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学園カースト最下位のキモオタデブな俺、クラス転移で「ヲタ通」と判明した瞬間追放されたが、なぜか女子達が集まってくる件  作者: ろんどんべんと


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第58話 「ダルマさんが転んだとヲタ通」


「『はにゃ土偶』転移したよね」


「は?」


するとミリアが


「『はにゃ土偶』が飛んで行っただけよ」


フィリアもうんうんとうなづいている。


「でも、一瞬であそこまで行ったんだよ」


するとミリアが「とうっ!!」と飛んで行くと、ミカエルも


「あーしもやる」


同じように飛んで向こうに行った。


「……いや、あなたたちの話じゃないでしょうが」


茉子がつぶやいた。


「はにゃはにゃ!!」


《あれは、一瞬で飛んで行った瞬間移動です》


「違う。絶対に転移したって」


すると『はにゃ土偶』が俺たちの前にやって来た。


「はにゃ!!」


「ほら!」


「ほらじゃない!!」


すると結奈が


「ねー、はにゃちゃん」


「はにゃ、はにゃ」


「茉子、はにゃちゃんは、いつもこうだよ」


すると『はにゃ土偶』が消えた。ミリアとミカエルのところに現れた。


「ほら」


「だぁああああ!ほら、ほらじゃない」


「茉子、どうしたのよ」


《茉子がおかしくなりました》


「茉子さん。あれはいつものことだけど、何故、そんなに怒っているんだ?」


「だって、そうでしょう。あれは、どう見ても転移でしょう」


「あれ、いつものことだけど」


《『はにゃ土偶』の行動はいつものことです》


「ほら、ナビ子もこう言っているし」


「あーーもうっ!!だから!!転移したって」


「はにゃ!」


すると『はにゃ土偶』がクミたちの前に現れた。


「ほら」


するとクミが考えた。


「だったら、だるまさんが転んだをしよう」


「は?ク…クミ君なさ、君は一体何を言っているの?」


「振り向いて、一瞬で来ていたらわかるだろ」


「いやいやいや、それは?」


「クミ君、ナイスアイデア!!」


「ナイスアイデアね」


フィリアも続く


「クミ君、ナイスアイデアですね」


カミエルも


《いい判断だと思います》


「ああ…」


絶望している茉子をおいて、彼らはダルマさんが転んだを始めたのだった。


⭐︎⭐︎⭐︎


「だーるまさんが、こーろんだ!」


「はにゃ!!」


『はにゃ土偶』が一歩進む。


「だーるまさんが、こーろんだ!」


「はにゃ!!」


また一歩進む。


そして三回目。


「だーるまさんが、こーろんだ!」


「はにゃ?」


『はにゃ土偶』が足をもつれさせた。


「ぽてっ」


「パリン!!」


『はにゃ土偶』が、見事に割れた。


「はにゃ……」


「おい、大丈夫か?」


「こわれた!!」


「……」


みんなが固まる。


「どうする?」


「どうしましょう?」


「とりあえず、最初からでありますな」


みんながうんうんと頷いた。


「だから!!」


茉子が叫んだ。


「え?」


「転移したでしょ!! 今!!」


「何が?」


「何がじゃないわよ!! 目の前で割れたのよ!? それが――」


「だーるまさんが、こーろんだ!!」


「うがぁああああ!!」


⭐︎⭐︎⭐︎


「だーるまさんが、こーろんだ!!」


「はにゃ!!」


『はにゃ土偶』が動く。


「だーるまさんが、こーろんだ!!」


「はにゃ!!」


また一歩進む。


そして――


「だーるまさんが、こーろんだ!!」


『はにゃ土偶』が、ぴたりと止まった。


「……」


みんなが『はにゃ土偶』を見る。


すると――


『はにゃ土偶』が、すっと消えた。


「…………」


その場が、しーんと静まり返った。


みんなが、ゆっくりと大きく息を吸う。


そして――


「きえたーーー!!」


「どこいった!?」


「はにゃちゃんが消えたであります!!」


「どこに行ったんでしょう?」


「…………」


そのとき、


「はにゃーー!!」


後ろから声がした。


みんなが一斉に振り返る。


そこには、『はにゃ土偶』がいた。


「…………」


クミが、ぽつりと言った。


「ほんまや……転移しとったんや」


「ほんまやーー!!」


「だから言ったでしょうがぁぁぁ!!」


茉子の叫び声が、遺跡の中に響き渡った。




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