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主人公にも安息を  作者: マト4
夏季大会編
66/141

EXP.66 嵐の男 その3

ソーマを押し退けAIRAがランスに貫かれ爆発した。


『AIRA HP全損 LOST』


「AIRA選手、LOST〜。残り十一名となりました〜」


実況がかなり適当に感じるが、今更である……。


それより僕には少し違和感があった。


あのAIRAがソーマを庇った事だ。


最近現実でも話すようになり、つい先日「他人に興味はない……」と本人の口から聞いたのである。因みにカレンは何がなんでも庇うそうだ。


僕のそんな疑問は次の瞬間、遮られる。


映像が切り替わり、楓月さん達が写し出される。


剣を構えたその姿は先程とは違い、画面越しでもその迫力が分かる。


「君の師匠……つじきりはこのホワイトワールドのブレイカー個人戦1位の実績を持っている」


隣からこちらを見る事なくシアさんが話を始める。


「ガンやnekoだって個人戦では1位の実力だ。そんな彼らをまとめる彼…………楓月は、この『ゲーム内でNo. 1のブレイカー』なんだよ」


自分の憧れていた人がそんなに凄いとは……。


唖然としていた僕にシアさんは、


「いつか君もアレぐらいなれるだろ?」


こちらを向いたシアさんに返す言葉が出るはずもなかった。


とても無理だ。


せめて本音をそのまま口にすればいいはずが、僕の口からは違う一言が溢れていた。


「はいっ」



【幻夢 視点】


風が舞う。


楓月さんの背に弧を描きながら三本のライトエフェクトが集い、三重の円を形成する。


何度見ても凄い。楓月さんのいや、『OSオリジナルスキル』は……。


通常のスキルやエクストラスキルとは桁違いの強さを誇る。


そして楓月さんのOSオリジナルスキルは頭で理解していても、本当の『回避不可』である。


「行くぜ……『疾風』」


楓月さんが視界から消える。


背後からザシュッと何かを切り裂く音がする。振り返ると花が背を切られていた。しかし、楓月さんは……。


「余所見は良くないぜ」


またも背後から、振り返りざまに太刀を構え身を守る。


「流石にバレてると斬れねーか」


先程……弾いたり逸らしたりしていた時に比べ、鍔迫り合いをしただけで分かる。そもそものステータスが違い過ぎる。


「花、逃げて。リクトの方に行って」


「で……わかりました!」


花は言葉を飲み込み走り出す。飛翔エリアルを使おうと口を開く。


「そうはさせねぇ『突風』」


楓月さんは一度引き、横薙ぎを放つ。


太刀で防いだ瞬間、視界が、背景が、違うものに変わっていた。


背後では胸を斬られた花が砕け散る最後だった……。






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