ストーカーの発見
人物紹介
【ベリリフィア・ゲソダーネ】(1)
双子の姉妹の姉の方。現在4位。
”障壁魔法”を使い、キチエエテに圧勝。
妹はタンソフィア・ゲソダーネという人物。
【一般生徒のモブ達】
「よし、授業が終わった。今から例の作戦を実行するっす。」
「あぁ。絶対に1位のフエーラーを殺すぞ!」
スターエイトになろうとしてもなれなかった生徒も大勢いる。
その中でも、”自分がなれなかったのは運が悪かったから”だと上位を陰で侮辱する生徒がいるのだ。
毎月1回は順位変動戦があり、スターエイトに決してもうなれない訳ではない。
しかし1日でも早く上がりたい生徒は、汚い手を使ってでも上がろうとする。
ターンライト学園は、そういう場所だ。
「今日は先輩も協力してくれるからな。絶対成功させるぞ。」
「フエーラーの魔法はどこを探してもないから、何かズルをしてるはずっす。」
授業が終わった放課後。
帰ろうとするチオニスと、その姿を見る3人の人影があった。
「まず、俺達が家までストーキングする。そして位置が分かったらどうにかしてフエーラーを家から出す。そしたら奴の頭を狙って先輩の”標的魔法"で弓矢を使って撃ち殺す。」
「それでいいっすか、先輩?」
「あぁ。あの後輩が頂点から俺達を高みの見物してるのが許せないからな。」
標的魔法。
遺伝魔法の一つで、球形の炎魔法や弓矢といった遠距離攻撃の命中精度を底上げする魔法だ。
確実に当たる訳ではないが、かなり強力で厄介な魔法だ。
「よし、俺達はバレないように後を追うんで、先輩は後を任せるっす。」
2人は先を急ぎ、先輩と呼ばれる男は少し経ってから出発する。
「あのチオニス・フエーラーとかいう後輩、俺の学年の1位のようにエリートっぽくはない。ただあのガキっぽい仕草はムカつくな。よし、俺も行こ……」
「何してんだ、先輩方。」
協力している男が、偶然通りかかって話を聞いたフレイジスと出くわした。
「お前は、噂で聞いてるぞ。第1学年における2位のフレイジス・コルエス。俺達はな、あの第1学年の1位が気になってだな。」
「……とにかく先輩が良くないことを考えてるのは分かるが、”俺達”って誰だ?まさか、手を組んでフエーラーを殺そうとしてるのか?」
「……察しが良いな。そうだ、その通りだ。協力をお願いしてきた後輩らはすぐにでもスターエイトの1位になりたい。そんでもって俺は、後輩だろうと1位は憎い。だからな、フエーラーとかいうガキを殺せば、俺もスッキリするしあの後輩らも来月には上の順位に上がれる。一石二鳥だろ?」
「……悪いが先輩、俺はその計画を止めさせてもらおう。」
「……っ!?何故だ?2位という絶妙な立ち位置であるお前にとって、あの絶対的な差のある1位は憎いだろう?そうだ、お前も協力しないか?その発言、今なら取り消してもいいぞ?」
男は驚きながらも、フレイジスを勧誘した。
「お断りする。確かに、今まで俺はフエーラーが憎かった。だがな、俺が更に強くなるためのデカい壁となっている。お前らのような良くないやり方で強者を倒すのは嫌いだ。己の力だけで倒したい。」
「……そうか。なら、止めれるならやってみろよ。第一、いくらこの学年の2位といえど、1年間ずっと9位と10位を行き来してた経験豊富な俺には勝てないだろうがな!」
そう言ってフレイジスと年上となる男が戦い始めた。
結果は……フレイジスが少ない損傷で勝った。
その頃……
フエーラーを家までストーキングする二人は、たどり着く前に足が疲労していた。
「何だよこいつ、こんな遠い所に住んでるのか?」
「……っというか、この先森っすよ?」
「は!?森ってお前……」
街中でも住宅地でもない、ただの森に進んでいくフエーラーに、二人は驚くしかなかった。
「森って……かなり危なくないか?実際、”依頼の時以外は危ないから近づかない方が良い”ってギルド側が言ってるらしいし。」
「ふふ、何言ってんすか。俺達はもうすぐ16になって、大人になるんすよ?確かにギルドに入れるのは大人だけだから、子供は基本入らないっすけど、15の俺達でも多少なら平気っすよ。」
森にはモンスターがうじゃうじゃおり、ギルドはそいつらが街に入らないようギルド会員に討伐依頼を出しているのだ。
モンスターの強さは決して侮ってはおらず、舐めた戦いをすれば一瞬で喰われる。
チオニスは例の魔法で作業のようにどんどん倒して行くが、二人はというと……
「ぎやああぁぁぁ!?」
「う、腕があぁぁ!?」
……案の定こうなる。
こうして二人は……
「いやだぁ!まだ死にたくないぃ!」
「こうなるなら、ちゃんと強くなって上がれば……」
全身を喰われ、跡形もなくなった。
しかし、喰われて死ぬ前に、二人はとある発見をする。
(何だ?あいつの右腕が……)
どうか私に……星という恵みを……
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