EXP.77 安定を求む者
いつもありがとうございます。
EXP.75、書き足したので出来れば見てくださいね。
それでは、これからもよろしくお願いします。
一行はバイトに戻り、タツキ先輩はいそいそと働いていた。対照的に僕は、
「結局、休憩出来なかった……」
ブラックなバイトに対して愚痴を零していた。
そう言えばバイトと聞いているが、お給料はどうなっているのだろう?
そんな事を考えていると、丁度グレンさんがやって来る。
「あの〜グレンさん、このバイトって時給どれくら……い……」
「お前は良くやった……」
何故か涙を流して去って行くグレンさん。
タツキ先輩は忙しそうだしランさんに聞いてみるか。
せっせと箱に林檎を詰めているランさんに質問してみる。
「あの〜ランさん、このバイトって……」
「貴方のおかげです。これからもよろしくお願いします」
「はあ……」
僕の右手を両手で固く握るランさんに頭を下げ、離れる。
さっきから皆さん僕の話を全然聞いてくれる様子がない。
「あの……タツキ先輩」
仕方なくタツキ先輩に聞く事にする。
「おう、ユウキ。良くやった!」
「な、何がですか!?」
「お前の一言であのリンゴちゃんが俺にお礼を言ってくれたんだ!」
知ってますよ、その場にいましたから。
「これを喜ばずして何がある? 本当に感謝してるぜ! 次期バイトリーダーはお前以外考えられねーな」
「はあ……ありがとうございます」
そして十分後、商品が完売した為に定時という事になり解散した……。
これが長い付き合いになるバイトの始まりだった。
余談だが、お給料は20000Gも頂いた……がリンゴさんの手伝いという事で半分ほど持っていかれたのであった。
…
「さあ、ユウキ君! 今日こそ私の買物に付き合ってもらおう」
「あ、すいません。今日もバイトです」
「な!? 最近そればっかじゃないか!」
あれから数日経ったが僕はバイトに励んでいた。理由は……労働と金額が割に合っているからだ。冒険も悪くは無いしゲームなのだからそっちの方が良い気もするが、ドロップアイテムに左右されるよりバイトの方が安定しているのである。
「私とバイトどっちが大事なんだい!」
「バイトですね。そもそもシアさんの生活費を稼ぐ為にやってるんですから」
「もう、ユウキ君なんか知らないんだから!」
シアさんは扉の前でチラチラとこちらを数回見た後出て行った。
最近バイトをする様になってから、シアさんが何かと面倒くさいのであった……。
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