EXP.87 ブロッカー個人戦2位 その2
【クアネル視点】南側
「お前も少しは頭を使うようになったんだな」
「それも今日で終わりだけどな」
「ふっ、吠えてれば良いさ。怪物」
そんなのありかよ……。
可夢偉の電池が切れたと思えた瞬間、刀を避雷針として全身に雷を帯び雷刃が再起動される。
その上、光はより強くなっておりパワーアップしているのが見てわかるほどだ。
「そろそろ終わりにしようぜ、化け物」
「今日はよく吠えるな、怪物」
互いが獲物を手にして止まる。
張り詰められた緊張感を破るものは何も無く、その場を見る誰もが息を呑む。
一筋の光と時間差で響く音、
落雷を合図に二人は終わらない決闘を再開した。
…
【アルトニア視点】北側
煙が立ち込める中、茶髪の美少じ……その手には長刀を軸に防壁が展開された大盾が握られている。
両手の双刃刀を構え走り出し、右の突きを繰り出す。
難なく大盾で逸らされるが空振ったその勢いで左足で蹴りを入れるが、大盾の中心で受け止められるも相手を後方に押す。
その隙を逃さずに斬り込む。
俺の左の双刃刀をバックステップで躱し再び防御態勢に入る美少女(?)。
これじゃあ拉致が開かな…………。
その時、相手の行動が何か妙に感じた。
そうか、遭遇してしまっただけなら逃げれば良い話……つまり逃げずに防御に回るということは時間稼ぎか。
ならば、早く決着をつけた方が良いな。
両手に握る魔術武器に神経を集中させる。
「鉄拳形態」
双刃刀はその姿を凝縮し大きめのナックルへと変貌していく。
面積が狭くなる為あまり使わないが、凝縮した分瞬間的な火力は上がる。
「時間稼ぎはもう終わりにしよう」
「バレてましたか…………。確かにボクは貴方に勝てないけど、そう簡単には負けられません」
その瞳から窺える強い信念に負けじと対抗心を燃やす自分に、つい笑ってしまった。
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