表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影葬の剣  作者: いうな
第五章 一級試験編
77/92

第七十五話 二次試験

休憩が始まり12時間後、

俺達は最初の広間に集まった。


......結局眠れなかったな。


周りより少し高い、ステージのような岩場に

仮面を被った司会が現れた。


「それでは只今より二次試験を始めさせて頂きたいと思います。」


「......たった14人でか。」


周りを見渡す。

ネレイドのとこが二人、マナ一人、俺とアリスで二人.....。


この五人で同盟を組めるといいんだが......。


「二次試験のルールを説明いたします。

 二次試験は皆様の”知能”を測らせていただきます。

 そのため、今回は皆さんの”遺物”、”箱”、”影力”すべてを没収させていただきます。」


........へ?


「試験終了後、または脱落とみなされた場合は

 キチンと全て自動で返却させていただきます。

 代わりに、皆さんには特殊な拳銃を配らせていただきます。」


そう言い、司会が指を鳴らす。


腰辺りに違和感を覚える。

見てみると、見知らぬベルトが腰に巻かれていて、

拳銃のホルスターもついていた。

ホルスターの革の蓋を開けると、ちゃんと拳銃が入っている。


「これから皆さんをとある特殊なフィールドに送らせていただきます。

 制限時間は60分。

 

 皆さんには”影霊陣営”と”人間陣営”に分かれてもらいます。

 比率はランダム、影霊陣営同士はお互いが認識できます。 

 

 開始後、端末にてご確認ください。


 なお、人間陣営の皆様は怪しい人間が居れば、

 銃で撃ってください。実弾ではないため、安心してください。

 影霊側が撃たれた場合、その時点で撃たれてしまった方は脱落となります。


 ちなみに、間違って人間側が人間側を撃ってしまった場合、

 撃ってしまった方が脱落します。

 

 ......質問は受け付けておりません。

 それでは第二次試験、スタートです。」


「へ?」


質問したかったんだが!?




目の前の景色が一瞬で変わっていく。





気付けば眼前には森林が広がっていた。


森林は薄暗く、一次試験でいた森林とは真逆の雰囲気だ。

まるで殺人鬼が徘徊していそうな......。


「......とりあえず、合流を目指すか.....」


やけに静かだ。まあ、暴れられないしな。


腰の拳銃に触れる。

どうやら重さ的にも本物らしい。

本当に実弾じゃないのか?


そのとき、俺の背後の茂みが揺れた。


「!?」


後ろを振り向き、

反射的に銃に手を伸ばそうとする。


「ちょっと待て!撃つな!」


「.....?」


茂みから現れたのは、20代くらいの男だった。

確かあの広間にいたな。チーム全員が生き残っていた。


手を上げて震えている。


「撃たないよ。」


男は安堵したように肩を落とす。


「ちなみにどっち側だ?」


「人間側に決まってるだろ。

 さっさと行こうぜ。お前は?」


「.....ちょっと待て。」


先に歩いていこうとする男を静止させる。


「一つ聞いていいか?」


「なんだよ」


「ここに来るまでに誰か見たか?」


「いや、見てないな。」


「.......もう一つ質問だ。」


「何だ、まだあるのか」


腰の銃に手をかける。


「何でお前、さっき()()()()()()で手を上げてたんだ?」



「......」


沈黙が走る。


「さっき、俺はまだ銃に手をかけてすらいなかった。

 なぜ”撃つ”って思ったんだ?」


「.....俺は昔からビビりでね。

 急に遺物が使えないことに驚いて、

 冷静じゃいられなかったんだ。」


「そうか。じゃあもう一つ聞こう。」


ホルスターから銃を抜く。


「なんでそんな冷静でいられてなかったのに、 

 お前は自分の陣営が分かっているんだ?」


「........」


「自分で言うのもなんだが、俺ですら説明が頭に入ってこずに陣営すら確認し ていない。ほとんどがそうだろう。

そんな中、よく()()()端末を開いて陣営の確認ができたもんだな?」


男が黙り込む。

銃を向けようとすると、男は素早く銃をホルスターから抜き出し、

俺へと銃弾を撃ち込んだ。


咄嗟にしゃがんで避ける。


続けて二発撃たれたが、

地面を蹴り、バク転で後ろへと回避する。


「.....あ?」


男が銃のトリガーをカチカチ引いている。

だが、弾は出ていないようだった。


.....なるほど。弾数には制限があるのか。


態勢を整え、地面を踏み込んで男との間合いを詰める。


「......!!」


男が反応するよりも早く、

銃を持っている手首を外側から弾く。


「くっ.....」


男が銃を落とす。

そして、男の手をこちらへと引いた。

男の態勢が前へと流れる。

そのまま、男の足首に足を引っかけて転ばせる。


前に崩れた男の腹に銃を突き刺し、

引き金を引いた。


「ぐあっ....」


男が倒れる。


実弾ではないものの、痛みはあるらしい。


地面に崩れ落ちた男は、

細かい粉となって、消滅していった。



「__”影霊陣営”が一人、排除されました。」


端末から音声が鳴る。

端末を開く。端末に”ログ”と書かれたアプリが追加されていた。


アプリを開くと、

 「残存人数 13人

  試験番号 17番脱落」と書かれていた。


「これを後二回以上...いや、比率はランダムか。

 とりあえず、一人ではないんだな。」


拳銃を眺める。

拳銃はリボルバーのような形状をしている。


ふと、リボルバーの弾が入っているチャンバーを

横に出す。


........二発か。


敵を倒すと回復するとかはなさそうだ。


早くマナとかと合流したいな.....


色々考えつつ、俺は獣道を進んでいった。




つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ