黒目の真実
原〇って面白いんだね
人物紹介
【フレイジスの母親】(1)
昔、好きだった相手を諦められず襲った結果、フレイジスを産むことになった。
その男の事を忘れたくて、家ごと燃やした。
男とその妻の間の子供が……チオニス・フエーラー。
【フレイジス・コルエス】
衝撃の事実を耳にした次の授業の日、俺とチオニスは、周囲に誰も居ない事を確認して話し始めた。
「……全部アイツから聞いたんだ。」
「あぁ。俺がオッドアイ一族の末裔だってこと。それと……俺とお前が、腹違いの兄弟ということ。」
チオニスはあれから俺の母の事を”アイツ”呼ばわりしている。
息子の俺からすれば許せることではないが、チオニスが不幸な目に遭ったのは俺の母のせいだ。
アイツ呼ばわりしても仕方ない。
「……チオニスは俺の父親を知ってるんだな。」
「……流されやすくて、少し弱気な人だった。でもお父さんはお父さんなりに、僕とお母さんに優しくて、モンスターから助けてくれて……誰かのために動ける所が尊敬できる人だった。」
「そうか。俺とお前がお人好しなのは父親の性格が遺伝したのか。」
「僕と一緒にしないでよ……でも、お父さんと……お母さんが僕にもたらしてくれたのは……」
「……何だ?」
「僕に……”人は自分が思っているより接しやすい”ことを教えてくれた。お父さんとお母さんがいなかったら、僕は……力だけがある怖がりで、コミュニケーションが劣ってる、ただのぼっちになってたかもしれない。」
「……どういう事だ?」
何故幼い時にそんな事を教わったんだ?それほどチオニスは人見知りだったのか?
「どういう事って……まぁ、僕がフレイジスとこうして積極的に話せてるのは、お父さんとお母さんのおかげって事。」
「……そうか。」
もしチオニスが自分の力を表に出してなかったら……
俺は自分より強い存在を知らず、有名な強い人に勝っただけで”世界最強”とかほざく、悪い意味でハッピーな奴だったかも知れない。
「……それよりさ、一族の末裔だってバレないように、対策したら良いんじゃない?」
「対策……目を変化させない為に、俺に力を抑えろと言うのか……?」
片目が変わる条件は、一定以上の強さに到達した一族が”遠くにある大きなもの”を見つけた時。
俺が順位変動戦でとどめの自爆しようとした際に、左目が変わったらしい。
だからあの時の俺は、”一定以上の強さ”に到達したのだろう。
……その”一定以上”がとても高いな。俺さえもあの時まで変化してなかったから。
「ねぇ、フレイジス。なんで……僕の髪と目の色が一致してないか分かる?」
「……は?そういえばずっと”染めてるから”だと思い込んでいたな……」
一族の血を父から引き継いだのなら、チオニスも一族の末裔という事になるのか……
水色の髪に黒い目……片目が……俺の場合黒く……ん?
「……カラーコンタクトって知ってる?」
「カラーコンタクト?」
確か……ここから遠い別の国に売られている、目の色を変えてオシャレする物だ。
数年前に読んだ本に書いてあって、衝撃を受けた覚えがある。
まさか……
「オッドアイ一族ってね。片目の色が変わるって言うけど、実は黒と白の二種類だけなんだよね。」
「そうなのか?どこの本にも書かれてない情報だが……」
「実はさ……自慢みたいに聞こえるかもだけど、昔っから寝る時以外ずっとオッドアイでさ。」
「……そんなに昔から強かったのか?」
何だか……初めて会った時から、ずっと持ってた”自信”を砕かれていく感じがする。
だが兄弟と分かれば、”勝ちたい”という気持ちがより一層高まっていく。
「僕は右目が黒くなってる。大怪我して弱体化でもしないと目が元に戻らない。」
「……まさか。」
「うん、僕は左目にカラーコンタクトをつけてるんだ。黒色のね。」
「……右目が黒くなってからか?」
「いや、まだ今ほど強くなくて、自由に目の色を変化出来てた時にね。」
「……それでも俺より強いから、聞いてて少し腹が立つんだが。」
俺はあれから力を溜めても、前みたいに左目の色が変化しない。
悔しいが、俺がそれほど強くない事の表れだ。
「だが、そういう事だったのか。じゃあその水色の髪は染めた訳じゃないのか?」
「地毛だよ。僕の左目は元々水色。」
「そ、そうだったのか……?」
カラーコンタクトをあまり知られていないから、目じゃなくて髪を変えたと思われるのか。
「……俺もそうした方が良いのか?」
「……少なくとも今より強くなって、世界最強になりたいならそうした方が良いんじゃない?」
「……そうか。もしギルドの依頼とかで遠出するようなら、その時に買う。」
「あと6日で16歳だもんね。」
「あぁ、2か月後にお前も入るだろ?」
「……。」
チオニスは少し黙った後……
「うん、頑張ろうね!おにいちゃん!」
「少なくとも人前でおにいちゃんって言うなよ。」
「ふふっ、おふざけだよおふざけ。」
急におにいちゃんと呼ばれて驚いた。
そうか、年は同じでも俺の方が生まれるの早かったのか……
「実はさ……家に行かせろって言われて、本当にどうするか迷ってたんだよね。でも、おにいちゃんとして……血縁者としてだったら、来ても良いかなって思ったんだ。」
「……そうか。」
血縁者……か。
何だか実感が湧かない。
「その時は俺も兄として行かせてもらうぞ、弟よ。」
「……やっぱ兄弟って実感がないね。」
「お前から言い出したんだろ……」
こうして俺達は互いに異母兄弟という事実を受け入れた。
「そういえば、いつにするか?チオニスの家に行くのは。」
「……5日後にして欲しいかな。フレイジスの誕生日の前日。」
「あぁ……普通は誕生日とかに招待するんじゃないのか?」
「……ギルドに早速入りたいでしょ?」
「まぁ……そうだな。じゃあ5日後にさせてもらう。」
5日後、チオニスの……弟の家を訪れることになる。
あの強さを手に入れた経緯は何なのか、探させてもらう……!
どうか私に……星という恵みを……
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