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主人公にも安息を  作者: マト4
夏季大会編
78/141

EXP.78 師弟

今日は昼頃からギルドの酒場にて人を待っていた。


扉の一つが開き、また一人入室する。


「寝坊してしまった……待たせて悪いね」


「間に合ってますよ」


昼にも関わらず寝癖が酷く目元に隈を作ったマキナさんが息を切らして席に着いた。


「それで、欲しい物は決まった?」


「あの〜ちょっと聞きたいんですけど……」


「ん、なぁに?」


背から鞘ごと白銀を取り、テーブルに置く。


ネットで知った情報だから僕自身よくわかってないけど、


「この剣に魔装飾って出来ますか?」


「私の手持ちスキルもあるし、その剣のスロットも大丈夫そうだね。うん、出来るよ」


「じゃあ、状態異常の解除魔法って付けられますか?」



防御シールド形態モード


盾に展開されるのを確認する。


「ユウキ、準備はいいか?」


「お願いします。つじきり先輩」


「よし、飛翔エリアル


つじきり先輩が宙を舞う。


『一閃』


斬撃を白銀で弾く、次に死角から迫る斬撃から盾で身を守る。


これは最近の日課である視野を広げる特訓だ。色んな方向から飛んでくる『一閃』を剣や盾で塞ぐと言うものだが、これが難しい。わかっていても身体が反応しきれなかったりする。


「結構良くなってきたな」


「だと良いんですけど……」


「今日は久しぶりに私と一対一でもするか」


互いに手にしている刃を強く握り踏み込んだ。



「お疲れ〜」


「ありがとうございました……」


店を後にするつじきり先輩を見送りカウンターの椅子に座る。


「お疲れ様です。新しく作った粗茶ですがどうぞ」


「ありがとう」


「その様子だとまたボコボコにされたのか?」


「まあ……」


最後の一回、飛翔エリアルで急加速の突きからの蹴りは自信あったんだけど、つじきり先輩が二刀目を抜きあっさり斬られた。


いつも手加減されてるんだな……。


その時店の扉が開き楓月さんが現れる。


はやし御茶頼む」


りんですってば」


文句を言いながらも林は奥の台所に消えていった。


なんでも色んな素材系のアイテムを使って現実の御茶の味を再現しようとしてるんだとか。


「あの〜楓月さん」


「ん、どうした銀髪くん? つじきりに負けた愚痴か?」


「それもですけど……教えて欲しい事があるんです」



【つじきり視点】


「銀髪くんどうだ?」


振り返ると楓月が立っていた。


「いや〜最後の一回は危なかった、二刀流じゃなかったら負けてたかもしれないよ」


「お前が二本目を抜くなんて意表を突かれたんだろ」


「ああ、結構危なかった」


最後の一戦、私に二刀目を抜かせるとは……流石私の弟子だ。


「もう負けるんじゃねえか?」


「それは無いな。でも、あの素晴らしいバネに奇想天外な発想力そしてそれを行動に瞬時に移す判断力…………どれも素晴らしい!」


「そうかもな……お、そろそろ行くか。じゃあな」


私は楓月に別れを告げ歩き出した。


お前はまだまだ強くなれるぞ、ユウキ。

すいません、もしかするとまた暫く更新できないかもしれないです。


なるべく避けたいのですが、予めご了承ください。


これからも、この作品をよろしくお願いします。



ご意見ご感想お待ちしております。

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