閑話 「風間たちのゴブリンリン討伐日記」
俺こそ勇者だ。今でもレベル80ある。
そして、
竜也 レベル70
リク レベル70
他の連中もレベル60を超えている。
しかし、俺たちは窮地に立たされている。ゴブリンリン討伐だ。結菜の奪還に失敗した俺たち、王城は結奈誘拐事件を表沙汰にしたくない。その一心で結奈は、この日は、女子たちと会っていたことにして、幸一が匂い玉を暴発させたということになった。
ただでさえ、人数が少ない上に幸一は一週間サポートセンターへ送り込まれてしまった。
そして、今日、ゴブリンリン討伐の日、今、出発前のブリー…何とか…くそ…打合せをしている。
「今回の作戦概要を説明する」
ゴブリンリンとは対決したことがある。俺の一刀両断で一撃で真っ二つにしやったんだが、前回のガーウルフの件もあってか、俺以外の連中は臆病風に吹かれて、説明を聞いている。俺なら簡単に蹴散らせるのに、こいつらは、特に一番弱い伸一が特に熱心なこと
「それでゴブリンリンはこの洞穴に約20匹いる」
「けっ!!たった20匹かよ」
しかし、俺の言葉は完全に無視された。
「今回は、この催眠ガスとこの”ゴブリンリンのえさ”をつかう。まず初めに洞穴の入り口で催眠ガス発生させ、風魔法で洞穴の奥に向かって、催眠ガスを流し込むと、入り口を守るゴブリンリンが数体出てくるので、この”ゴブリンリンのえさ”を置いて逃げる。
すると、ゴブリンリンはこのエサをもって中に戻っていく、15分ほど外で待機してから、再び風魔法を送り込み、換気をする。これを忘れるなよ。忘れるとお前たちが催眠ガスで眠ってしまうからな。換気の後に、洞穴に入り眠っているゴブリンリンを仕留めて、討伐の証を取って帰ってくる。ここまでが、今回の作戦だ。わかったな」
「「「はい!!」」」
こうして、俺たちはゴブリンリンの洞穴の前まで来ている。そしてふと俺は思った。この”ゴブリンリンのえさ”ってなんだ?いったい何が入っているんだ?
「おい!!それを開けてみろ」
”ゴブリンリンのえさ”が入っている図多袋を開けさせた。すると、そこには、カビの生えたパン、何の肉かわからない。干し肉、そして、食用不可と書かれた木箱が入っていた。
「なんだこれは?」
「さあ?」
「そんなことより討伐を始めよう」
伸一の言葉にむかついた。俺は、その言葉を無視して、木箱を開けた。そこには、見覚えのある黄色いペースト状ものがあった。
「こ…これは…」
「おい!!」
「リクが人差し指ですくって、それを舐めた」
「酸い匂いだけど‥‥ん?ちょっと酸っぱいけどまぎれもなくマヨネーズだ」
竜也も慌てて、指ですくって舐めた。
「うっ!!!すっぺぇええけど、まぎれもなく、マヨネーズだ」
「おい!!干し肉とパンを出せ」
「そうだ!!」
俺たちの言葉に水を差したのは、伸一だった。
「まて!!これ匂うぞ!!腐っているって、それに食用不可って書いてあったろ」
「だから!!なんだ、この世界ではマヨネーズは食わねえだけだろう!!」
「やめろ!!それやばいって!!」
伸一がうるさい。
「うるせい!!」
するとリクは
「これマジうめぇって!!伸一も食えよ」
竜也が続く
「マジだって~の。食わなきゃ損だってーの」
「俺はいらん!!お前ら絶対に後悔するぞ」
「そこまで言うなら、伸一は食べなければいい」
「俺は、遠慮する」
俺たちは無我夢中でマヨネーズを食料につけて食べた。くぅ~懐かしい味、ちょっと、匂いがあって酸っぱいけど、マヨネーズがうまい!!
「うまし!!」
こうして、腹を満たした俺たちは、作戦を決行した。作戦通りに催眠ガスを流し、伸一の風魔法で、ガスを中に送り込んでいった。すると、作戦通りゴブリンリンが数体洞穴から出てきたので予定通り”ゴブリンリンのえさ”を置いて逃げた。
ゴブリンリンは俺たちよりその餌を見て、慌てて中に持ち込んでいった。
「予定通りだな」
飯を食ったせいかなんとなく眠い。一方で、腹がジンワリと痛くなってきている。
待つこと15分
竜也が言った
「ちょっとタイム…俺、小便してくるわ」
小便ならそこでやればいいのに、なぜか、竜也は俺たちと離れたところに行ってしまった。
今度は、リクも、同様にいなくなった。おかしい?と思っていると俺のおなかが
ぐるるるるる
腹が急に痛くなった。
「伸一…おれもトイレ…」
俺も遠くに行って、大の方をやった。しかし、まだおなかが痛い。更に眠気もひどくなってきた。俺がみんなのところに戻ったら、竜也とリクは俺と同じようにおなかを抑えながらふらふらしている。
そこへ、伸一が
「時間がない!!行くぞ!!」
こうして俺たちは洞穴に入っていくと、ゴブリンリンが寝ている。
「楽勝だな」
みんなそう言って、ゴブリンリンとどめを刺して、討伐の証である耳を切っていく。
「18匹か…後に2匹。どこにいる」
伸一はそんなことを言っているが、俺たちのおなかはグルグルと鳴っている。そして、肛門に何かがマグマのようにたまっていて。今にも噴火寸前だった。
すると、その時だった。
「ぐぎゃーー」
「ぎゃぁあああ」
ゴブリンリンが2匹現れた。俺には、楽勝。
「たった2匹か」
ぐるるるるる
しかし、腹は、正直だった。
「今はそれどころじゃない」
竜也
「俺もだ」
リク
「やばい」
伸一
「お前ら何なんだよ」
しかし、2匹のゴブリンリンが俺たちに向かってきた。1匹が俺に向かって攻撃してきたので、剣を握って一刀両断を浴びせた。しかし、力んだ瞬間、肛門で噴火が起こった。
ぶっ!!ぶりっ!!ぶりぶりぶり!!
「あーーーあーーー」
俺の叫び声と同時に残りの二人もゴブリンリンの攻撃を受けた瞬間、固まってしまった。
「うぁあああ」
「あ…あ…あああ」
「何やってんの?3人とも!!」
伸一はそう言って、残り一匹のゴブリンリンを倒したのだった。そして、
「なんか、嫌な匂いがするけど…ひょっとしてお前ら…漏らした」
だれも返答ができなかった。
伸一
「図星かよ」
風間
「……帰るぞ」
リク
「賛成」
竜也
「一刻も早く帰ろう」
伸一
「耳は?」
風間
「取った」
伸一
「討伐成功だな」
風間
「全然成功した気がしねぇ……」
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