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王都を出て数週間後、目的地である北の辺境の村に到着した。
「王立騎士団魔法部隊所属のニコラと言います。 本日よりこの村に派遣されて来ました、よろしくお願いします」
「これはこれは王都からはるばる良く来てくださいました。 村長のトールと申します」
「早速ですが村の現状を教えてください」
「畏まりました」
トール村長の話を聞くと村が抱えている問題は農作物を食い荒らし問題、農場で飼育されている豚や牛が誘拐される問題が一番大きいらしい。
「どちらも常に夜に襲われています。 一応見張りをつけているんですが、なんせ殆どが年寄りですので……」
「若者はいないんですか?」
「ある程度の歳になると出ていってしまいます。 かく言う儂も村の生活が嫌で街で暮らしていた時期もありましたわ」
まぁわからない訳では無い、若者は都会に憧れを抱いている、夢を抱くのは良いんだけどそれだけでは生きてはいけないし現実に押しつぶされてしまう。
騎士団に入隊して暫くして姿を消した者達を何人も見ている。
王都育ちの僕からしてみれば無機質な都会よりも自然豊かな方が魅力を感じるのは無い物ねだりなんだろうか。
「状況は把握しました、早速今夜から巡回に入ります」
「よろしくお願いいたします、家などはこちらで用意してますので」
村長の案内で空き家へとやって来た。
「用があればなんでも言ってください。 出来る限りの事は協力しますので」
「ありがとうございます」
持ってきた荷物を整理した僕は早速対策を考えた。
「夜に行動する、という事は夜行性は間違いない。 見回りはしていても遭遇はしていないから知能はある……」
考えた結果、僕は罠を仕掛ける事にした。




