第六十三話 カ□□□オ□
どこだ?どこで知っている?と言うかどこで“聞いた”じゃなくて“見た”って感じるんだ?聞いたことならワンチャンあるかもだけど見たに関しては絶対におかしい。誰かに似ているからとか?いや、少なくとも俺の見たことある女性の中でクロカって名前に似たやつもその名前のやつもいない、はず。俺記憶力悪いからどっかで見てても覚えてない可能性大なんだよな〜。クッソ、なーんか微妙に思い出せないのがムカつく。クロカ、クロか、くろか…。
あーもうわっかんね!!わからんもんはわからん!!よしっ!この件は後で思い出すことにする”城に来て“…。なんでこの言葉が?まさか、
「アンタがクロカか?」
なら説明が…つきはしないか。でもなんだかわかる。こいつは、クロカで俺を城で待ってるってこと。俺とこいつはどんな関係だ?この流れ的に全然知らないやつってことなさそうだけど。…てかなんでこいつは執拗に使徒かどうか聞いてきたんだ?もしかしたら俺のことをクロカってやつに使徒として言われたのか?外見とかの特徴プラス名前とかで。でもそれだとまたおかしくなる。何故クロカは俺のことを知ってのかってことにな。会ったこともないし、まずそいつ自体が相当昔に生きたやつなんだろ?だったら俺との接点なんか時間を超えたりしない限り無いはず。そもそもこの声をしてるやつを見たことがない。…とりあえずクロカについてこれ以上考えるのは意味ないし一応ニルデアに聞くだけ聞いてみるか。クロカについて。
「なぁニルデア、クロカってどんなやつだ?」
「クロカ様はとても優しく誇り高いお方だ。クロカ様を伝えるのであれば一度神話を聞いた方が早いだろう」
「では私の出番ですね」
「ああ、頼んだ」
てか今更だけど聖女ちゃんめっちゃ可愛い!!ちょっと抜けてるところがありそうだけど、そこを見なければクール系黒髪美少女に見える子って感じ。でも異世界で黒髪って珍しいな。と言うかこの子とニルデアたちがどう出会ったかがめっちゃ気になる。まぁそれは一旦置いとくか。今はクロカのことだ。…なんだかここがターニングポイントな気がする。予感は予感だけどこう言うのが外れたことないのがな。まぁ一応気を付けておくか。
「それでは。恐れながらリジェンダ教、聖女であるミッショナルダが聖書を拝読読させてもらいます」
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昔。太古の昔。この世界では天と地で争いが起きていた。天からは絶え間無く神の御使が降臨し、地からは彼ら御使と反対の力を持つ魔の者どもが入り乱れ、争っていた。そのような戦いが起こっている最中一つ、天の御使でもなく、魔の者でもない者が現れた。彼女は自らの名を『ニゲラ』と名乗っていた。彼女は王国へと突然現れ、数々の武功を立て、瞬く間に王国では、世界中を見ても名を知らぬ者がいないほどに名を多いに轟かせた。さらにこの国にとって革新的なアイデアを数多く与えた。それから月日が経ち、天と地の争いが激化してきた頃、彼女はこの世界の女神に問いかけ、天の御使を送らないようにしてくれと伝えた。しかし、女神は御使のことを知りつつも手を出していなかった。女神曰く『神は地上に深く干渉することができない』とのことだ。しかしこのままでは魔の者どもも人間たちも負け地上が征服されてしまうことは誰が見ても必然であった。それにいくらニゲラが強かろうと全てを守り切るのは至難の業であった。なので彼女は自身を神とし、名を『クロカ』と改めた。そして彼女は自身の肉体が地上にあることで地上でも遺憾無く神の奇跡が使えた。その奇跡の力と、少しばかりの女神からの力を借りて四体の強力な魔獣を創造した。魔の者たちを強化することで御使達に対抗しようとした。それからすぐに天と地の争いは激化した。血で血を洗う聖戦。のちに『天魔聖戦』と呼ばれた大戦となる。その後、戦力の減った御使達は一度手を引き、束の間とわかっているが人たちにとっては至福の平和が訪れた。その後、御使たちの侵入を防ぐため、四体の魔獣のうち一体を永久不滅の結界へと変えた。その後英雄として凱旋されるはずのクロカはありがたく思いつつも王国を去り、神の力を使って別の世界に行った。彼女は最も気高く、最も優しく、そして最も人の為に怒れる慈愛の者として語られた。
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「以上、聖書の内容でした」
なるほどな。多分四体の魔獣がニルデアたちのことで、天の御使は言うまでもなく天使どもだろうな。それにしてもクロカは最初は偽名を使っていたのか。ニゲラ…か。あ、そうだ。なんかクロカを見たことあるならニルデアに魔法で見させてもらえればいいんじゃね?てか最初からこうすればよかったじゃん。俺バカじゃんめっちゃ。
「ニルデア。クロカと会ったことあるんだろ?」
「ああ、あるが」
「ならその景色を魔法とかで俺に見せられないか?」
「それはできない。鮮明に知りたいのであれば脳に直接干渉する魔法を使わなければならない」
「脳に直接、か」
確かにミスったら終わりだろうし危ないか。
「なんか空中に映し出したりはできないのか?」
「出来はするが持続はしないし鮮明でもない。それでもいいならばやろうか?」
「ああ。お願い」
「では。…これでどうだ?」
確かに画質はめっちゃ悪いけどまぁわかるにはわかる。…あ、思い出した。あの時だ。フィゾウズと戦う前の頭痛の後に見えた映像。あの時の人だ。背丈も同じぐらいだし、黒髪長髪も同じ。そして雰囲気もなんだか似てる気がする。あ〜。思い出したらスッキリ…はしないな。なんだかまだ胸に引っかかりがある気がする。何が足りない。ここまで思い出して俺は何が足りていない?ここまで思い出せてなんでこんなに気持ち悪いんだ?何か、なんか最後の人パーツが足りていないと言うかなんと言うか。まるでピースを無くしたパズルみたいだな。めっっっちゃ気持ち悪い。それに何が足りていないかも朧げにしかわからないのがさらに気持ち悪い。もう喉まで出かかってる気がするのに。これは城に行けばわかるのか?これでわからなかったら相当モヤモヤするだろうな。
「あの、貴方様のことで悩みがあるのならば城へ向かうといい…と思います」
「そうなのか?」
まぁ確かに変な声に呼ばれてるしな。でも悩みがあるって言ったっけ?それともめっちゃ顔に出てたか?でもなんで俺の悩みが俺のことだってわかった?今までの流れ的に考えたらクロカのことで悩みとあると思うんじゃないか?まぁしっかり考えれば俺が俺のことで悩んでるってわかるのか?俺あんまり推理とか苦手だからわかんねぇや。
「そうか。アキラ、今行く当てもないならこの子の通りに動いてみるといい」
「そこまで信頼できる根拠があるのか?」
「ああ。この子は特殊で強い予感を感じることができる」
「予感?」
「簡単に言うならば物事の最適解が自然とわかるというところだな」
「普通にすごくね?」
「いえ、それほどでも」
しかも謙虚なのかこの子。うん可愛い。まぁニルデアがそこまで信頼してるなら信頼して動くか。
「よし。ニルデア、元の場所に戻してくれ。今から街に戻ってちょっくら城に行ってこようと思う」
「いや、ダメだ」
「おっけ。サンキュ…え?」
この流れでダメなことある?まじで?
「なんでダメなんだ?ニルデア」
「それは「まだお前が弱いからだ」
「お、おう」
なんか急に出てきたぞ?このガドゥアとか言う鎧マン。
「今のお前は天使どもに狙われている。今のお前では瞬殺されるであろう」
「いや、下級天使とか上級までなら「でも大天使には勝てない」
「…」
「そうだろう?だからお前は一度修行をする」
「修行するって言っても俺の独学じゃ…まさかあんたらが教えるの?」
「ああ」「その通りだ」
…俺、生きて帰れるのかこれ?
どうも。ねぎとろです。なんか最近夜は涼しくて快適ですね。夜はね夜は。昼間とか暑すぎてまじで死んでしまうと思いませんか?マッジで暑すぎて普通に歩いただけで汗かくんですけど?それにこれがまだ夏本番じゃないってマジですかね?もうこれ夏でしょって感じなのに日にち見るとまだ6月半ばなんですよ。え?じゃあ今年の夏どうなるの?って最近思って。マジ沖縄とか40度以上出るんじゃないですか?最高気温が。いや〜。ほんと参っちゃいますよね。それではまた次回で会いましょう!それでは!!!




