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影葬の剣  作者: いうな
第五章 一級試験編
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第八十三話 事後

「じゃあな」


「ああ、お疲れ様」


バス停でマナと別れ、近所の道を歩いていく。

バス停と寮は割と近い。

疲れてはいるが、俺は歩いて帰っていた。


空を見ると、満天の星が輝いていた。

.....寒い。


12月の夜に制服一枚の上にウィンドブレーカーだけは寒いな。

夜の9時というだけあり、人はほとんどいない。


俺の足音だけが住宅街に鳴り響く。


視線を落とす。


「準一級にはなれたものの.....0級はまだ遠いな」


マナがギリギリ行けるくらいだもんな。

俺は弱い。正直、「パッとしない」んだろうな。


十分便利だが、完全に俺の解釈による力だもんなぁ.....。


......そんなことを思いながら、

今までの数々の出来事を思い出す。


研究所での”αβ”との戦闘.....


京都と東京でのテロ...


魔法少女......


「.........なんでそんな短期間でリンは起き上がれたんだ?」


研究所でリンを助けたのと、京都と東京の事件の間には

2週間もなかったはずだ。


その間に、”創造”とかいう扱いずらい能力を使いこなせるようになるか?


「リンが天才だったか、それとも....」


マナの暴走にギリギリ駆けつけたのも....偶然か?


.......俺が箱を取り込んだのが約三か月前......。


三か月の間に世界は随分と変わった。

世界に”影”という存在が広まった。

”魔法少女”という自警団も現れた。


....なぜ”魔法少女”は組織を敵として見ていたか。


アイツらが組織....もといリンを”敵”と認識したのは、

付けていたネクタイのせいだ。

ラベンダを殺した奴が同じデザインのネクタイを着けていた...と、

あの会話で考えるのは自然だろう。


...つまり、魔法少女の敵は別の組織なんかじゃない。

紛れもない、俺の所属する特殊警察だ。


魔法少女はラベンダを殺したのは別の組織として認識してしまった。


「......繋がっているのか?」


マナが組織を抜けたタイミングとラベンダが殺されたタイミングが

合致しているのだ。


つまり.......。


「........誰かが俺達を手の平で踊らせているのか?」


なぜ?どうして?


「.....試験の時だってそうだ。

 エステルはなぜあの試験会場に入れたんだ?」


......エステルはグループAではない。

ならどうやって?


考えを張り巡らせる。

一度脳をリセットさせるため、顔を上げる。


「.....ん?」


薄暗い中、目の前の街灯の下に誰かが立っていた。

コートを着て、首にはマフラーを巻いている。

手を下げ、両手の指を絡めている。


「.....悠真」


「......ノア?」


つづく

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