第22話 「誘拐とヲタ通」
俺たちが王城の前につく前の話、冒険者たちも王城の門に集まっていて、リリナが門番と話をしていた。
「だから結奈を返しなさいよ」
「結奈という女はここにいない!!」
「そんなはずないわ・王城の連中が結奈を誘拐したのでしょう」
「そうだそうだ!!結奈ちゃんを返せ!!」
「そうだ、マヨネーズを返せ!!」
「天ぷらを返せ!!」
「から揚げを返せ!!」
「ぎょぎょぎょ!!!餃子―――――!!!!」
まさにカオスとはこのことである。しかし門番は知らぬ存ぜぬの一点張りであった。しかし、その時だった。場内の一角で煙が上がった。
「どうした!!」
「馬小屋の近くでボヤ騒ぎがあって、馬が暴れている。早く門を閉めろ!!」
ちょうどその時俺たちが、王城の門にたどり着いた。すると、門番とリリナたちがもめていた。
「閉めさせるものか!!」
「そうだそうだ!!。結奈ちゃんを返せ――!!」
「そうだ、マヨネーズを返せ!!」
「天ぷらを返せ!!」
「から揚げを返せ!!」
「ぎょぎょぎょ!!!餃子―――――!!!!」
すると門の奥の方から一人の少女が走ってきた。
「ミリアさーーーん!!」
「結奈!!」
クミも駆け寄ってバッと両手を広げった。
「結奈!!」
結奈はクミをスルーして行き、クミの手は空を切った。
結奈はそのままミリアの胸に飛び込んでいって、ミリアに抱きついた。
「あーん。怖かったです」
「本当に怖かったの?」
「てへ?あ。わかりました?」
「身体強化してまっしぐらに走ってきた時点で、わかったわよ」
「流石私の師匠!!」
《相変わらずボケが鋭いですね》
「うるせぇ!!」
「よかった~!!」
冒険者たちからは歓喜の声が上がった。
しかし、話はこれだけでは収まらなかった。衛兵が一人の男を連れてきた。
「こいつが犯人だ」
そこには、越智幸一が臭いまま、連れてこられた。
「く…くさ!!何この匂い!!」
「臭過ぎじゃろ!!いったい何をしよったんじゃこやつは?」
そう言って、衛兵長と魔導士長のルナがやってきた。
「お…俺は悪くない!!結奈を助けようとしただけだ!!」
「は?」
クミは驚いている一方で結奈は
「キモ…」と呟いて、ミリアに抱き着く力が強くなった。
「結奈!!君にかかっているキモブタの隷属魔法解こうとしただけだ!!」
するとルナがクミ結奈を交互に見て
「ふん。隷属魔法、何ぞ、こいつができるわけなかろうが!!」
「違う。俺はなにも間違っていない。さぁ、結奈!!こっちに来るんだ。愛のあるセックスをしたら、君はこのキモブタから解放されるんだ!!」
するとミリアが
「うわ」
フィリア
「うわぁ……」
リリナ
「気持ち悪い」
ナビ子
《気持ち悪いです》
クミ
「全員一致だな」
更に、越智は続けた。
「だから、結奈、俺のところに来い」
「うわ…きっしょ…」
「うざいわ」
「早く黙らせようか」
《ここで首を切れば、こいつを黙らせることができます》
「お前!!過激すぎるぞ!!」
《いえ、私は、確実な方法を示したにすぎません》
すると、衛兵長が「やかましい!!」と頭に拳骨をくらわすが、越智は、俺は悪くない結奈を助けるためにやった。と全く反省の色がない。その横で、衛兵長とルナが話をしている。
「面倒じゃな」
「はい…そこで、こいつがボヤ騒ぎを起こしたことにすれば、丸く収まります」
「確かにそうじゃが」
「それに...ごにょごにょ…」
「ふむふむ...そうじゃな...うーん」
と言いながらルナがクミを見て、深い深呼吸をした。
「確かにそうじゃな…わかった」
「結奈、ちょっと来い」
「はい」
するとルナは何か耳打ちをしている。そして、結奈はその話にうなずいて
「わかりました」
そして、今度はリリナを呼んだ。
「わかりました」
そして、ルナがみんなの前で発表をした。
「今回の事件は、こやつが起こしたボヤじゃ。結奈は、たまたま王城に来ていただけじゃ」
《なるほど、すべてを丸く収まるようです》
「おい。勝手に納得するな」
《クミと越智だけが納得していないだけです》
「え?うそ」
すると結奈が
「というわけで、今日は私のことを心配してくれてありがとう。ギルドに戻ったら腕を振るうからね」
どぉおおお
と地響きのような歓声の中、「から揚げ!!」「天ぷら!!」「餃子!!」「マヨネーズ!!」
などの声が響き渡っている。
しかし、そんな時、クミは、ルナに肩をたたかれた。
「この騒ぎを治めるため、悪いが、衛兵長と魔力通環をしてもらう」
「なぜ?」
「騒ぎを治めるためじゃ。観念せい!!」
クミ
「意味が分からん!!」
衛兵長
「観念しろ」
クミ
「なんで俺なんだ!!」
ナビ子
《いつものことです》
クミ
「違う!!」
そして、衛兵長は、にこやかな顔をして、
「原因は判明した、越智幸一、お前が馬小屋の隣で匂い玉の取り扱いを間違い、暴発させたよって、1週間のサポートセンター送りとする。以上」
越智は必死に抵抗している。
「結奈!!目を覚ませ!!」
結奈
「目を覚ました結果が今なんだけど」
ミリア
「正論ね」
フィリア
「正論ですね」
ナビ子
《正論です》
そして、衛兵に両脇を抱えられて、連れていかれようとしている。更に、クミはというと衛兵長とルナに両脇を抱えられて、同じように連れていかれようとしている。
そこへ、ミリアが
「クミがんばってね」
フィリアが
「頑張ってくださいね」
結奈が
「がんば!!」
《通常運転です》
衛兵長が一言
「連れていけ!!」
そして、越智とクミは王城に連れていかれた。
「「嫌だああああああああ!!」」
☆☆☆
そのこ頃、風間は拳を握りしめていた。あいつしくじりやがって、結奈の奪還失敗。ボロボロになったところを俺もやってやるつもりだったのに、くそが!!しかも、幸一はサポートセンター送りが決まった。ただでさえ少ない戦力、一人でも欠けると痛い。今度の依頼はゴブリンリン討伐、その日が迫っていた。
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