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第27話 「新クエストとヲタ通」


今回は、珍しく、王城の広間に風間たち男子勇者パーティーと瑞稀率いる女子勇者パーティーが招集された。それは、今回、王都近くのクミン村を襲ったオーク討伐依頼だった。


「今回の訓練は、オーク討伐、と言っても今回はギルドへも案件が出されているので、各パーティーは、冒険者ギルドへ行って、クエスト申請手続きを忘れるな」


「「はい」」


オークの群れと言っても、はぐれ群れになっている。衛兵隊がオークを蹴散らしたまではよかったが、2つに別れて、逃走中してしまい、二次的な被害が出る恐れがあると言う事で、このクエストが発生した。


「しかも、オークジェネラルがいたらしいが、詳細は不明だ以上、健闘を祈る」


「それだけですか?」


「どうした、工藤!!何か聞きたいことがあるのか?」


「前回のような攻略法はないのですか」


「要らねえよ」


風間が話を遮ると


「ない。クミン村の近くで、10体くらいづつで2つのグループに別れて群れで動いてる。ただ、どこにいるかわからないので、今回は各個撃破しか手がない」


「ほら見ろ」


工藤は、大きなため息をついた。

こうして、風間達は、オーク討伐をやることになった。



⭐︎⭐︎⭐︎



クミ達のパーティーは、というと、相変わらず、薬草採取のクエストをしていた。えっ?何故かというと、ゴムを探していたのだ。


「やっぱりないね」


「そうだな」


「「二人とも…まじめにやってよ」」


《ミリアさんとフィリアさんの言う通りです》


「ナビ子、ゴムはないの」


《わかりません》


「どうして?」


《わたしは、この世界を全てを知っている訳ではないので、現時点では、わかりません》


「でも、前、オイルシードがオリーブに近いって」


《それは、わたしは、この世界のものをヲタ通のスキルを通じて、元の世界でどんなものかという判断することができます。なので、現物がないと判断できません》


「でも、マッピングはできるし、魔物は判別できるし、薬草もマッピングしてたじゃない」


《あれは、チュートリアル中なので、できました。それに、ヲタ通の情報の中にあらかじデータのある魔物は、マッピングは可能なのです。ただ、ゴムは、情報がないので、表示できません》


「わかった」


こうして、クミ達のパーティーは、ゴムも求めて彷徨いながら、薬草集めと魔物退治をしていた。


⭐︎⭐︎⭐︎


そんなある日のことだった。


《緊急事態発生、冒険者がオークに襲われています》


《生命反応消失まであと3分です》


「インスタントラーメンしか作れねえじゃねえか」


≪インスタントラーメンを作る時間はもありません≫


「どういうことだ」


≪お湯を沸かす時間がありません≫


「は?」


ミリアが叫んだ。


「そんな馬鹿は話を、している場合じゃあないわ」


《ミリアのいう通りです。このままだと全滅します》


「だれか……助けてくれぇぇぇ!!」


それは風間の声だった。


結奈は迷わなかった。


「助けましょう」


クミは頷いた。


「わかった。俺とミリアが先行する」


「フィリアと結奈は後方支援を頼む」


「「了解」」 


《戦闘支援を開始します》


その瞬間だった。


シュッ!!


結奈の矢が飛んだ。


一匹のオークの眉間を貫く。


ドサリ。


さらにもう一本。


二匹目。


三匹目。


オークが次々と倒れていく。


「すご……」


伸一が呆然と呟いた。


続いてフィリアの魔法が炸裂した。


「ウインドカッター!」


風の刃がオークたちを切り裂く。


そこへクミとミリアが飛び込んだ。


「はぁっ!!」


ミリアの剣がオークの首を飛ばす。


俺も槍を振るう。


「邪魔だ!!」


オークが吹き飛ぶ。


《残り5体》


《残り3体》


《残り1体》


最後のオークが倒れた。


《戦闘終了》


静寂の中、ボロボロになっていま風間たちは地面に座って震えていた。


「大丈夫か?」


「助かった……」


そう言って風間が顔を上げて、目の前にいたのがクミだと気付いて、顔が引きつる。


「くそ...キモブタなんかに……」


そう呟くと、風間は逃げるように森の奥へ歩いて行った。しかし、工藤伸一だけがその場に残った。そして、伸一は深く頭を下げた。


「ありがとうございました。助かったよ」


クミは首をかいた。


「別にいいって」


「困った時はお互い様だろ」


伸一は苦笑した。


「俺たちのパーティーにもそういう奴がいてくれればな」


そう言い残して去っていった。


☆☆☆☆


「なにあれ?」


ミリアとフィリアも少し機嫌が悪かった。結菜はというと、風間たちだと分かっていたこともあり、陰に隠れていた。


「さぁ…ね。とにかく、結奈出てきていいぞ。さて、みんな、薬草採取に戻ろうか」


その場を離れた俺たちは再び薬草採取を再開した。いつもと違う場所、時折ホーンラビットが出てくるくらいしか魔物はいなかった。だからだろう。目の前にオークジェネラルがいることに気づかなかった。


《緊急警報、オークジェネラル出現!!さらにオーク4体出現!!》


「ぐはっ!!」


「「クミーーー」」

「クミくーん」


俺は近くの木まで吹き飛ばされた。その時だった。ボトッと何かが頭に落ちてきた。


「痛っ!」


頭をさすると黒い玉が転がっている。


「なんだこれ?」


と思っていると、「グフーーーー!!」オークジェネラルが俺にむかって突進してきた。


《結奈に提言、格子力バリヤーを張ってください》


「格子力バリヤー」


グァン!!


格子力バリヤーに激突したオークジェネラルは、頭を振っている。その時だった。


「ファイヤーボール」


結奈のファイヤーボールが、オークジェネラルの腹部を貫いた。


ぐふぅーー


すると残りの4体のオークは、ミリアとフィリアが始末していた。


「これでおーわり」


「そうですね。あっ...クミ!!大丈夫?」


クミの状態を見たフィリアが走ってきて、ヒールをかける。その様子を、結奈がじっと見ていて、


「結奈、ミリア、フィリアありがとな。助かったよ」


するとミリアとフィリアは素直に俺に抱き着いてきた。しかし、結奈だけが少し距離を置いていて、何か言いたげな雰囲気だったのだが、目の前から急に消えた。


「あれ?」


「結奈ちゃん?」


「痛ったーーーー!!誰よ。こんなところにボールを置いたのは」


結奈は黒い丸いものを踏んで転倒しただけだった。するとナビ子が


《ゴムンゴムンの実です》


「え?」


結奈が拾い上げて、じっとその黒い物体を見つめている。


《地球上で言うところのゴムです》


クミと結奈の目が同時に輝いた。


「うおおおおおお!!」


「やったあああああ!!」


二人は飛び上がった。


ミリアとフィリアは引いていた。


「な、何がそんなに凄いんですか?」


フィリアが聞く。


クミが叫ぶ。


「文明だ!」


「文明です!」


結奈も叫ぶ。


「ゴムがあるんだぞ!」


「はい!」


「タイヤ!」


「はい!」


「ホース!」


「はい!」


「パッキン!」


「はい!」


「輪ゴム!」


「はい!」


「消しゴム!」


「はい!」


「ゴム手袋!」


「はい!」


そして俺はデンデンサイを指さした。


「砂糖!」


結奈も指をさした。


「砂糖です!」


「お菓子!」


「ケーキ!」


「クッキー!」


「ドーナツ!」


「アイス!」


「チョコ!」


「プリン!」


「シュークリーム!」


「文明開花だぁぁぁぁ!!」


「産業革命ですぅぅぅ!!」


バァン!!


二人は勢いよくハイタッチした。


そのまま、


「やったぁぁぁ!!」


「やりましたぁぁぁ!!」


抱き合った。


ぐるぐる回る。


「砂糖だぞ!」


「砂糖ですよ!」


「ゴムだぞ!」


「ゴムです!」


《変人が二人になりました》


「違う!!」


「違います!!」


《息ぴったりです》


「「そこは否定しない」」


すると、


ミリアが首を傾げた。


「あれ?」


フィリアも首を傾げる。


「あれ?」


「クミと結奈……」


「抱き合っていますね」


沈黙。


「「あっ……」」


二人は固まった。


顔がみるみる赤くなる。


そして、


ぱっ!!


同時に離れた。


「ち、違うからな!」


「ち、違いますからね!」


《結奈さんの心拍数上昇》


「うるさい!」


《顔面温度上昇》


「うるさい!」


《照れています》


「うるさいぃぃぃ!!」


するとミリアがにっこり笑った。


「よくわからないけど」


ぎゅっ


結奈に抱きついた。


「私も混ざる!」


フィリアも、


「では私も」


ぎゅっ


結奈の反対側から抱きついた。


「ええええ!?」


今度は結奈が慌てる。


ミリアは楽しそうだった。


「みんなで喜べばいいじゃない」


「そうですね」


フィリアも微笑んでいる。


《仲良しですね》


「そうですね」


結奈も笑った。


しかし。


《結奈さん》


「なに?」


《さっきクミと抱き合っていた時の方が心拍数が高かったです》


沈黙。


「なっ!?」


顔が真っ赤になる結奈。


《記録済みです》


「消してぇぇぇぇぇ!!」


俺は慌てて言った。


「勘違いするなよ!」


するとナビ子が即答した。


《結奈さんは勘違いしていません》


「え?」


《クミが勘違いしないでください》


「なんで俺!?」


《その通ーーり》


今度は結奈まで乗っかった。


「その通りです」


「結奈まで!?」


《結奈さん保護モード発動》


「そんなモードあったのか!?」


《今作りました》


「作るな!!」


結奈は笑いながらデンデンサイを抱えた。


「でも」


「砂糖は偉大です」


《その通ーーり》


「それは認める」


そして、結奈は、錬金術でゴムンゴムンの実からゴム手袋を作り、デンデンサイを抜いた。


「ビリビリが来ない!!」


「やったなー結奈」


「やったよ!!」ほら!!」


そして、結奈とクミは、ハイタッチをした。


バチバチバチ


「ぎゃーーー!!」


原型を受けたクミは、その場に倒れこんだ。


「あれ?どうしたの?クミ?」


《発生した静電気は、ゴム手袋の表面に蓄積されています。よって、触れた瞬間にクミに向けて放電されました》


「なんで…俺だけが…こんな目に」


《それは作者を恨んでください》


しかし、クミたちは大量のデンデンサイとゴムンゴムンの実を抱えて、冒険者ギルドへ向かったのだった。


☆☆☆☆


森を抜けた後。


風間たちは人気のない場所まで移動していた。


すると伸一が怒鳴った。


「なんでだよ!!」


「なんで助けられたことを黙っていた!!」


風間は不機嫌そうに振り返る。


「は?」


「お前、自分が何言ってるかわかってるか?」


「俺たちは全滅寸前だったんだぞ!」


「クミたちが来なかったら死んでいた!」


伸一の怒りは収まらない。


しかし風間は鼻で笑った。


「だから?」


「だからって何だよ!」


「『助けられましたー』って報告するのか?」


風間は吐き捨てる。


「勇者が」


「薬草採取してた連中に助けられましたってか?」


「そんなもん報告できるわけねえだろ」


伸一は言葉を失った。


そこへ。


竜也とリクが戻ってきた。


二人ともニヤニヤしている。


「風間!」


「持ってきたぜ!」


二人の手には大量のオークの耳。


討伐証明だった。


伸一は目を見開く。


「お前ら!」


「まさか!」


風間はニヤリと笑った。


「そういうことだ」


「俺たちが倒したことにする」


「な?」


「頭使うだろ?」


竜也が感心した。


「すげえ!」


リクも頷く。


「流石風間だ!」


「頭いいな!」


「賢ぇ!」


伸一だけが頭を抱えた。


「馬鹿だろお前ら……」



☆☆☆☆


冒険者ギルトに戻った風間たちは、瑞樹率いる女子勇者パーティーがすでに戻っていて、討伐証明を提出していた。しかし、女子たちの顔色はよくなかった。受付のリリナが真剣な表情で


「そうでしたか、オークジェネラルがいたのですが」


「はい。オークジェネラルと4体のオークを取り逃しました」


しかも、女子たちは負傷をしていた。


その横をする抜けた風間たちは、瑞樹にぼそりと呟いた。


「無様だな」


瑞稀の目が鋭くなったが、今はそれどころじゃなかったので、彼女たちは無視をした。風間たちは、受付に討伐証明を提出した。


「コザ様…これはどいうことですか?」


「討伐証明だ。オーク10体分だ」


「はぁ…これは受付できません」


「なぜだ!!」


「あなたがたは、国府田様のパーティーに救助されたという報告を受けている」


「なんだと!!」


「国府田だと!!キモブタが申請してきたのか」


「どういうことだ」


風間たちは、反論した。工藤を除いて


「違います。別のパ-ティーから報告が、えーと、少なくとも10件はきています」


「なんだと!!」


すると同行していた王城の衛兵がやってきて


「コザ様、これは一体どういうことですか?王城を名誉に関わることですぞ」


風間、竜也、リクは黙って、工藤を指さした。


「こいつです。これを提出しないと俺たちに未来がないと脅したのです。だから、仕方なく…」


工藤伸一は、3人の言葉を聞いて、出た言葉は「は?」だった。それは、まさに意味が分からないということだ。しかし、3人は、話を続けた


「俺たちは伸一に脅されていただけです」


「そうだ!」


風間の言葉にリクも賛同し、竜也も言い訳をした。


「俺たちは脅されていただけだ!」


「お前ら!」


衛兵は伸一を見る。


「本当か?」


伸一は怒鳴った。


「違います!」


「全部こいつらが!」


しかし、三対一。しかも勇者パーティーのリーダーは風間。衛兵はため息を吐いた。


「伸一」


「サポートセンター送りだ」


伸一


「待ってください!」


衛兵


「連れて行け」


衛兵が伸一を拘束する。


伸一は最後まで叫んでいた。


「風間!お前最低だぞ!」


しかし、誰も助けなかった。


ギルド中


シーン……


冒険者達


「最低だな」


「仲間売ったぞ」


「ありえねぇ」


☆☆☆


クミ達がギルドに入ってい来た。いつになくハイテンションなクミと結菜に少々疲れ気味のミリアとフィリア


「砂糖だーー!!」


「砂糖ですよーー!!」


「文明開化!!」


「産業革命!!」


《変人が二人になりました》


さっきまで重かった空気が崩れた。あまりにも不可解な言葉を楽しそうに話しているクミたちを見て、ギルドのみんなは声を失った。


「リリナ、これは今日の分です」


「はぁ〜あなたたち、もう少し空気を読んでよ」


「リリナさん?どうしたんですか?何かありましたか?」


リリナは、クミと結奈の笑顔と対照的に疲れた表情を浮かべているミリアとフィリアを見て、何かあったと気付いたのだった。


「あっ、べ、別に、今日は、これだけですか」


「えっと、あと、結奈、あれを」


「はーい!、これ、砂糖、じゃなかった。今日の追加討伐分です」


さっきまでの重苦しい雰囲気を吹き飛ばす。


どん!!


その中には、オークジェネラルの討伐証明あった。


「え?こ、これは、オークジェネラル!?ですよね」


リリナの言葉にギルド騒然となった。


「マジかよ」


「誰が倒した?」


するとクミは


「俺じゃない」


そう言って結奈を指差した。


「はい。私がズドンとやっちゃいました。てへ♡」


「「「ええっーーー!!」」」


「残りの4体は、ミリアさんとフィリアさんが倒されましたよ」


その話に気づいた風間が叫んだ。


「結奈!」


結奈は、一瞥して、リリナさんと話をしている。


風間が再び叫んだ。


「結奈!!おい!」


しかし、結奈は、全く聞く耳を持たずに、カウンターでの話に盛り上がっていて、その様子を見た冒険者達の声が漏れている。


「無視された」


「完全に嫌われてる」


やがて、クミたちは、カウンターを後にした。風間は焦った。今、なんとかしないとその焦りで結奈に駆けつけて彼女の腕を掴んだ。


「待て!」


ムッとした結奈は、風間の手を振り払った。


「いきなり何をするんですか!!離してください」


クミたちは、慌てて、風間との間に入ろうとしたが


「待て!!って言ったんだ!!」


そう言っては再び、結奈の腕を掴んだ瞬間、結奈から魔王覇気が出たのを見て、みんなは、『あー終わった』と思った。そして、再び掴んだ手を振り解いた。


「結奈!!君は、騙されてるんだ!」


ガシッと三度目、結奈の手を掴んだ瞬間、結奈の周りに稲光が走った。


「なにするだっちゃーーー!!」


バリバリバリ!!!


ドゴォォォン!!


「ぎゃああああ!!」


風間は、電撃を受けて、壁まで吹き飛ばされた。


「おい、生きてるぞ」


「よかったな。結奈様、加減してくださったんだ」


「なんと、慈悲深い、あんな馬鹿にまで」


電撃で風間の髪の毛はパーマになっていた。


「どこがだ!!」


「ストップ。あなた、本気なら灰になっていたわよ」


リリナが二人の間に入る。結奈の後ろに武器を構えてている、クミ、ミリア、フィリアがいた。


王城の衛兵も慌てて間に入ってきた。


「双方!!武器を収めろ!」


その様子を見たクミは、武器を納めたが、ミリアもフィリアもまだ戦闘モード


「結奈に触るな」


「次は私が相手です」


クミは二人を宥めた。


「落ち着けって」


こうして、ごたごたも終わったかに見えた。すると、一人の冒険者が風間に言った。


「馬鹿か、お前?結奈様に手を出しすなんて死にたいのか?」


「は?結奈は騙されてる!」


「バカ!!やめろ!!それ以上、言うと本当に殺されるぞ。覇気だけで魔王覇気を出していたS級冒険者を圧倒したんだぞ」


しかし、風間は馬鹿だった。


「結奈が?生活魔法しか脳のないやつが、できるわけないだろ!!だから、結奈は洗脳されているだけだ」


ギルド全員、血の気を失った。


・・・


結奈の笑顔を見た冒険者たちの顔が青くなった。彼女の右手には、白い稲光をまとった黒炎が浮かんでいた。そう、オークジェネラルを一撃で沈めた攻撃魔法がそこにあった。


「誰が誰にですか?」


「ゆ、結奈がキモブタに!」


するとクミは驚いた。


「えっ?俺!?って言うか結奈、そらそろ帰ろうな?早く砂糖作らないとな」


「あっ、さとう」


リリナがブチ切れた。


「いい加減にしなさい。結奈さん、このバカは、ギルドで対応しますから」


「分かりました」


ようやく結奈は、落ち着いた。今度は、衛兵がリリナさんと話をしていた。しかし、風間だけが納得していない。


「結奈はこいつに騙されて、こいつのパーティーに無理矢理入れられたんだ」


すると今度は、衛兵たちが風間を取り囲んだ。


「ギルドに確認した。彼女は、正式な手続きを経てパーティ登録している」


「そんなはずない!!結奈は、騙されて」


するとリリナさんが


「パーティーへ参加は、結奈さん本人の意思です」


更に衛兵がたたみかけた。


「それを否定するならギルド制度そのものを否定することになる」


それでも引き去らない風間


「でも!」


しかし、リリナは、最後通告を言った。


「黙りなさい。結奈さんは自分の意思でここに来ました。隷属魔法なんか存在しませんし、洗脳されていたとしたら、国府田さんが命令口調で話をするはずです」


「ギルド内だけ、そうしているのでは?」


するとある冒険者が


「森でもクミのやつは、命令口調で話はしないぞ。それより、たまに、結奈にこき使われていたよ」


「それ、ここで言う?」


ギルド内で、爆笑がおきた。


リリナが衛兵に書面を渡していた。それは、警告書、これを出されたら、次問題を起こしたら、ギルドへの出入り禁止となる。そして、衛兵が声をかけた。ら


「帰るぞ」


「いやだ!」


「連れ出すぞ」


こうして、風間たちはズルズルと引きずられギルドをらあとにしたのだった。


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


納得がいかない風真は、ギルドの外で待ち受けていた。クミたちが出てきたのを見て、剣を抜いた。


「俺が助けてやる!」


クミ達へ向かおうとした瞬間、風間の前を剣を構えた瑞稀がふさいだ。


「やめろ」


「瑞稀!」


「お前が間違っている。結奈を襲うならここで貴様を切り捨てる」


「ひっ!!」


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎


その後、風間は、衛兵長に呼ばれた。


「また問題を起こしたな。どうするつもりだ?コザ、お前、サポートセンターに送られたいのか?」


しかし、風間は、揺るがない。


「結奈は、洗脳されているんだ。だから、俺が取り戻さないと」


「まだ、そんなことを言っているのか。次、問題をおこしたら、サポートセンター行きだ。いいな」


「けっ...決闘を申し込みます」


「は?理由は?」


「結奈を取り戻すためです」


(こいつ本気でバカだな。これでこのバカを追い出す口実ができた。それともう一度クミとやれるチャンスだ)


「わかった。準備を進めてやる」

読んで下さりありがとうございます。


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