19話 古都な世界1 4/8
あかりがずんずん進んでいくのに、笑ってつくよがついていく。
ちょうど鳥居をくぐろうとしたとき、横から声がかかった。
「あー、見つけたー」
「合流できて、よかった」
「あ、ふたりとも!!」
木から降りて、同じく食事にしようとしていたせいなとこゆきだ。
「神社は見つかりましたか?」
「なんというか……方向は分かったよ」
「すごい!!」
「でもその前に見せたいものもあるしー、ゆっくりご飯にしよー」
こゆきの提案にあかりはうんうんと大きく頷き、つくよとせいなも賛同した。
4人であちこち店を眺めながら悩み、結局選んだのは蕎麦屋だった。
のれんをくぐって店に入り、4人がけのテーブル席についてメニューを開く。
「どれにしようかな!!」
「ゆきは普通の蕎麦でいいやー」
「自分は月見そばで……」
「あ、じゃあ私もそれにします」
「う〜〜〜ん……うちはカツ丼!!」
「蕎麦屋さんでー?」
あかりらしいチョイスに三人は微笑みながら店員を呼び、それぞれ注文を終える。
あとは届くのを待つだけ、というときに、あかりが思い出したように大きく声をあげた。
「あ!!」
「あかり、お店ですから……」
「ご、ごめんごめん。ほら、ふたりにお土産買ったの思い出したから!!」
声のボリュームを下げながら、あかりはカバンの中をさぐる。
「そうでしたね」
「ふたりもー? ゆきたちもあるよー」
あかりに続いてつくよもカバンに手をかけ、こゆきはポケットから一枚の写真を取り出した。
「はい、こゆき!!」
「ゆきに? なんだろー」
まず渡されたのはあかりからのお土産だ。
「開けてもいいのー?」
「もちろん!!」
じゃあ遠慮なくー、と可愛らしい小袋を開く。さっき選んだ、赤がメインのヘアピンだ。
「どう、どう?こゆきの髪には映えると思うんだー!!」
「そうかもー、アクセントってやつだねー。ありがとー」
こゆきは笑って、さっそく前髪にぱちんとつけた。
それを見て喜んだあかりは自分のヘアピンも取り出して、こゆきと反対の位置につける。
「実はお揃い!!」
「おおー、いいねー」
「私たちもお揃いですよ、せいな」
そう言って、可愛らしいラッピングに包まれた扇子をせいなに渡したのはつくよだ。
「お揃い……?」
「はい、これと色違いです」
浴衣の合わせからさきほどの扇子を取り出すと、開いて模様をせいなに見せる。
「わあ、つくよ似合うね……」
「そんなにですか……? ありがとうございます」
あかりにもすでに褒められているつくよ。照れながらも微笑んだ。
「せいなにも似合いますよ、開けてみてください」
「うん、……わあ、可愛い……!」




