表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
八星の奥へUターン  作者: セカイエーゼロ?
第1章:かき氷にブラッドオレンジのシロップをかける
24/34

一人の子供

魔法紹介

【チャージ魔法】

自分自身に発動する、習得魔法の一つ。

この魔法を発動すれば、しばらくの間、溜めて放つ動きや技のチャージを早くする。

また、威力も上がる。

現在フレイジスが所持。



【フレイジス・コルエス】


「お前が……お前がぁ……!お前が僕のお父さんとお母さんを殺したんだ!」


俺の母が……チオニスの両親を殺した……!?

チオニスの両親は、昔火事で亡くなったとチオニスは言っていた。

その犯人が、俺の母……!?


火事……炎……魔法……遺伝……

そう……か。俺の炎魔法は母から遺伝した魔法。

炎魔法は母も使える。

その魔法の力で火事を引き起こしたと考えても、全くおかしくない。

信じたくない話だ。


「お前が……!」


「くっ……まずい……!」


「……フレイジス!?」


チオニスが俺の母を殺しそうだったので、二人の間に横入りした。


「……なぁ、チオニスの家を燃やして、両親を殺したって本当なのか……?」


俺が来て少し落ち着いた母に問いかける。


「ふうっ……ふうっ……!ど、どこから……聞いてたのよ……!?」


「いや、そこしか聞いてないんだが……まさか、本当に……!?」


「私は……!」


「言い訳なんか聞きたくない、とっとと死……」


「チオニス!!」


今からでも俺の母を殺してしまいそうなチオニスを止めた。


「その部分だけでも聞いてたのなら、フレイジスだって僕の気持ちは分かるよね……?僕が大切に思ってた人を殺した仇が目の前にいて……!」


「俺は話を聞いてないから知らないぞ!もしその話が本当だとして、何故殺したのかが分かっていない!殺したのにはちゃんとした理由があるんだろ?」


「……フレイジス、私は……自分の為に……」


「なぁそうだろ!?そうと言ってくれ……母さん……!」


「……フレイジス。あなたにも伝えておかなきゃいけなくなったかも……知れないわね。」


俺に……今まで伝えていなかったこと……?


「……もういい、帰る。」


チオニスがそう言い出した。


「なぁ、お前も俺の事について何か知ってるんだろ……?」


「……そいつに聞けば良いでしょ、もう僕はそいつの顔を見たくない。」


「……私を……生かしてくれるの……?」


「殺したくてたまらない。でも、そうしたらフレイジスが……僕の二の舞になるでしょ……?お前とフレイジスは親子だとしても、違う人間。お前の事が嫌いになっても、フレイジスを嫌いにはならない。」


「チオニス……」


「だって、フレイジスは僕を倒して1位になる男で……そして……そして……」


「……そして?」




()()()()()()だから。」




「……ん?あ?……え?」


俺がその言葉の意味を理解する前に、チオニスは家から出て行ってしまった。

……おにいちゃん?俺が?

一体どういう意味だ?俺の家族は、俺と母の二人で……


「……はぁ、助かったわ。」


母が大きく溜息を吐いた。


「……で、伝えてなかった事って何?」


「フレイジス。あなたは……あなたの父親について興味ある?」


「父親?」


確かに俺は生まれてからずっと母に育てられて、父の事を何も知らない。

気になってはいたものの、ずっとはぐらかされてきて、聞くのを諦めていた。


「私は知らなかった……彼らの間に、既に子供が一人いた事を……!」


「……母さん?」


「こんなの言い訳にならないわね。全部私がしたことだし……」


「全部話してくれるか?」


「……これを知ったら、もうあなたは夢を叶えられないかもしれない。それでも良い?」


「……どういう事だ?俺の過去と世界最強という称号に、何の関係があるんだ?」


「単刀直入に言うわ。あなたは……オッドアイ一族の末裔で、奴らの血を引いてるの。」


「……は?」


待て、意味が分からない。

俺が……かつてこの国を襲撃した、オッドアイ一族の……末裔?


「あなたの……父親もそうだったから。」


母から炎魔法を遺伝したように、父からは……その一族の血を……?

どうなっているのか分からない。

何故ならオッドアイ一族は、()()()()()()()()()()()()はず!?


オッドアイ一族の特徴は聞いた事がある。

一定以上の強さに到達した一族が”遠くにある大きなもの”を見つけた時、一時的に片方の目だけ色が変化するらしい。


その”遠くにある大きなもの”が何を示すのかは分からない。

だが、あの時……順位変動戦で俺の目に変化があって……


(順位変動戦でフレイジスと戦いました。その時に見たんです。フレイジスの左目が黒くなって……)


だからチオニスはあんな事を聞いていたのか……


「……ごめんね、フレイジス。」


「母さんが謝る事では……」


「いや、そうじゃなくて……私があなたを妊娠したのは、婚約者の男を襲ったからなの。あの時の私は……その男が大好きだったから。あなたは……そんな私の身勝手な行動で出来てしまって……しかもオッドアイ一族の血まで与えちゃって……!」


「……っ!?」


母は昔そんな人間だったのか……?


「私はあなたをずっと心の支えにしてた。あなたが正しい道を歩みながら強くなっていくのを見て、私は心が痛んじゃって……でもそれと同時に、たくましく育っていくあなたを心の中で尊敬してた。だから私は今、昔の事をちゃんと反省しながら生きていける。」


「母さん……」


「って言っても、チオニス君は許してくれないよね……」


「……。」


確かにその通りだが、謝ればあいつも心が軽くなるんじゃないか?


「フレイジス。」


「何だ……?」


「生まれてきてくれてありがとう……!そして、ごめんなさい……!」


「……母さん、謝る必要はない。例え俺がオッドアイ一族の末裔だとしても、俺の気持ちは変わらない。絶対世界最強になってみせる。」


「フレイジス……!応援してるわ。」


……とは言ったものの、一族の末裔という事実がもし王国にバレたら、処刑されるかもしれない。

何か対策を考えなくてはいけなくなる。


それより……

俺はさっきからある発言がずっと引っかかっている。


「なぁ、母さん。」


「……何かしら、フレイジス。もうあなたに隠す必要はなくなったから、何でも聞いて良いよ。」


「……チオニスが俺に”おにいちゃん”と言ったのはどういう事だ?」


「あ、えーっとねー……」


「……?」


隠す必要がなくなった母が、言うのを躊躇っている。


「……一週間位、頭が破裂しちゃう位にぶっ飛んだ話だけど、聞く?」


「あ、あぁ。」


俺が……一族の末裔である事以上に?


「あなたの父親は婚約者がいたってさっき言ったよね?」


「あぁ、確かに言ってたな。」


「父親とその妻の間には、一人の子供がいたの。」


「はぁ………………は?」


「その家庭に生まれたのが……チオニス君なの。」


「……は?え?は?」


待て、それって……

おい、やめてくれよ。

俺と……チオニスが……まさか……






「あなたとチオニス君は……実は()()()()なの。」



「は、は……はあああぁぁぁぁ!?」


前代未聞の衝撃的で意外過ぎる事実に、今までで一番と言っていいほど、俺は声が出ていた。


どうか私に……星という恵みを……

あげたくないという人はブックマークしてくれるだけでも嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ