表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園カースト最下位のキモオタデブな俺、クラス転移で「ヲタ通」と判明した瞬間追放されたが、なぜか女子達が集まってくる件  作者: ろんどんべんと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/52

第45話 「結奈とヲタ通」


遺跡の調査は、数日滞在することになっている。俺たちは野営地で交代で見張りをやることになった。

そして、この日は、俺と結奈になった。


「クミ」


「ん?」


「また、増えたね」


「……」


「わたしのこと、どう思ってるの?」


クミは少し黙った。そして苦笑する。


「正直に言う」


「うん」


「俺、日本へ帰りたい」


結奈は、無言でクミを見つめた。


「親もいるし、友達もいる。結奈も同じだろ」


「うん」


「俺たち、突然こんな世界へ来て、追い出され、必死に生きて来た」


「私は逃げて来たんだけどね。けと、クミは私を見捨てないで、助けてくれた」


結奈はクミをじっと見つめていた。普通ならキスでもしそうな雰囲気。しかし、クミは、


「もう少し」


「もう少し?」


「今は、このままでいたい。結奈との今の関係を続けたい」


結奈は少し寂しそうな顔をしている。

静かな夜。焚き火の音が聞こえくる。


「今は、帰り方も分からない」


「いつ帰れるかも分からない」


「だから」


クミは結奈を見る。


「約束なんてできない」


「……。」


「恋人になるとか。将来一緒にいるとか。そんな無責任なこと言えない」


結奈は少しだけ寂しそうに笑う。


「でも。君だけは守る」


「え?」


「嫌われ者だった俺に最初に普通に話しかけてくれたのは結奈だ。だから、日本へ帰るその日まで俺は君を守る。今じゃ俺より強いけどな」


照れ隠しに笑うと結奈も笑った。


「うん。わかった。今はそれで十分」


静かな夜。

焚き火だけが音を立てていた。


《結論。》


「ん?」


《やはりクミはヘタレです。》


「台無しじゃん!!」


すると、茂みの向こうから、ミリアとフィリアの声がして来た。


「やっぱりヘタレだったね」


「そうですね」


「うわぁぁぁ!!聞いてたのかよ!!」


ミリアが肩をすくめる。


「へへへ…全部聞いちゃった」


「私も聞きました」


「見張り交代に来たら、2人でいい雰囲気だったから、キスでもするのかと見ていたら」


フィリアも苦笑する。


「クミらしい結論でした」


「いや、あれ以上どうしろっていうんだ!」


結奈は笑いをこらえきれず、


「ふふっ……」


「やっぱりクミはクミだね」


ミリアは少し照れたように笑った。


「ねぇ、クミ」


「私たちも一緒に行っていい?」


「クミの住んでいた世界」


フィリアも頷く。


「私も興味があります」


「クミが育った世界を、一度見てみたいです」


クミは困ったように笑う。


「帰れるかどうかも分からないんだぞ?」


結奈は優しく笑った。


「帰れるわ」


「え?」


「みんなで帰ろう」


「ミリアさんも、フィリアさんも、一緒ね」


ミリアが少し照れ笑いを浮かべる。


「……うん」


フィリアも小さく微笑んだ。


「はい。ぜひ、ご一緒したいです」


《なお、現在の帰還成功率は0.0000001%です。》


「ナビ子!それはないでしょう!!」


「あんまりです」


《らしくないので、つい》


「それで?」


《現在のレベルでは》


「レベルでは?」


《帰還成功率は0.0000001%です。》


「無理なの?」


《現在のレベルでは、です。》


「……つまり?」


《レベルアップすれば帰還可能です。》


「おぉ!!」


《なので》


《クミを鍛えてください。》


《魔力通環も忘れずに。》


「ええ!!」


「「「クミ(くん)!!明日から特訓よ!」」」


《クミ、覚悟を決めなさい》


「ナビ子まで」


「「「クミ(くん)、わかってるよね」」」


「ひぇええ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ