第55話 「転移魔法とは」
異世界に行くと『転移』は、よくあることだ。ダンジョンで『転移魔法陣』を踏んで、どこかへ飛ばされる。そう、あれだ。しかし、この世界には、『転移』という言葉すらないようだ。
「転移とは何ですか?」
ルナ様すら、こんな状況だった。
そして、頼みの綱のナビ子に至っては――
《クミと結奈がクミ病にかかりました》
「なんでだよ!」
結奈も、この状況に呆れている。
「どうする? クミ君」
「どうするも、こうするも……」
「茉子を呼ぶ?」
「軍師殿をか」
「そう。私としては、あまり呼びたくないのですが」
「なんで?」
「……来れば分かります」
すると――
「クミ、結奈!」
茉子がやってきた。
そして案の定、結奈にべったりとくっついている。
なるほど。結奈が言っていた意味が分かった。
「しかし、転移魔法という言葉はあるけど、誰も知らないって、どういうことよ」
茉子は腕を組んだ。しばらく考えたあと、
「もう一度、遺跡に行きましょう?」
「どっちの?」
「とりあえず、王都近くのところに行きましょう?」
「わかった」
すると、茉子が真剣な表情になった。
「ところで、あの風間たちをどうするのよ?」
「は? まだ生きていたのか?」
「そうよ。また、王都の地下牢へ幽閉されているわよ」
「本当に、まだ生きていたのかよ」
「そうね。あの時に死んでくれれば、よかったのに」
「おい……」
茉子がさらっと、とんでもないことを言う。
☆☆☆
この後、俺たちはニ号遺跡へ向かった。そして――
「はにゃ!!」
またしても、俺たちの前に現れたのは、『はにゃ土偶』だった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
少し時間がかかっていますが、頑張って書いていきます。
あと、本日、新連載の小説を同じ時刻に掲載をしました。
題名は
規格外の『*.*SSS』なのに平民以下扱い!? TS転生した貧乏令嬢、領地改革で気づけば溺愛されていました。
こちらも読んでいただければと思います。
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