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八星の奥へUターン  作者: セカイエーゼロ?
第1章:かき氷にブラッドオレンジのシロップをかける
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目的の矛盾

人物紹介

【ノージー・ハクーバ】(1)

この世界にいる女の子達とハーレムを作るために強くなる男。

ナルシストぶっていた方がモテると思っている為、格好良く振り舞う演技派。

実際イケメンなので、一般クラスからモテている。



【フレイジス・コルエス】


~4-4~


あれから俺達の総当たり戦は続き、気づけば4ラウンド目の4戦目に突入していた。

今の戦績は……

俺が4勝、チオニスが3勝、ゲソダーネ姉妹が2勝、スーギール、パンチズ、オイシーネが1勝。

そしてハクーバが全敗。全ての試合が対女の子だったのもあり降参していた。

……情けないハーレム男。


俺よりチオニスが勝利数が低いのは、まだチオニスが4戦目をしていないからだ。

まぁどうせチオニスならすぐに勝つだろう。最初の試合からそうだった。


『さぁどんどん行きましょう!4ラウンド4試合目!』


俺はいつも通り観戦する。


『一人目は……現在全勝!強さは冒険者ギルドの七星クラスと称されています!”チオニス・フエーラー”!!』


「ううううううううんおおおお!」

「さっさと大人になって国の役に立てぇー!」

「あの瞬きに一発耐えれたパンチズって何者……?」


『対するは……紳士の対応を見せてきたイケメン!スターエイトにはこの美しさが分からないのでしょうか!?”ノージー・ハクーバ”!!』


「うきゃああああ!」

「頑張れ白馬様ぁ!」

「フエーラー、白馬様に怪我させたら承知しないから……」


「……。」


チオニスは無言でハクーバを見つめる。


「最強の肩書きを持つ君とこうして戦えるなんて光栄だよ、よろしくね。」


「うん。」


『始めぇ!』


「……。」


チオニスが瞬きをする。


「……ふふっ!」(シュン!)


「……あっ!?」


ハクーバが……躱した!?

パンチズでさえ避けきれなかったチオニスの攻撃を……!?

ハクーバが距離を詰めようとする。


「……うっ!」


チオニスが再び瞬きをする。

しかし……


「はぁっ!」


右足に力を入れて大胆に避けたことで、攻撃を躱し切った。

どういう事だ……?ハクーバは、さっきまで手加減してたって事か……?


「……ふふっ!」


チオニスは驚きながらも、少し微笑んで瞬きをする。

今度は左足を使って右側にジャンプして避けるが……


「……んっ!」


チオニスが瞬きをして、ジャンプ後の身動きが取れないハクーバの胴体を斬った。


「うぐあっ!? ……ふーっ、ふーっ。」


ハクーバは斬られた場所を抑えながらも、美しさを保つかのように姿勢よく立ち上がった。


「その攻撃、大胆に動けば躱せるみたいだね。でも、大きな隙を晒してしまって、あまり実用的ではないね。」


「……終わりにする。」


チオニスが瞬きをしたが……


「読んでるよ。」


なんとハクーバが首裏を守るように手を添えると、衝撃が来てそうなものの、ダメージがなかった。


「……凄い。」


チオニスも賞賛するほど、今のハクーバはあいつに対応出来ている。

あいつは……真の実力を相手の性別によって出すか出さないか変えてるのか?

だが……男女が関係なかった試験で9位だったのか疑問が残る。

恋愛脳で筆記が劣ったのか、それともわざと一般クラスに入ったのか……


「君の魔法、本当に特殊かつ、素晴らしいね。まるで()()()()()してるかのような……両親はどんな人だったんだい?」


「僕の両親は……優しかった。それ以外言いたくない。」


以前チオニスが言ってた”両親が幼い時に大火事で死んだ”という話を掘り出そうとしている。


「そう言わずにさぁ、教えてよ。両親はどんぐらい強いの?何で君はそんな強さを持ってるのに、1位をコルエス君に譲ろうとしてるの?」


「………。」


チオニスが黙っている。ただ、チオニスのその顔は……苛立ちを見せていた。

そこまで両親や自分の事を知られたくないのか。


「ねぇ、その魔法はどうやって手に入れた?どういう仕組み?君を下げるような真似はしないから……教え……」

「うるさい!」


「……っ!?」


チオニスが初めてキレた。

瞬きに力が入りすぎている……!?

ハクーバが……


「がっ……あっ……」


上半身と下半身で……切断されて……血がドロドロと広がりながら骨が見えていた。


『な……な……なんと言う事でしょう!?ハクーバが……死んでしまったぁ!?』


「きゃああああぁぁぁ!(悲鳴)」

「あ、あ、あああぁぁぁん!(泣)」

「おい、おい……何をしたか分かってんのかフエーラアアア!」


大半の観客が悲しみに暮れ、チオニスに怒りの矛先を向けている。

そんな事が起こってすぐに、保健室の先生達がやってきた。

先生はすぐに治癒魔法を使い、切断された体を元に戻した。


「まだ……まだ息があります!フエーラー君は殺してません!今すぐ保健室へ!」


良かった。チオニスは人を殺さずに済んだようだ。

だが、取り乱したチオニスを初めて見た。まるで黙らせるような……

俺も何故そんなに過去を隠すのか気になっている。


『ハクーバ……ダウン!フエーラーの勝利……!』


「う………お……」

「なんて非道な……!人間失格だわ、白馬様に致命傷を負わせるなんて!」

「あースッキリした。俺あいつの事嫌いだった……」

「は?こんな事が起きて嬉しくなるの?あなたは後で殺すわ。」


観客から色々言われながら、チオニスは安堵したような顔で待合室に戻って来た。

その安堵は……殺してなくて安心してるのか……過去を話す必要がなくなって安心してるのか……


「あんなに感情的なフエーラー、初めて見たぞ?」

「何で人を殺すような攻撃をしたんですか?それ程……」


パンチズとオイシーネが俺達の元に来た。


「過去を話したくないのは分かったが、これだけは聞かせてくれ。」


俺がチオニスに問いかける。


「何でお前はこの学園に来たんだ?ここは強くなるために来る学園だが、お前は最強の称号を俺に譲ろうとしてる。それに……その強さを持った理由や目的を話そうとしない。人間は才能だけでそんな強さは持てない。」


「……。」


チオニスは少し黙り込んだ後、俺にとっては予想外な返答が来た。


「……僕だって、強くなりたいから。でも、強くなったら周りが僕を求める。それが駄目なんだ。僕にとって……この世界にとって。」


「この世界にとって……?」


どういう事か聞こうとしたが……


『さぁ第5ラウンド突入!1回戦の一人目は……現在全勝!このまま勝ち続けられるか!?”フレイジス・コルエス”!!』


俺の番が来て、聞けなかった。

強くなりたいという願いと俺に倒されたいという願いは矛盾しているんじゃないか……?


どうか私に……星という恵みを……

あげたくないという人はブックマークしてくれるだけでも嬉しいです。

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