第56話 「はにゃ土偶と遺跡」
「はにゃ!!」
遺跡の近くまで来ると『はにゃ土偶』がひょっこりと遺跡の入口と俺たちの間に現れた。これはいつものことだ。
「あっ...はにゃちゃんだ」
『はにゃ土偶』を見た結奈が喜ぶ。それを見た茉子が
「ああ、これがクミ君の言っていたやつか、土偶なのに『はにゃ』ってなんか変ね」
「そうだろう」
すると結奈が
「かわいいからいいじゃん」
《この三人のいうことが理解できません》
「おい!!」
するとミリアとフィリアは
「クミと結菜はいつものことだけど」
「そうね。茉子までとは」
《三人がクミ病にかかっています》
それを見ていたミカエルが
「クミ殿たちは、何か重い病にかかっているでありますか?」
「違う」
カミエルも
「そうなんですか。クミ君、病は気からと申しますが、ゆっくりと休んだ方がいいですね」
「だから…病気じゃないって」
そして、『はにゃ土偶』は、俺たちを誘うように遺跡の入口をさしていた。
俺たちは、『はにゃ土偶』の横を通り、入口まで来た。そこには『秘密基地』と日本語で書かれていて、それに気づいた茉子がつぶやいた。
「あっ…日本語、ん?なになに?秘密基地?」
「はにゃ!!はにゃ!!」
すると入口の中から『はにゃ土偶』の声がした。
「ぼちぼち行こうか」
《遺跡の中に行きましょう》
そして、気が付くと『はにゃ土偶』は俺たちの前を先導して歩いている。
やがて、遺跡の中に着くと、あの『地球へ』と書かれた石板があるところに来て、その石板を見た茉子は日本語が書いてあることに驚いていた。
「ちきゅうへ?どういうこと?」
「よくわからない」
「そうよね?この間もこう書いてあったし」
「ふーん」
《私にもよくわからない言語で書いてあります》
俺たちの横で『はにゃ土偶』は、石板を指さして「はにゃ~はにゃ~」と言っている。
「そういえば、確かミカエルは、あそこにいたんだよな」
「そうそう。あそこの土偶の形をした穴に『はにゃ土偶』を無理やりいれたんだよな」
《そうです。クミはいやがる『はにゃ土偶』を無理やり押し込んでいました》
「そんなことは」
「「「ある」」」
それは、結奈とミリアとフィリアの声だった。
「そうよあそこに「はにゃ!!はにゃ」といやがっていた『はにゃちゃん』を押し込んでいたじゃない」
するとその場所が気になった茉子が
「それってどこ?」
するとその付近で『はにゃ土偶』が
「はにゃ!!はにゃ!!」
と手を振っていた。
「そうそう。あそこよ」
《そうです。あそこに土偶の形をした穴があります》




