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八星の奥へUターン  作者: セカイエーゼロ?
第1章:かき氷にブラッドオレンジのシロップをかける
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維持のメリット(後編)

人物紹介

【フレイジス・コルエス】(3)

遺伝魔法の一つである”炎魔法”を使って順位変動戦で連勝するも、チオニスには何も出来ず敗北。

ただ、チオニスの瞬き攻撃を相殺する自爆ガードを炎魔法で身に着けた。

世界最強になりたいのには理由があって……

また特大の自爆をしようとした際、左目に変化が起きていたらしく、チオニスが独自で調査しようとしている。



【フレイジス・コルエス】


来い、習得魔法!

俺は10連続ガチャが引ける左穴にコインを入れた。


(俺に力を貸してくれー! はぁー……ってうおおぉぉぉ!?)


「……ん!?」


何だこの演出は!?

キャラクターの力が溜まりすぎて金色のオーラを纏った。


(おっしゃー!これで決めるぞ!はぁ!)


相手キャラクターが一瞬で真っ二つにされたところで、演出が終了した。

結果は……



『結果』


:外れチケット :外れチケット :外れチケット :外れチケット :外れチケット

:外れチケット :《チャージ》 :外れチケット :外れチケット :外れチケット



「チャージ……?」


「おぉ、チャージ魔法か。溜めて放つ動きや技のチャージをサポートする魔法だな。お前の炎魔法も、より早く溜まって、より強い威力で撃てるんじゃないか?」


溜め技をより素早く、高威力で撃ちやすくする魔法か。

だが……


「チャージ魔法を使いながら溜めるというのは……」


「そこは心配しなくていいぞ。事前にチャージ魔法を掛けておけば、しばらくは体に残るからな。」


つまりチャージ魔法を使った後に溜めればいいという事か。

素早い動きが求められるチオニスとの戦いにおいて打ってつけの魔法だな。


その後……

ベリリフィア、スーギールは、外れチケット10枚貰って終わった。

パンチズは……


「おぉ、付与魔法……ごめんな。俺が魔法を使えないで、お前に遺伝魔法を覚えさせてやれなかった。それに、付与魔法は自分の魔法を他者に使えるようにする魔法だが、お前には何の足しにもならない。ごめん、ごめんな、ザイン……!」


「親父……親父が謝る必要はない。俺が今後これ以外の習得魔法を覚えれば使えるようになるんだ。」


1回分のガチャである右の穴で、66%を引き、付与魔法を覚えていた。

実の父親である先生が必死に謝っていて、パンチズも気にしてない様子だった。


その後……タンソフィアがガチャを引いたが……


「おぉ?付与魔法か。」


「あ……あぁ……!」


「……どうした?嬉しくないのか?」


当たりを引いたタンソフィアだったが、怯えた表情をしている。

これは……似せてる相手である姉と、新たな差別化要素が出来てしまったからか?

何故妹のタンソフィアは、姉のベリリフィアと同じである事にこんなに拘るんだろうか?


「じゃあ最後にオイシーネ。」


ちなみにオイシーネの結果は、66%の方を引き、普通に外れて終わった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「はぁ!」

「ふっ!」


新しい魔法を身に着けた俺にとって、最初の戦い。

相手はパンチズ。高威力の拳を受けないように、距離を取りながら戦っている。

しっかりチャージ魔法を掛け、身に纏っている。


「……試してみるか。」


チャージ魔法を試すべく、俺は右手をかざし力を溜める。

すると、あっという間に……


「うおぉ!?」


炎のエネルギーが溜まり、より高い威力で火炎放射を行う事が出来た。


「がっ!? はぁ……はぁ……すげぇ……な……」


手をかざしてから、避ける暇も与えずに火炎放射を喰らわす事が出来るようだ。


「コルエスの勝ちか……あぁー我が息子よー!」


凄いなチャージ魔法。これで世界最強に一歩近づくか……?

だが……新しい力を身に着けたのは、俺だけじゃない。


「ふっ!」

「えっ!?」


「ジャンプして……そこから浮遊し始めた!?」


チオニスの滞空魔法は……超強力な習得魔法のようだ。

空中にいる状態で発動しなければならないという欠点はあるが……


「ジャンプする事で空中にいる時間を作り、そこから滞空魔法を発動させたのか。」


その欠点は少し隙が出来る位で、あってないような物だ。

空中を自由に動くチオニス。そこにあいつの力が……


「うあっ!?」


攻撃が届きにくい位置から例の瞬き攻撃をして、確実に、無傷で勝利していく。


「フエーラー。お前、大人になってギルドに入ったら、すぐに八星クラスになれるんじゃないか?」


先生からもそう評価されている。

八星クラスのギルドの連中はチオニスより強いと言われている奴が大勢いる。


世界最強になるのはまだまだ遠そうだが、俺も新たな魔法を身に着けて確実に強くなっている。

俺は着実に壁を越えて、なってみせる。絶対に!



~帰宅~


「そうだ。チオニスに提案なんだが……」


「何?」


授業が終わり帰宅する所で、俺はチオニスにある話を持ち掛ける。

それは……


「俺はあと10日で16歳になる。大人になった俺は冒険者ギルドの会員になろうと思っているんだ。」


冒険者ギルド。

様々な依頼を受けて、クリアすれば報酬を貰える。

依頼を次々とクリアしていくと、”クラス”と呼ばれる階級が上がる。


一星クラス、二星クラス……そして”八星クラス”。

高いクラスに来る依頼のほとんどは、強いモンスターの討伐や新ダンジョンの攻略。

つまり高いクラスにいる猛者たちは、相応の実力を持つ事になる。


ギルドの依頼を通じてどんどん強くなっていける。

世界最強を目指す俺にとっては、一日でも早く会員になりたいところだ。


「チオニスもどうだ?ギルドに入らないか?」


「……強くなりたいのは僕も同じだけど、ギルドの依頼って報酬の多いものだとパーティを組む必要があるんでしょ?」


ギルドは”パーティ”というチームを組む事が出来る。

パーティを組めば集団用の依頼を受ける事が出来るし、チームの強さが上がれば高い報酬の依頼も受ける事が出来る。


「……別に個人でも出来るのもあるぞ?もしパーティを組む必要があれば……俺を頼ればいい。」


「じゃあギルド会員になろうかな……まだ16歳になるまで2か月必要だけど。」


「俺は先にギルドに入ることにするかな。」


俺は10日後、チオニスは2か月後に、ギルドに入ることを決めた。


「じゃあ、また明日……じゃなかったな。また来週……」


「ちょっと待って。」


俺達が解散しようとした所、チオニスが何か言いたそうに止めた。


「明日なんだけどさ……その……」


「どうした?」


「……フレイジスの家に行ってもいい?」


「……は?」


どうか私に……星という恵みを……

あげたくないという人はブックマークしてくれるだけでも嬉しいです。

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