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辞令が正式に出されて寮にあった荷物を纏めて僕は王都を出た。
実家には手紙を送っておいたけど読まれる事は期待していない。
別に家族仲が悪い訳では無いんだけど、やっぱり長男と次男では差が出てくるのはしょうがなくてどうしても兄優先で僕は放置状態だった。
そんな中で僕に魔力がある事が発覚し将来が確定、貴族学院卒業後に有無を言わさず王立騎士団魔法部隊に入れられる事になった。
最初の頃は『国の為に!』とやる気があった、しかし、何年働いても給料は上がらず、仕事は年々ハードになってくる。
なんと言っても騎士団もやはり身分が物を言う、貧乏男爵家の次男坊なんてどんなに成果をあげても公爵家に叶う訳が無かった。
実力が無くても出世していき追い越されていく。
これが現実だ。
しかも魔法部隊は常に現場の前線で戦っているから負傷者が多い、でも辞める事は出来ない。
何故なら魔力持ちは希少な存在だからだ。
希少な存在だったらもっと待遇を良くしてくれても構わない筈なんだけどそんな考えは無いらしい。
国にとって都合の良い駒みたいな物と思われているんじゃないか、と考えても不思議ではない。
「まぁ、そんな日々ともお別れだし良いか」
僕一人抜けても問題は無いだろうし、今までの分をこれからは取り戻そう。
馬車に乗り僕はのんびりと辺境に向かった。




