食堂会議
ウル、ティタ、メイル、メルの四人は、司令部にある食堂で食事を摂っていた。
「うーん」
「どしたの? そんな思い詰めて」
「ほれさっき、大尉の部屋に来た奴。変わった奴だと思ってな」
「仮面を着けていたから?」
「いや違うって。上手く言えないんだけど、只者ではない気がしてな」
「アンタの気のせいじゃない?」
「俺の第六感の鋭さは知ってるだろう?」
「そうだけど」
「良かったのか? 部屋に置いてきてしまって。僕は警戒を解かない方がいいと思うが」
「メイル。お前、人を見た目で判断するのかって」
「そういうつもりはないが」
「ボクは面白いと思うのだよ」
「だろう! メルは話が分かるって」
「えへへ」
食堂の賑わいが強くなる。昼時だから当然である。そんななかで食べている子供達。軍服の中に居ることで、それが一層際立つ。
「こんなに人の出入りが激しいと、部外者が混じったとしても分からないよね」
「ティタ、さっきからどうしたんだって。具合でも悪いのか?」
「違うの。只ね、ほら、ルワンでの事が気掛かりで」
「連続殺傷事件か? ギルの狙いが、軍認の核師なんだから、犯人は別にいると思うけど。今も手掛かりはないって」
「こういう所に紛れ込まれたら厄介よね」
「心配すんなって。俺が守ってやるって」
「うん。頼りにしてるよ」
「おー! ティタちゃん照れてるのだよ。いいないいな、羨ましいのだよ! ボクもそんなことを言ってほしいのだよ」
「何故そうなる!? まるで僕が人でなしみたいじゃないか」
「言ってほしいのだよ」
「ううっ!?」
メルお得意の上目遣い。これにメイルはとても弱い。目を逸らしても気配で分かってしまう。観念したメイルは、メルを直視はしなかったものの、『君を守る』と言ったのだった。
「嬉しいのだよ!」
「こら! 食事中だぞ」
(またメルちゃん、メイルに抱き付いてる)
「ティタ?」
(私って、どうしてこう押せないんだろう)
「ティタ、ティタって!」
「ふえ!?」
「さっきからボーッとしちまって……大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫!」
「遠慮なんかすんなよ? 俺に気遣いなんかすんなって。お前に何かあったら、困るから」
「困る?」
「当たり前だって! お前は俺の大事な……大事な……大切な存在なんだからな!」
「ば、ばかぁ!? こんな人前で」
「なんだかお腹一杯なのだよ。ご・ち・そ・う・さ・ま」
ウルとティタを茶化すようにメルは言った。
言われた二人は、顔を赤くしていた。




