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影葬の剣  作者: いうな
第五章 一級試験編
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第六十一話 開始


今は12月10日。

明日はとうとう一級試験だ。



「遅いんじゃないのかー?」


トワさんが俺達の攻撃を全て躱す。


「【閃・乱弾射】!!」


マナの指から無数のレーザーが飛び出す。


「悠真!!」


「ああ!!【喰術影】!!」


俺の手に弾性の影が湧いて出てくる。


「ほらよ!!」


それをマナへと投げる。


「【超越流動】!!」


マナの体がとんでもない

影力で覆われる。


マナが俺の影をキャッチし、

トワさんに向かってとんでもない速さで投げる。


「どんだけ速くても当たらないと」


トワさんがまた軽く避ける。


「【時界凍結(じかいとうけつ)】」


マナが右腕を影に向けて言い放つ。

空中で影が停止する。


その間に俺は影の反対側に回った。


どうあれどトワさんに逃げ道はない!!


「【解除】!!」


マナが時間停止を解除した。


影がトワさんに向かって射出される。


その瞬間マナと同時に

トワさんに向かって走り出す。


全身を影で纏う。


いける!!


「「おらぁぁぁぁぁぁ!!」」


トワさんに拳を振りかぶる。


マナも同時にゼロ距離で

閃光を放つ。


殺った!!





「「...........!?」」



目の前からトワさんが消え、

目の前にはマナがいた。


「「やっべー.....」」


マナの閃光が俺に、

俺の拳がマナの顔面に当たった。


「「ぐへっ.....」」


俺達は同時に倒れこんでしまった。


「いい動きになってきたじゃねーの。」


なぜか遠くからトワさんが歩いてくる。


「なんだ今の....時間逆行でもしやがったか?」


マナが不貞腐れる。


「まぁそんなとこかな。

にしてもよく二週間でここまで動きが

良くなったもんだ。

マナに関しちゃ俺の力も使いこなせてるしな。」


「.....マナだけズルくないですか?」


「...それもそうだな。

ならこれをやる。」


トワさんが背中の刀を

鞘ごと俺に向かって投げた。


「光刀”時乃(ジノ)”。

1級の遺物だ。やるよ。」


「えっ!?いいんですか!?」


大分貴重なものなのでは.....。

玲さんに借りたあの銃ですら、

2級の遺物なんだ。


「....私よりズルくないか?」



「それは置いといて....」


「置くなよ」


トワさんが間をおいて話し始める。


「明日は一級試験だ。

会場へは近所のバス停からバスに乗れば行ける。」


「えっ?一般人の目につくところでいいんですか?」


「安心しろ。影法師、秘技師じゃないと

見えない特殊な術がかかってる。」


秘技師の識別はどうやってするんだ...?


ああ、遺物から放たれる影力か。


「.....まぁ気を付けろ。

俺の場合、試験受けずに0級なっちゃったからな。」


.............お前ら二人の成長はめざましい。

だが、試験の内容は毎年変わる。

玲とかに聞いてもそこまで意味はないだろう。

まあアドバイスくらいはもらっとけ。」


「....了解です。」


「じゃあ今日は終わりだ。

解散解散。」


俺とマナは草むらから立ち上がり、

出口へと向かった。


「....ああ、あと、」


「はい?何ですか?」


「死ぬなよ。」


「......はい?」




ーーーーーーーーーーーーーーーーー



「.......準備いいかマナ?」


「ああ、万端だ。」


俺達はバスの中へ乗り込んだ。


つづく

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