第47話 「スタンピードどヲタ通」
ーーースタンピード
魔物の暴走。ガーウルフ、コフンボルト、亀のようなアタマイタイト、グリズリー、グリズリーの上位、白黒のパパパンダ、更に上位 クマモンスター。蜘蛛のようなスパイダーアレグライが徒党を成してやって来るあれだ。
上空には、カァーラスとワイバーンの小型の下位種であるワイワイバーンまでいる。
俺たち冒険者は、ギルドの外に集められた。するとギルド長が叫んだ。
「スタンピードが発生した。王城からギルドにも応援要請があった。今回は、王都の郊外で対抗する。数が多い。小さい魔物のミミズンワームやプルプルスライムを入れると八万以上!!」
冒険者たちはどよめいた。そんなに、多すぎるぞなど口にしている。
「王城からは衛兵一万、ルナ様率いる魔導士隊、ドロシー様率いる航空魔道隊も参戦する。そして、元Sランク冒険者『紅蓮の剣姫』リリナも参加するぞ」
おおおおおおっーーー!!
「「ええええっーーー!!!」」
冒険者たちの湧き上がる声の中、俺と結奈は、驚きの声をあげた。するとミリアとフィリアは、
「どうしたの?クミ」
「リリナって、元Sランクの『紅蓮の剣姫』って」
フィリアも呆れた表情をしている。
「常識ですよ。ここは、テストに出るのでしっかりと覚えおくように」
「ナビ子、なぜ、教えない」
《常識ですので》
「うっ」
《試験にでますのでしっかりと覚えておくように》
「なんの試験にでるんだ?」
《王都冒険者一般常識試験です。これに合格しないと次のランクに上がれません》
「誰も受けてないだろ!」
するとミリア、フィリア、そして結奈まで白い目で見ている。
「……え?」
《クミ以外、全員受験済みです。》
「え?」
《全員、合格しています。》
驚いて結奈を見る。
「結奈?」
結奈は苦笑した。
「クミくん」
「ちゃんと『受けてね』って言ったよね?」
「あっ……」
《ちなみに――》
《フィリアさんは満点です。》
フィリアは胸を張る。
「当然です」
《ミリアさんは九十八点です。》
ミリアは少し照れながら笑う。
「二問だけ引っかかったのよね」
《結奈さんは九十五点です。》
結奈は照れ笑い。
「歴史問題が苦手だったかな。そうそう『紅蓮の剣姫』ってところわからなかったのよね」
《クミは……》
一瞬、間が空く。
《未受験です》
「受けろよ俺ぇぇぇぇ!!」




