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新月の追跡

追跡隊の人数は約30人

「犬達を離せ」

訓練された犬達に匂いを追わせている

馬と犬による追跡が始まった。


「グッドマン俺は先に先行する」


「挟み撃ちにするのか?」


「そうだ、馬で先行すれば魔獣に追い付く

発見、出来れば良し

出来ないでも挟み撃ちに出来るからな

それに、気に成る場所も有るから

そこに行って確認してくる

全て不発なら合流して地道に探すしか無い」


「レイ無理はしないでね」

ニーナが声を掛けて来る

「分かって居るよ」

俺は10人で暗闇を先行する


馬で2時間ほど走った場所に着いた

奴隷商人のダンガル逹のアジトだ

「ここに来るまでに魔獣は居なかった

この辺りにも異常は無い

俺のカンが外れたな

グッドマン達と合流する

ゆっくり、慎重に戻ろう」


暗闇の中を引き返していた

俺は焦って居た

このままではローラの救出の可能性が


その時、馬が足を止める

「みんな気を付けろ!何か居る」

俺たちが来た 方向からは敵は居ないはずだ

前方の何処かに何か居る

みんな剣を構える

「ブルル」

アレキサンダーが身体の向きを右側に向け鳴く

ガキン

閃光の様な攻撃が飛んで来る

俺は受け止め距離を取る


居た!魔獣だ

暗闇に微かに見える

2メートル近い体躯の二足歩行

皮膚は鉄の鎧とは違う甲殻類の様な物で覆われて居る

そして湾曲した長い爪

が2本

間違い無いコイツだ。

「本隊に連絡しろ」

ピー

仲間が合図の笛を吹く


俺は馬を降り アレキサンダーを放した

「後で、ちゃんと帰って来いよ」

ブルル



グッドマン本隊

一匹の犬が吠えた

「ワンワン」

この犬は笛の音が聞こえたら吠える様に訓練された犬だ

「レイ隊に何か有ったな

コレから犬を放ち後を追う

行け」


俺達は魔獣と対峙して居た

「あの爪はヤバイみんな気を付けろ」


薄いとはいえ鉄の鎧を切り裂かれた

ダメージは無いが喰らえば死ぬ


ヤツの右側に回り込む

仲間と挟み撃ちの同時攻撃をする

「死ね魔獣」

俺の剣を受け止め腹部を蹴られ吹き飛ばされる

「ガハ」


「いてーな

虫けらが殺すぞ」


高速で2本の爪を掻い潜り腹部を切り裂く

「グッ」


怯んだ隙を見逃さず首を跳ね飛ばす


頭が、ぼーっとする

この辺の捜索を開始する仲間達


俺は、たいまつに明かりを付け魔獣を照らす


「に、人間」


俺は嘔吐した

「オエ、あああ」


グッドマン本隊も駆け付けて来た。

「レイどうしたんだ?」


「コイツらは人間です」


「コイツが人間?

コイツらは人間なんかじゃねーよ

コイツらが人間のハズがねえ

こいつらは魔獣だよ。」


グッドマンは何度も魔獣に剣を突き立てる

「止めなグッドマン

剣が傷む」

ニーナが止める

当然、魔獣では無く剣の心配からだ


コイツらは何を言って居るんだ?

相手は人間だぞ


草むらに隠されたローラを発見

命の心配は無く無事だった

「レイさん、助けてくれると信じて居ました」

ローラの言葉が遠い

俺が人間を殺した?

意識が朦朧とする

俺はアレキサンダーにローラを乗せ

グレシルラントに無言で帰って行く


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