リバルナ盗賊団
本格的に暑さが到来してから数日。
何度も汗を拭いつつ、ロイズを歩く少女達。シャツでパタパタと扇ぎながら、照りつく太陽に負けていた。
「暑いよ、溶けちゃうよ」
「何で夏なんて来るのだよ~」
一枚のメモを見るティタ。その紙も、汗で湿っていた。
「頼まれたものは全部買ったよね。これで司令部に戻れるよ」
「ウルくんとメイルは、大尉さんとお姉ちゃんのお手伝いで忙しいのだよ。ボク達には、力仕事は向かないから、買い物を引き受けたけど……」
「「暑い」」
「帰るのだよ、ティタちゃん。司令部でシャワーを浴びるのだよ」
「うん。そうだね、メルちゃん」
司令部に向かって歩く二人。
そんな二人の前から、上半身裸の男達が歩いてきた。道の幅を埋め尽くすかのように歩く男達を避ける為、二人は端に寄った。
「今度は何を盗るっぺ?」
「手当たり次第、金目の物から何でもだ!」
「オイラ達、リバルナ盗賊団に盗めねえもんは無い。はははー!」
「「ははは!」」
他の人達も、男達を避けていく。その顔には怯えさえ見えた。
「リバルナ盗賊団?」
「知ってるの? メルちゃん」
「……前に、ボクとメイルが行った街を襲って、いっぱい物を盗んでいった奴が確か……。街の人達を守ってメイルが怪我をしたんだけど……。その盗賊だとしたら許さないのだよ! メイルを傷付けたこと、謝ってほしいのだよ!」
「落ち着いて。気持ちは解るけど、ワタシ達だけじゃ敵わないよ。盗みを企んでいるみたいだったし、ライドさん達に知らせたほうがいいよ」
「ロイズで盗みなんて絶対、出来ないのだよ」
※ ※ ※
「レバニラ盗賊団?」
「リバルナ盗賊団だと!?」
「本当かね?」
「「はい」」
二人の報告に、ウルは聞き間違え、メイルは表情を曇らせる。ライドは驚きながらも冷静にキリナに指示を出す。
「リバルナ盗賊団……。今、国中を騒がしている連中です。その勢力は凄まじく、現在も増加している模様です。最近の情報によりますと、ダルン族の植民地を略奪したとか」
「ダルン族って?」
「この国の先住民だ。彼等は独自の文化を栄えていてね。最近では交流の為、都会へ来ることも珍しくない」
「知らなかったって」
「……このままではマズイ。ダルン族には、崇拝する神がいる。神の教えを重んじるダルン族のことだ……何か仕出かすかもしれん。なんとか説得をしたいが、植民地を奪われたとしたら居場所が判らん」
「軍に、ダルン族とパイプがある奴は居ないのって?」
「そういう人間が居ればいいがね」
頭を抱えるライド。そんな彼の元へ、急いで駆けて来る者がいた。息を切らしながら、ライドに報告をしに来たのはセレンだった。
「大変だ! ロイズデパートに、リバルナ盗賊団が!」
「何だと!?」
一同は、ロイズデパートに急行する。
その頃、既にデパートは大混乱していた。




