第43話 「魔王とヲタ通」
結奈
「へぇ……」
ミリア
「守るんだ?」
フィリア
「そういう趣味もあるのですか?」
「ない!!俺は無実だ!!」
俺は必死に両手を振る。すると背中から、
「クミぃ…あーしーをみすてないで…」
「うっ……」
ますます抱きつく力が強くなる。
「だから離れろぉぉぉ!!」
すると後ろから魔王代理2号が、自称魔王に
「魔王様!!しっかりしてください」
「あなたは真なる魔王なのですから」
少女はハッとした。
「そ……そうでありました。」
「私は魔王。」
「魔王ミカエルであります!」
魔王代理二号は拳を握る。
「そうです!」
「魔王覇気を発動してください!」
「当然であります!」
少女は胸を張った。
「魔王覇気!!」
ゴォォォォォォ!!
赤黒い魔力が周囲へ広がる。
風が吹き荒れ、砂埃が舞う。
ルナ様が目を見開く。
「ほぉ……」
「若いのに大した覇気じゃ。」
ドロシーもうなずく。
「これは確かに魔王級……」
「す…すごい」
ところが結奈が溜息をついた。
「まだまだ、子供ね」
「え?」
結奈が一歩前へ出る。
「魔王覇気っていうのは――」
ニコッ。
「こうやるの」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
空間が震え空気が重くなり、地面にひびが入った。すると、森の鳥が一斉に飛び立ち、魔王代理二号は泡を吹いて倒れた。
《結奈の魔王覇気を確認》
《危険度 測定不能》
「なっ……」
「ななな……」
「そんな馬鹿な……」
自称魔王の顔色が一瞬で青くなる。
ガタガタガタガタ……
「ひっ……」
「ひぃぃぃぃ……」
次の瞬間。
ガシッ!!
「クミぃぃぃ!!」
俺の背中へしがみついた。
「こわいーーー!!」
「助けてぇぇぇ!!」
「いや、お前魔王だろ!!」
《魔王がクミに助けを求めています。》
「立場が逆なんだよ!!」
☆☆☆
俺たちがごちゃごたしている間に学者先生たちはこの遺跡調査をしていた。そして、俺と結菜のところに来て、一枚の石板を見せた。
「これ…よめますか?」
そこには日本語でこう書かれていた。
地球へ
ここは、転移秘密基地2号、転移するためには…
その先は石板が壊れ読めない。
「地球へ?」
「これって、日本に帰れるのかな?」
「なぜ、地球ってかいて『テラ』と読むの?わざわざルビまでふって」
「俺にもわからん」
謎は深まるばかりだった。
「そういえば、秘密基地2号ってことは、1号があるの?」
「わからん…あ?」
「あ?」
俺と結菜は、魔王代理2号に視線を向けた。
「え?おれ?」
「おまえ。2号だろ」
「そうよ。同じ2号がついているんだから、関係あるんじゃないの?」
すると魔王代理2号はしばらく黙っ、
「わ…わかりません」
《あやしいです。》
「そうだな」
「そうね」
結奈が笑顔で魔王に話しかける。
「ミカエルちゃん」
「は…はい…じぶんでありますか?」
「そう...2号ちゃんをちょっと借りてもいい?」
そう言って、結奈が魔王覇気はちょっとだした。
「ひっ!!。自分は関係ないでありますので、借りて行ってくださいであります」
「魔王様ーーーー!!」




