第57話 「はにゃ土偶と転送」
クミたちが『はにゃ土偶』がいたところに行くと、『はにゃ土偶』は、すでにいなかった。
「そうそう。ここ、ここの穴に『はにゃ土偶』を入れたら、ミカエルが封印されていた部屋が開いたんだ」
「そうそう。クミ君が嫌がる『はにゃ土偶』を無理矢理入れたんだよね」
「そんなことないだろ!!」
俺たちは、『はにゃ土偶』の形をした穴について話していた。
《クミが無理やり押し込んでいました》
「おい!!」
「ところで、はにゃちゃんは」
「あれ? どこかな?」
すると『はにゃ土偶』が、さっきの『地球へ』と書かれた文字盤のところにいた。
「あ…あそこにいた」
「本当だ」
そんな中、茉子だけ、ある違和感に気づいていた。
(いつの間にあそこに行ったの?)
するとミリアが
「そう言えば、ミカエルが封印されていた場所は、どうなっているんだ?」
「それは、…でありますが、あの部屋の中は、よくわからない空間でありました」
ミカエルの話にみんなは理解できないでいると
「はにゃーー!!」
『はにゃ土偶』が後ろで声を上げた。すると、後ろにいた『はにゃ土偶』をクミが捕まえた。
「だったら、『はにゃ土偶』をあの鍵穴に入れたらどうか」
「はにゃ!!はにゃ!!」
茉子は、この瞬間、確信した。『はにゃ土偶』が転移したことを
しかし、クミたちは、いやがる『はにゃ土偶』を無理やり、例の穴に押し込んだ。
ゴゴゴゴゴ…
ミカエルが封印されていた場所が開くと、なぜか、そこには、土偶の形をした穴が開いていた。
「土偶の形?」
「ミカエル?お前土偶だったのか?」
「そんなはずないであります」
焦って口答えしているミカエルとは相対的に、カミエルは、
「意外とこの穴にすっぽりと収まったりして」
そんなことを言ったものだから、ミカエルはカミエルの手を引っ張った。
「きゃ…何をなさるおつもりで」
するとミカエルは、カミエルを無理やり土偶の形をしたに押し込んだ
「痛い痛い」
《どうみても入りません》
ナビ子の言葉に少し力が抜けた。ミカエル、その隙をついて、カミエルがミカエルを押し込もうとした。
「あなたが、入ってみなさいよ。ここに入っていたんでしょ」
「痛い!!痛いであります」
「カミエル。どう見ても無理だって」
《その通りですよ》
「だとしたら、『はにゃ土偶』を入れてみるか」
《それが妥当かと》
こうして、クミたちが『はにゃ土偶』を先ほどの穴から取り出すと
ゴゴゴゴゴ…
「「「「「あ!!」」」」
《あ…閉まりました》
封印されていた扉が閉まったのだった。
「どうなっているんだ?」
すると『はにゃ土偶』が、石板の位置で
「はにゃ!!はにゃ!!」と叫んでいる。それを見た茉子が
「あの土偶、転移している!!」
「「「「は?」」」」
《は?》




