぐ友人たちがほほえましくて喜ばしいといった感じだった。
「前回は……とびだせ、どうぶつの森でしたっけ? どんなゲームだったんでしょう…?」
つくよも、嬉しいことには嬉しいが、あらかたせいなと同じような心情らしく、自分の喜びというより、あかりとこゆきがすごく楽しそうでいることに目を細めて笑っている。
「あれは村づくりだったらしいよ……こゆきが言ってた……」
思い返すようにせいながつぶやく。
「わあ!! ねえねえ!! 無人島を自分の好きなようにできるんだって!!」
「家具もたくさん増えるみたいー」
きらきらとチラシを掲げるあかりとこゆき。
せいなの言葉を聞いて、少し驚いたようにつくよが言う。
「思ったよりたくさんのゲームを知っていてびっくりです」
「そうだよー、なかなか楽しかったなあ」
こゆきがえへへと笑う。
そのゲームでこゆきは動物たちの村へいき、村長になったのだという。
「ゆき好みの村作れたんだよー」
「すごく楽しそうですね、よかったです」
楽しそうなこゆきに、ふふ、とつくよが笑う。
「あ、もうすぐ……」
部屋にかかったデジタル時計を見て、せいながつぶやく。




