判明
ライド達は、研究所の中へと足を踏み込んだ。
年月を感じる空間を突き進み、異臭を感じる部屋へ辿り着いた。
「攻める筈が、まさか攻められるとはね」
「カムールで再会するとは思いませんでしたよ」
「そうか。元帥の命令に君は含まれていないが、邪魔立てするなら始末しよう」
「そうはいきません。貴方にカムールへと飛ばされたうえに、殺されるなど最悪だ」
「私の意向ではないのだが?」
「知っております。にょんちゃん大将の、粋な計らいだったと聞いております」
「にょんちゃん? ふっ……くだらない」
「そのくだらない人間をこれから、始末しようとしているのは誰ですか」
「くだらないから始末するのだ。元帥の為ならば、己の手を汚すことも辞さない」
「忠実な犬ですこと」
「主人に噛み付く猛犬だ」
ライドに向けられる銃口。しかし、ライドは臆することなく、どっしりと立っていた。
「やめるにょん。彼は本命ではないにょん」
「そうだった。本命は君達だったか」
「にょんちゃん達、〈研究所の悲劇〉の人間を殺す理由はなんにょん?」
「どうせ死ぬんだ、教えてやろう。最近、〈研究所の悲劇〉を嗅ぎ回っている人間が居るんだ。俗に言う記者だ。これ以上嗅ぎ回られて、君達に辿り着かれると厄介なんだ。だから、その前に君達を始末する」
「にょんちゃん達が秘密を喋れば、この国は一変するにょん。方法としては正しいにょんね」
「元帥様にとっての不都合は、軍の、国にとっての不都合なのだ。全てを丸く収める為、死んでもらおう」
「……大将。貴方に、ここでの事の情報を伝えたのは誰ですか?」
「ライド大将。それを知ってどうする気だ」
「知らないままなのはシャクなんですよ」
「いいだろう……私に情報を提供してきたのは……」
「してきたのは?」
「……ハリー曹長だ。情報を元帥様に提供し、この私にも提供してきた。そして私は、元帥様の命令に従い君達を始末しに来たのだ」
「ハリーが!?」
「ハリー曹長が……そんな訳!?」
「さあ、話は終わりだ。死ぬがよい」
ライド達に銃口が向けられる。敵大将の仲間で周囲は封鎖されてしまった。流石に焦りをみせるライド。
銃口から放たれた銃弾は、ライド達を目掛けて放たれた。




