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影葬の剣  作者: いうな
第五章 一級試験編
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第六十六話 リスタート

「玲ー?

 アイツ何点くらいにする?」


「味方を囮にして敵の拠点の後ろから襲撃か....。

 まあこれで5点くらいじゃないか?」


「甘いね~。私だったら2点だね。

 流石に囮の子可哀想でしょ。」


白髪の女性.....ルナと、「終点之零」こと.....俺は

試験監督の仕事を進めていた。


それぞれの行動につき、最大で10点の得点がつけられる。

評価する項目は色々あるが、

主に三つ。


判断力、適応力、そして戦闘力だ。


「...にしても暴れてんねー、マナちゃん。

 もう森林ゾーンの子、ほとんどいなくなっちゃってるじゃん。」


「だが全員いなくなったわけじゃないみたいだな。

 森林に残っているのは....大体25人くらいか。」


影法師の世界は人手不足ではあるが、

無能を一級にするわけにもいかない。


だから上の奴らは初っ端から

着地できない者(無能)を消していったんだろう。


「まだ始まって一時間もたってないんだけどね。

 結構人数減っちゃうんじゃない?」


「どうだろうな。

 逆にここからが本番だろ。」


ちなみに、試験者は審査員35名の平均点数でも

落ちるかどうか決められる。

行動の合算で、一人あたり最大300点。

これは一次試験から最終試験全てを含む。


さて.....アイツらはどうなるか見物だな。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「うん......?」


銀髪碧眼の少女が目を覚ます。


「ここは....。というかあなたは...?」


少女が辺りを見回す。


「マナだ。お前の傷の手当をさせてもらった。」


「.......ありがとうございます。

 ていうかあなたあの光線撃ってた人じゃ.....」


少女が怪訝な顔をする。


「待てアリス。これには事情があるんだ」


「事情?ていうか呼び捨て....」


「まだ言ってるのかそれ。

 あーわかったよ。アリスちゃん」


「なんでちゃん付けなんですか!?」


「え....?だって呼び捨て嫌だって....」


「流石にそれはないだろ悠真....」


「何でお前まで!?」


だからモテないんだろうな、と

思いつつも話を元に戻す。


「だからモテないんだよお前」


「思ってることがそのまま出てるぞ。

 んで....アリス。お前誰かの恨みとか買った記憶あるか?」


「結局呼び捨て.....。


はぁ.....。買った記憶しかないです。」


「「なんで!?」」


思わずツッコむ。

なんか勝手に敬語だからいい子なんだろうな~

と思ってたのに。


「何でそんなこと聞くんですか?」


「.....誰かがマナの光線をアリスの方へ

 捻じ曲げて攻撃したっぽいんだ。


 タイミングも完璧だったから、

 多分アリスのことを監視していたんだろう。

 計画的にアリスを攻撃した奴がいるってことだ。」


「へぇー.....」


「なんでそんな興味なさそうなんだよ。

 悠真から聞いた話では地上に落ちていく

 悠真を助けたってことだったのに....」


「そりゃチームメイトですから。」


「........。」


大分アレなタイプの子だったな。

まあいいや。


「とりあえず......。丁度三人だな。」


悠真が立ち上がる。


「ああ、ここから再スタートだ。

 ....で、アリスだっけ?

 これからよろしくな。」


「はい。一次試験の間だけですが。」


アリスの手を引き、

一緒に立ち上がる。


森林に日の光が差し込む。


「.......なんでマナは良くて俺は呼び捨てダメなのぉ....?」


     つづく

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