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学園カースト最下位のキモオタデブな俺、クラス転移で「ヲタ通」と判明した瞬間追放されたが、なぜか女子達が集まってくる件  作者: ろんどんべんと


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第50話 「第二次スタンピードとヲタ通」


第二次スタンピード


「陛下!!」


「どうした?」


「スタンピードがまた起きています!! 今度は、王都の前方と左側の二方向から進軍中です!」


皇帝ミネルバは、ギルドマスターを呼んだ。


「今回のスタンピード、正面は軍が受け持つ!! 左側はギルドで対応してくれ」


「わかりました。念のため、結奈様は中央に待機させます」


「助かる」


こうして、第二次スタンピードへの対応が始まった。


俺たちはギルドの命令で、正面から迫ってくるスタンピードと対峙することになった。


すると、ナビ子が、


《このスタンピード、魔族の匂いがします》


「ナビ子? どういう意味だ?」


《魔物が隊列を組んでいます》


「は?」


《陣形を組んで迫ってきます。おそらく、結奈対策と思われます》


「なに!?」


ちょうどその頃、魔王軍にいた風間こざたちは――。


「いいぞ!!」


「やっちまえ!!」


その後ろには、アルオンジの姿をしたセバスチャンと、アルハイジの姿をしたカミエルがいた。


「そろそろ、やりましょうか」


「そうですね」


風間がアルオンジに近づいた。


「何をしやがる! 使用人の分際で!」


その横では、アルハイジが越智を片手で持ち上げている。


そのさらに横では、竜也とリクが驚愕の表情を浮かべていた。


「少しは私たちの盾になっていただけますか?」


そう言って、二人は風間こざと越智を前方へ向かって投げ飛ばした。


「「うわあああああ!!」」


二人は目の前の魔物たちに直撃した。


しかし、その勢いは止まらない。


魔物たちを次々と吹き飛ばしながら、二人はさらに飛んでいった。


「まだ道が狭いですね」


「そのようで」


二人は竜也とリクを見る。


「あと二人いましたわ」


「そのようで」


「え?」


「ひっ!」


☆☆☆


そんなことがあるとは、誰も思ってもみなかった。


クミたちは、魔族が関与していると思われる魔物たちを前に、戦闘態勢を取っていた。


すると、その後方から魔物が次々と吹き飛ばされているのが見えた。


「なんだ、あれは?」


《何かが高速で接近中です》


「みんな!!」


「おーー!!」


すると、聞き覚えのある叫び声がこちらへ向かってきた。


「「うわあああああ!!」」


《風間たちの声です》


「は?」


「なんで?」


そして、目の前の魔物を吹き飛ばしたかと思うと、俺たちの前にボロボロになった風間こざと越智が落ちてきた。


遅れて、竜也とリクも落ちてくる。


「なんだ?」


すると、目の前には、ムキムキの木こりの格好をした女と、田舎育ちの少女が立っていた。


「やっと出られましたね」


「そのようで」


すると、越智が結奈を見つけた。


「結奈……」


「ひっ!」


「俺が愛のあるセックスで、お前を――」


「いやぁああああ!!」


ドゴォォォン!!


結奈は越智を蹴り飛ばした。


「はぁ……はぁ……あーーー、きしょかった」


それをセバスチャンが受け止める。


「なんと! 蹴り飛ばしてくる者がいるとは」


そして、カミエルに告げる。


「それにカミエル様、あそこにミカエル様がおられます。それに、ライオン丸も」


「本当ですね。行きましょう」


「それで、これはどうしましょうか?」


「投げ返してください」


「承知しました」


セバスチャンは越智を結奈たちの方へ投げつけた。しかし、越智は完全に気を失っていた。


「結奈。こいつら、どうする?」


「首でも落とす?」


《結奈さん、そんな物騒なことを》


「それより、やばいのが来たわよ」


ミリアが身構える。


「そうね。ちょっとやばいかも」


フィリアも身構えた。


すると、ミカエルがクミにぴったりとくっついた。


「どうした? ミカエル」


「あれ。カミエル。あーしと同じ、魔王であります」


「ミカエル。お前、ギャル語と軍隊語が混ざっているぞ」


「あっ!! 失礼しました!! 小官、驚きのあまり言葉を間違えたであります!」


《前方から魔王覇気を確認!!!》


「ナビ子、本当か?」


「これはまずいことになったな」


すると、目の前にいる二人の姿が変わった。木こりの女は、スーツをびしっと決めた女執事姿へ。そして、田舎娘は、黒髪の超美人な少女へと変貌した。


その姿は、まるで天使のようだった。


すると、カミエルは俺にくっついているミカエルに話しかけてきた。


「ミカエル、あなた。そこで何をなさっているのですか?」


「あーし? あーしは大好きなクミにくっついているだけ~。なにか?」


「は?」


カミエルは、きょとんとした顔をした。


「こんな男が好きなのですか?」


「あ……」


ミカエルは、すぐにクミから離れた。


「あら? どうされたのですか?」


「あ……あ……」


「あらあら。私が怖くなったのですね」


「ち……ちがう……」


「どうなされたのですか?」


「う……後ろ……」


「後ろって、そんなことを言われても騙されません」


すると、結奈が最大出力の魔王覇気を解放した。


《緊急速報!! 緊急速報!! 結奈が魔王覇気を使用! 大至急、避難してください!!》


「なっ!」


その覇気を感じたカミエルは固まった。


そして、ゆっくりと後ろを振り返る。


そこには、結奈が立っていた。


「ひっ!」


あまりの恐怖に、カミエルはクミに抱きついた。


すると、結奈の魔王覇気がさらに大きくなった。


《結奈の魔王覇気がさらに大きくなっています! 大至急、避難してください!!》


「カミエルさん? でしたっけ」


「は……はい……」


「クミから離れなさい」


そう言って、結奈は左手を魔物の方へ向け、攻撃を放った。


パシュ――――。


ドゴォォォォォン!!


結奈対策をしたはずの魔物の軍勢が、一瞬で消え去った。


「カミエルさん? 聞いています?」


カミエルはどうすることもできず、クミに抱きついたままだ。


「あれ? 聞こえませんでした?」


すると今度は、結奈が後方へ手を向け、左側へ展開していた魔物を攻撃した。


ピカ――!!


ズドドドドォォォン!!


巨大なきのこ雲が立ち上り、そこにいた魔物たちは全滅した。


ちょうどそこへ、魔王軍本陣が上空から現れた。


「今こそ!!」


「……なんだ、これは」


「魔物が全滅しているぞ!」


「まずいぞ!!」


「うるさい!!」


結奈が攻撃を放った。


ドゴォォォォン!!


魔王軍幹部たちは、その一撃を辛うじてかわし、命からがら逃げていった。


「さすが、魔王の一人ね。……あれ?」


結奈が振り返る。


そこには――。


クミに抱きついたまま、気絶しているカミエルの姿があった。


「…………」


クミは困った顔でカミエルを見下ろした。


「……どうすればいいんだ、これ」








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