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翌朝、農場の近くには村人達が集まっていた。
「大きな音がした、と思ったが魔獣をやっつけた音だったのか」
「こいつらが儂達の畑を荒らしていたのか、いい気味だべ」
「んだんだ、騎士様に感謝だな」
村人達に僕は説明をした。
「皆さん、これで被害が収まったとは限りません。 まだ仲間がいるかもしれないので罠は引き続き仕掛けます。 暫くは真夜中に大きな音がするので迷惑をかけると思いますが」
「別に迷惑なんて思わんべ。 魔獣さえ退治してくれて安心して畑仕事して出来ればそれでいいべ」
その言葉に僕はちょっと涙が出そうになった。
王都にいた頃は夜中に任務をしていた時にクレームが入ったり心無い言葉を言われたりと心が折れそうな事があった。
しかし、村人達は心から僕にお礼の言葉をかけてくれた。
その気持ちだけで嬉しい。
「ところでこの魔獣、どうすべっか? 焼いてあるからみなで喰っちまうか?」
「魔獣なんて喰えるか? 腹壊したら元も子もねぇべ」
「皆さん、僕から提案があるんですが魔獣には魔力の元となる『魔石』という物が体内にあります。 魔石は売る事が出来るので村の収入にしませんか?」
「本当だっぺか!? 村の金になるならそっちの方がいいべ」
「村長、それがええべ!!」
「そうだな、しかし儂らは詳しい事がわからんからニコラ様、お願いしてもよろしいか」
「わかりました、解体とかは僕がやりますのでその代わり村長は帳簿をお願いします。 お金のやり取りはトラブルになりかねませんから」
僕は村人達の目の前で魔獣を解体し魔石を取り出した。
そして、村の代表者と一緒に近くの街へ行き商人に魔石を買い取って貰った。
いくつ魔石を取り出し幾らになったかを帳面に記入して貰った。
村長に聞けば村としての収入は野菜を売る事だけでそれ以外の収入は初めての事だそうだ。
『これで村の生活が楽になっていけば出て行った若者達も戻ってくるかもしれませんな』と言っていた。




