第51話 「遺跡とヲタ通」
久しぶりのクミSIDE
本当に作者のやつは、俺をおざなりにし過ぎだ。最近は投稿のペースも落ちているし、こいつは、ひょっとして、あと数話でいきなり終了なんて…
おっと、愚痴が過ぎた。
本題に戻ることにする。とにかく、現状を整理することにした。今、ここには、ミリアとフィリア、結奈、そして、リリナさんがいる。本来ならルナ様がいるのだが、あのスタンピードの後処理で大変らしい。
「現状なのですが、今、俺たちのところには、魔王が二人いることになる」
《魔王は本来一人。前の勇者との戦いで二人に分かれたとみるのが正しいでしょう》
「ナビ子の言う通り、多分、あの二人はいずれ、一つになるだろう」
《お言葉を返すようですが、クミの考えが正しいと思われます》
「なんか言い方おかしくない?」
《クミがめずらしくまっとうなことを言っているので》
すると、みんながうんうんと頷いてやがる。それはさておいて、金髪のミカエルと黒髪のカミエルか…
「どう思う。あの二人?ここに置いても大丈夫かな」
「大丈夫よ」
「そうね。問題ない」
ミリアとフィリアの返答には、自身がみなぎっていた。そして、リリナさんを見ると
「大丈夫よ。ミカエル・ライオン丸・カミエル・セバスチャンをここに置いても」
「本当ですか?」
「ええ…」
そう言った3人の視線の先には、結奈の姿があった。
「ああ…そうか」
現時点での最大戦力は結奈だった。最近は、剣術においてもリリナさんが勝てないという。そして、フィリアをみると
「魔法に関しては、すでに私を超えています」
そう、結奈の魔力は、ルナ様すら超えているそうだ。男の俺としては、かなりショッキングだが、男の絶対数が少ないこの世界では、男より女が強い。
すると結奈が
「そういえば、ミカエルがいた遺跡の地球へという文面、あれをクミ君は何を指すと思う?」
《意味不明です》
「地球が地球を意味するなら、地球に帰ることができるという意味であれば、いいんだけど」
「そうよ。きっと」
「結奈…早まるなよ。俺たちと同じように召喚された人間がいて、あの言葉を書き残しただけかもしれない」
「でも、帰れる可能性が残っていると思わない?」
「確かに、可能性はゼロではない」
《クミと結菜がおかしなことを言っています》
そこへリリナさんが
「魔王城の近くに同じ遺跡があるらしい。多分、カミエルはそこにいたはずだ」
すると結奈が部屋を出ようとした
「結奈。どこへ行く」
「カミエルのところです」
「今はやめておけ…」
《結奈は既に部屋を出ました》
しばらくして、顔面蒼白になったカミエルとセバスチャンがやってきた。その横でミカエルとライオン丸が必死に結奈に謝っている。何があったんだ?すると結奈が
「カミエルさんが遺跡の位置を知っているそうです」
その声にびくっとなったカミエル
「は…はい…」
するとセバスチャンが
「私が遺跡まで案内させて頂きます」
こうして、俺たちは、例の遺跡に向かうことになった。




